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web3.0とは?概要や、話題の仮想通貨(暗号資産)との関係まで、簡単にわかりやすく紹介!
更新日:2024.02.16 (公開日:2022/06/09)
この記事は、
・「web3.0」という言葉を知り、その意味について調べようとしたが、関連する言葉が多い・難しくて、理解が全く進まない
・仮想通貨について調べていたら「web3.0」という言葉が出てきたが、どのように関係があるのかが分からない
という方に向けて、難しい言葉を使わずに、「web3.0」について簡潔にまとめたものになります。
他の記事では難しくて理解を諦めていた人も、初めてweb3.0という言葉を知った人も、本記事を通してなんとなく理解して頂けると幸いです。
web3.0とは?
「web3.0」とは、簡単にいうと、新しいインターネットの概念のことです。
「概念」と聞くと、難しそうと感じる人もいるかもしれませんが、順を追って見ていくと、簡単に理解することができます。
以下では、web3.0の前段階にあたる「web1.0」「web2.0」から順に紹介していきます。
web1.0(1990年代〜)
web1.0を象徴するキーワードは「一方向」です。
一部の発信者がwebサイト等を作り、ユーザーに発信していた時代のことをいいます。
webサイトを閲覧するユーザーは、それを編集することは不可能であり、閲覧をすることしかできませんでした。
web2.0(2000年代〜)
web2.0を象徴するキーワードは「双方向」です。
web1.0の時代とは異なり、閲覧のみではなく、参加することが可能になった時代のことをいいます。
SNSが普及したことにより、ユーザー同士でやりとりをすることが可能になりました。
しかし、視覚的にはユーザー同士が直接やり取りしていたとしても、SNS上での情報のやり取りは、Twitter・Facebookなどのプラットフォーム事業者によって管理されています。
これには、
・アクセスが集中しすぎて不具合が起きやすい
・不具合発生時、全てのユーザーがサービスを使えなくなる
・すべてのユーザーのデータが一箇所に集中している
などの問題点がありました。
これらを解決できるのが、次世代にあたるweb3.0であると言われています。
web3.0(現代〜)
web3.0を象徴するキーワードは「多方向」です。
これまでのような特定の管理者・プラットフォームを介さずに情報のやり取りが行われるようになる時代のことをいいます。
「ブロックチェーン」という技術が、このことを可能にします。
この技術は、web3.0について理解する上で、非常に重要なものになります。どんな技術なのかを知っていると、この後の理解がスムーズに進むかと思います。
ブロックチェーンとは…
参加者の中に不正を働く者や正常に動作しない者がいたとしても正しい取引ができ、改ざんが非常に困難で、停止しない、多数の参加者に同一のデータを分散保持させる仕組み
https://www.softbank.jp/biz/blog/business/articles/201804/blockchain-basic/
これまでと何が変わるのか?
ここまでは、web3.0という概念がどのような流れで生まれたのかについて、web1.0から振り返って紹介しました。
以下では、web3.0の時代になると、これまでとどのような部分が異なるのかについて紹介します。
分散管理
これまでは、プラットフォーム事業を行う特定の管理者が全ての情報を管理する、集中管理が行われていました。
しかしweb3.0では、ブロックチェーンの技術が適用されることにより、情報が分散管理されます。
直接やり取りが可能に
これまでのユーザー間でのやり取りは、SNS上でプラットフォームを介して行われていましたが、完全に個人間でやり取りがされるようになります。
セキリュティが向上
ブロックチェーンの仕組みを用いて情報が管理されるため、セキュリティレベルが格段に向上します。
多数のユーザーが互いにチェックできる仕組みであるため、情報に変更があると履歴に残り、参加ユーザー全員がそれを確認できるようになります。そのため、情報の信憑性が担保されます。
さらに、これまでSNSを利用する際に、必然的にプラットフォーム事業者に流れてしまっていた情報が、web3.0で分散管理されると、流れることが無くなります。
以上のことから、総合的にみてもセキュリティレベルが上がると分かります。
メリットは?
ここまでは、web3.0の時代に突入すると、これまでとどのような点が変わるのかについて紹介しました。
以下では、直接我々の生活にどのような良い点があるのかについて紹介します。
個人の情報を自己管理できるようになる
ユーザー自らが自分のデータを管理するようになり、事業者側にデータが渡らなくなるため、サジェスト広告等の表示が無くなります。
これまではSNS等のサービスを利用する上で、事業者側に自動的に与えてしまっていた情報を、価値あるものとして提供することが可能になり、対価として報酬を受け取れるようになります。
サーバーが安定する
サーバーを経由せずにユーザー間で情報をやり取りできるようになるため、一つのサーバーに情報が集中することがなくなります。
また、データの保存先も分散されるため、不正アクセスの減少、それによる被害も減ると考えられます。
このように、データやそのやり取りが分散して管理されるため、サーバー負荷が高くなったり、ダウンタイム発生のリスクも低く、これまでよりも安心して利用することができるようになります。
制限なく利用できる
現在、TwitterやFacebook等、SNSの利用が制限されている国がありますが、ブロックチェーンに加わる上での制約が無いため、誰でも参加することができるようになります。
新サービスが生まれやすくなる
これまでは、GAFAM(Google・Amazon・Facebook・Apple・Microsoft)をはじめとする、プラットフォーム事業を展開している企業が、多くのユーザー数を持ち、主導権を握っていました。
これからは、直接ユーザー・ファンと関わることができる仕組みになり、直接収益を得られる仕組みになります。
そのため、主導権を握る企業がなくなり、色々なサービスをつくるクリエイターが主導となって、多様なサービスが生まれると考えられています。
中でも、NFT(非代替性トークン)をつかったサービスは、今非常に注目されています。
関連記事|「デジタルデータに価値を生む」NFTとは?5つのNFTキャンペーン事例で疑問を解決!
仮想通貨との関係とは?
これまでは、web3.0とはどういうものなのか、どういう特徴があるのかについて紹介しました。
以下では、仮想通貨とweb3.0は、どのような関係であるのかについて紹介します。
NFTのやりとり
NFTとは、一言でいうと代わりの無い唯一のモノです。
web3.0における、ブロックチェーンの技術が使われていて、データの自己管理が可能で改ざんが難しいこと、その価値はどのユーザーも共通して把握することができるという性質が、NFTをやりとりする上で相性が良く、注目されるようになりました。
メタバースでの活用
メタバースとは、3次元の仮想空間を作成できるテクノロジーのことをいいます。仮想空間内で、自分に見立てたアバターを移動させることなどができます。
NFTと同じくweb3.0との相性が良く、メタバース内でNFTのやり取りが行われるサービスも最近は多くなっています。
弊社サービスを記事にてご紹介いただいている、メタバース専門メディア「メタバース総研」ではメタバースの最新情報をチェックできます。
まとめ
web3.0について簡単にまとめると、
・「多方向」でのやり取りが行われるようになる
・これまで集中管理されていたデータが「分散管理」される
・制限の緩和やセキュリティ等、様々な点でメリットが大きく、新しいシナジーが生みやすくなる
以上になります。
これらの特徴から、NFTやメタバースと相性が良く、最近注目されるようになってきています。
しかしながら、ブロックチェーンの技術を活用する上で、法整備が追いついていないという懸念があります。この先web3.0の時代が完全に到来したといえるのは、もう少し先になりそうです。