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【作り方の0→1】SNS運用マニュアルの原理原則を実例でイチから解説
更新日:2024.03.12 (公開日:2019/10/15)
- SNS運用マニュアルの見本があればなあ…
- SNS運用マニュアルを効率的に作る方法は?
SNS運用マニュアルの作成を頼まれた時、何から手をつければいいのか分からず悩んでいませんか?
実は、この記事で紹介する「SNS運用マニュアルを作る効率的な手順」を実践すると、簡単にSNS運用マニュアルを作ることができます。
この記事では、まずSNS運用マニュアルを作るメリット3つ紹介して、そのあとSNS運用マニュアルを作る9つの手順を解説、最後には簡単なSNS運用マニュアルの見本をご紹介。
記事を読み終えると、今後のSNS運用マニュアルを最短でかつ効率的に作ることができます。
SNS運用マニュアルを作るメリット3選
まず初めに、そもそもSNS運用マニュアルを作るメリットは?という疑問を解消していきます。
なぜ作った方がいいのか、本質を理解した方がより効率的にマニュアルを作成できるので、ぜひ最後まで飛ばさずにお読みください。
まず結論は以下の三つ。
- 企業イメージが固定されファン化する
- 運用の引き継ぎが楽になる
- 運用の役割分担が明確になる
ここから詳しく解説していきます。
企業ブランドイメージが固定される
SNS運用マニュアル作成メリット一つ目は、企業イメージが固定される、です。
その理由として、SNS運用マニュアルがあるので発信や投稿内容が統一され「この企業といえばこの投稿」というイメージを植え付けることができるからです。
例えば、スイーツ関係の企業がSNSでスイーツの投稿だけでなく、ファッションや旅行関係の投稿をしていたら「結局このアカウントはなんの会社なの?」と見ている側は思ってしまうかもしれません。
また、初めてその企業を見た人は「この企業はファッション系の発信をしているのかな」と勘違いしてしまう可能性もあります。
なので、SNS運用マニュアルを作成し、投稿内容を事前に決めておくことで、発信内容に統一感が出て企業のイメージが固定されていきます。
運用の引き継ぎが楽になる
二つ目のメリットは、運用の引き継ぎが楽になること。なぜならすでに決められたマニュアルを次の人に渡すだけでいいので、SNS運用を楽に引き継ぐことができます。
もし今のSNS運用担当者が一人で、マニュアルなしの状況だった場合、その人が突然辞めてしまったらどうなるでしょうか?また、そのSNS運用担当者はどのくらいの頻度でどのような内容を投稿していたでしょうか。
このように、一人のSNS運用担当者に依存して引き継ぎが大変になることを防ぐために、SNS運用マニュアルを作っておくことは大切です。
ファン化する
三つ目のメリットは、ファン化すること。なぜかというと、SNS発信を続けていると「投稿内容」よりも「そのアカウントが発信しているから」という「内容」より「誰が発信しているか」が重要になってくるからです。
例えば、現在約82万ものフォロワーがいるシャープ公式X(Twitter)アカウント。こちらのアカウントは知っての通り家電メーカーですが、下記のように家電とは全く関係のない投稿もしています。しかし多くの反応を得られています。
このように、SNS運用マニュアルを作成し継続的な発信をすることで、ユーザーがファン化し企業そのものを好きになってもらえます。
SNS運用マニュアル作成9ステップ【簡単です】
続いて、SNS運用マニュアル作成9ステップをご紹介。9ステップと聞くと「多いな」と思ってしまいそうですが、かなり細かく分けているので実質5ステップぐらいです。
ではまずは結論から。
- SNS運用担当者を決める
- 運用するSNSを決める
- 投稿テーマを決める
- 投稿頻度を決める
- 投稿時の言葉遣いを決める
- 投稿時の画像や動画の形式を決める
- 投稿した後のチェック体制を決める
- 投稿に対するコメントへの対応の有無を決める
- SNS運用規約を作る
以下で一つずつ解説していきます。
SNS運用担当者を決める
当たり前すぎることですが、まずは誰にSNS運用を担当してもらうか決めましょう。
SNS運用の基本的な業務としては
投稿内容作成→投稿→投稿内容を分析して改善
がありますので、文章を書くのが好きな方や数値分析が好きな方、トレンドに敏感な方が向いています。
運用するSNSを決めよう
二つ目は、どのSNSを使用するか決めます。正直いうと、ここが1番重要なポイントです。なぜなら現在、主要なSNSは6つほどありますが、全てのSNSで成果を出すことは不可能だから。
つまり、自社に合ったSNSを見つけて、そのSNSを伸ばす選択をする必要があります。全てのSNSに均等で13%ずつリソースを割くより、X(Twitter)に70%,Instagramに30%など特定のSNSに配分を多くするのです。
まずは 下記の画像でどのようなSNSがあるのかご覧ください。
そしてここでは
- X(Twitter)
- LINE
- YouTube
- TikTok
の6つのSNS特徴とそのSNSに合った業種を解説していきます。
それでは早速X(Twitter)から。
X(Twitter)
X(Twitter)の特徴
- RTという拡散機能で多くの人に認知
- 日本のX(Twitter)ユーザー数は4,500万人
- 男女比がほぼ半分半分
X(Twitter)が向いている業種(新商品,季節商品の告知)
- 食品
- 家電メーカー
- 飲料
Instagramの特徴
- 画像メイン
- 女性ユーザーの割合が多い
- ファンコミュニケーションが取りやすい
Instagramが向いてる業種(画像でイメージ化)
- アパレル
- 旅行
- 家具
LINE
LINEの特徴
- 一対一のコミュニケーション
- 日本人の多くが利用
- メッセージが読まれる率が高い
LINEが向いている業種(クーポン送付,予約)
- 飲食店
- クリニック
Facebook(Meta)
Facebookの特徴
- 利用者の年齢層が高い
- 実名性による信頼性
Facebookが向いてる業種
- toB向け全般
YouTube
YouTubeの特徴
- 動画配信
- 外部リンクへ誘導
YouTubeが向いている業種(テキストではなく視覚的アピール)
- ゲーム
- 旅行
TikTok
TikTokの特徴
- 短尺動画
- 若者世代の利用率が高い
TikTokが向いている業種(若者向け低単価)
- 飲食
- アパレル
- 化粧品
投稿テーマを決める
三つ目は「投稿テーマを決める」です。
これは当たり前のことですが、事前に投稿テーマをいくつか持っておくようにしましょう。なぜなら初めにどのような発信をしていきたいか決めておかないと、徐々に発信内容がブレてしまうからです。
闇雲に発信するのではなく、どのような目的があって、その目的のためにどのような発信をすれば良いか考えることが必要です。
例えば、飲料系のアカウントで自社製品の発信をしていきたいのに、ドリンクに関する投稿内容が尽きてお菓子の発信などをしたら、アカウントの意図がずれてしまいますよね。これがもし、自社ドリンクにあうお菓子など関連性のある商品だったら問題ありませんが。
なので、事前に投稿テーマをいくつか決めておき、発信するコンテンツを管理しましょう。また、事前に決めておけば急にコンテンツを作ることがなく、投稿の質も高くなります。
投稿頻度を決める
四つ目は、投稿頻度を決めます。なぜなら決まった時間に毎回投稿されると、ユーザーは「この日はあのアカウントが投稿する日だ」と認識するようになります。
例えばYouTubeでずっと見ているチャンネルに関しては、いつ、何時に投稿されるか記憶していませんか?
このように、毎週決まった曜日、時間に投稿することで、ユーザーの生活の一部に入り込むことができます。
投稿時の言葉遣いを決める
五つ目は、投稿時の言葉遣いを決めます。その理由は、SNS運用担当者が変わるごとに口調が変わってしまっては、ブランドイメージに一貫性が出ないからです。
例えば、最近までは敬語だったのに急にタメ語になったら、見ているユーザーは担当者が変わったことを知らないので不思議に思いますよね。
なので、ですます調ならずっとですます調を使う。また、絵文字は使うのか使わないのかなど事前に決めておきます。
投稿時の画像や動画の形式を決める
六つ目は、投稿時の画像や動画の形式を決めます。なぜなら一度形式を決めておけば確認の手間を省くことができるから。
画像であればjpegなのか、pngなのか。動画であればmp4なのかmovなのかなど。
このように一度形式を決めておけば毎回確認する必要はないため、手間を省くことができます。
投稿した後のチェック
七つ目は投稿後のチェック。投稿した際にちゃんと投稿できてるか目視で確認します。また、誤字脱字ないか、誤解を生むような表現はないか、今一度確認しておきます。
投稿に対する反応の有無
八つ目は、投稿に対する反応の有無を決めます。その理由として「この人には反応してるのに、私は反応されなかった」という苦情がきた際に「コメントに反応するときの明確な基準が有ります」と反対できるからです。
具体的に決めるべきは
- 自社のDMに対応するのかしないのか
- 投稿に対するコメントに返信するのか
- 投稿に対するコメントにいいねやRTだけをするのか
などです。具体的には次で紹介する、実際の企業の規約を見て確認していきます。
SNS運用規約の作成【具体例付き】
最初にご紹介するのがSNS運用規約。こちらは実際の企業の規約を見た方が早いと思うので下記で2つの例を挙げます。まずは資生堂のSNS運用規約から。
資生堂
ここでは1~8のSNS利用に関する注意点が書かれています。また、下記の引用にあるように規約に違反した者の投稿に関してはサービスの利用制限ができるなど明記してあります。
本サービスの利用者が本規約に違反した場合、資生堂は、当該利用者により書き込みを削除し、又は当該利用者による本サービスの利用を制限することができ、利用者はこれに異議を唱えないものとします。
資生堂「SNS利用規約」
シャープ
続いてシャープの規約に関して。
シャープの規約では下記のように、アカウントをフォローするのかしないのか、に関して明文化されています。このように規約をしっかり記載することによって「フォローされたされてない」といったクレームを回避することができます。
当社は、本アカウントをフォローしていただいた全てのユーザーをフォローするものではありません。また、ユーザーが本アカウントをフォローしていない場合であっても、当社がフォローさせていただく場合もございます。
シャープ 公式X(Twitter)アカウントコミュニティ・ガイドライン
SNS運用マニュアルの簡単な見本
最後に、SNS運用マニュアルを作成する際の簡単な見本をご紹介。
ですがその前に、マニュアル作成の9ステップを再度ご紹介。これだけもう一度思い出してください。
マニュアルの作成ステップを思い出したら、以下のように具体的に詰めていきます。
これはあくまで例なのでとてもシンプルにしていますが、このような土台を元に情報を埋めていくと、より簡単で効率的にSNS運用マニュアルを作成可能です。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。最後に今回の記事を簡潔におさらいします。
- SNS運用マニュアルを作るメリット3選
- 企業ブランドイメージが固定される
- 運用の引き継ぎが楽になる
- ファン化する
- SNS運用マニュアル作成9ステップ
- SNS運用担当者を決める
- 運用するSNSを決める
- 投稿テーマを決める
- 投稿頻度を決める
- 投稿時の言葉遣いを決める
- 投稿時の画像や動画の形式を決める
- 投稿した後のチェック
- 投稿に対する反応の有無
- SNS運用規約の作成
以上です。そしてこの章で特に重要なのが「運用するSNSを決める」です。なぜならSNS運用で効果を出すには時間がかかるので、最初のSNS選びをミスするとかなりの損失になります。
例えばゲーム系のプロモーションであれば、文章や画像より動画の方が伝わりやすいので、YouTubeに動画を投稿しそのリンクをX(Twitter)に貼るなどできます。
このようにSNSはそれぞれ特徴があるので、どのSNSで運用すべきかを決めるのは特に大切です。
SNS運用の知識を身に付け、会社内でSNSについて頼られる存在になるべく、この記事を何度も見返してください。
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