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APIってなに!?SNSキャンペーンづくりのいろは

APIってなに!?SNSキャンペーンづくりのいろは
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そもそも「API」ってなに?

そもそもAPIとは「Application Programming Interface」(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)の略で、

特定のアプリケーション・サービスなど、2つ以上のプログラム同士を連結させる機能のことを示します。

アプリケーションやプログラミングと異なり「インターフェース」という用語がわかりづらいですが、ここでは「接点」と考えると覚えやすく、理解が早いです。

このAPIですが、まず前提としてどんなAPIを提供するか、またどのような機能を開放するのか、どうかはサービス事業者(ex.Twitterを運営するX社や、Instagramを運営するMeta社)のサービス設計思想や戦略に委ねられます。

例えば、下記の図は、TwitterでのAPIの使用例ですが、

  • Twitter公式のAPIを介して、Twitterが提供しているツイート情報を取得する
  • Slack側のプログラムで、ツイート情報をSlackのチャンネルに出力する

といった形でAPIが2つのサービスの「接点」として情報を媒介していることがわかります。

▲TwitterとSlackをつなぐAPIの仕組み。Slackなど、外部サービスとのAPI連携が豊富なサービスを利用している方にとってはわかりやすいかと思います。

さて、上記はSNS同士をつなげるスキームですが、

SNSキャンペーンづくりにおいては、これらのAPI取得情報を、サーバー内のプログラムで画像にしたり投稿テキストにしたり、または管理画面に収集させるなど、さまざまな形で取り入れ、キャンペーンコンテンツにしていきます。

また、オートリプライやDMを返すといったSNS側でのアクションを実行するなど、実に様々な機能を開発することが可能なのです。このように、APIやプログラムを組み合わせることで実現可能なキャンペーンは無限に考えられます。

SNSキャンペーン制作は他のWEB制作と何が違うの?

①コンテンツの面白さや拡散性自体が、認知につながる。

  • WEBキャンペーンとSNSキャンペーンの違いは、なんと言っても、他のSNSユーザーにシェアができることです!
    従来のWEBキャンペーンの場合、CMやSNS広告または店頭での告知などで大多数の潜在ユーザーに知ってもらう必要がありましたが、SNSを連携させることによって、ユーザーのシェアで他のユーザーへキャンペーンの訴求ができるようになります。
  • 拡散力が高いため認知拡大や集客を目的に開催されることが多いSNSキャンペーンですが、SNSシェアボタンをつけるだけで効果が見込めると思っていませんか?
    実はSNSシェアボタンをつけるだけでは効果を最大に引き出すことはできません!

・どうすればいかにユーザーがシェアをしたくなるか

・シェアした後、それを見た他のユーザーが興味を持てるか?

を常に考えることが重要になります。当たり前かもしれませんが、SNSキャンペーンの消費のスピードは早く、同じようなキャンペーンを作っても新規性や面白さは下がります。つまり、いかに最新のAPI情報やプログラミングの技術をキャッチアップできているか、またその情報を他の要件(打ち出しや商材、IP、ブランドなど、さまざまな要素)と組み合わせられるか、がSNSキャンペーン制作では最も重要となります。

②実際に何ができるの?SNSキャンペーンづくりの肝を知る

では実際にどのようなキャンペーンづくりが考えられるのでしょうか。

例えば、

  • Twitterユーザーが投稿した写真を収集し、サイトに表示させる
  • 指定ハッシュタグを収集し、その指定ハッシュタグを投稿したユーザーに対してオートリプライを送る
  • ダイレクトメッセージの送信に対して、自動応答するチャットボットを設定する
  • ユーザーのプロフィールの編集権限を付与いただき、時間になったら一斉にプロフィールを変更する
    など、APIを利用することで様々なことが可能になります。

また、APIの中には個人情報の取得に関わるものもあり、それらの権限管理として「ログイン認証」という機能が提供されています。

これはサイト内でユーザーにログイン認証をさせるもので、アプリケーションに様々な権限を付与することが可能です。

これによって、WEBサイト上でのユーザーの行動とSNSアカウントを紐付けたり、ユーザー情報の取得などが可能となるのです。

   ▲Twitterログイン認証画面

③それで、どうすれば良いSNSキャンペーンが作れるの?

前提として、SNSキャンペーンの制作をする際にはまず与件整理が必要となります。

・インサイト(ターゲット・マーケット調査など)

・制作期間 / 予算

・ゴール(または目的)

どのWEBキャンペーン制作でも共通していますが、まずはこの3点をより正しく整理しておくことで、利用するSNSやKPIなどが選定・設定しやすくなります。

ただ、これらだけではバズるSNSキャンペーンは作ることができません。

インプットとしての与件をもとに、より優れたアウトプット(コンテンツ・UX)を提供できるようになるためには、下記のような研究活動が重要になります。

  • Twitter/LINE/Instagram/Tiktokなど、さまざまなSNSが提供しているAPIの公開情報のキャッチアップ
  • 国内外のキャンペーン研究・分析
  • 公式フォーラムなど、デベロッパー向けの掲示板サーチ
  • 実際のシステム開発および振り返りを通じた、継続的な制作技術のブラッシュアップ

これらの専門知識が伴うことで、よりインパクトのあるSNSキャンペーンを制作することが可能になります。

なお、n2pブログでは、上記のさまざまなキャンペーン情報や研究情報を日々発信しつづけております。ぜひ、他の記事もご参照ください!!

この記事を書いた人

村上 烈

株式会社NONAME Produce代表取締役。2006年8月、早稲田大学在学中に同社を設立。デジタルキャンペーン黎明期から18年以上にわたり、第一線でデジタルディレクターとして活躍。 キャンペーンコミュニケーション設計・戦略を武器とし、SNSの各種プラットフォーム(X〈旧Twitter〉、Instagram、TikTokなど)と連動したキャンペーンの企画・制作を手掛ける。 2020年からはYouTubeにて、SNSキャンペーンの手法や最新トレンドを解説する動画を1000本以上投稿。APIを活用したウェブ技術とクリエイティブデザインを組み合わせた手法を強みとし、その独自の知識と経験を基に、現在では「WEBキャンペーンシステム Aha!」「Xキャンペーン支援ツール BirdCall」「Instagramキャンペーンシステム ImStar」などの自社サービスの設計・統括を行う。