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AR技術を活用したプロモーション事例5選!WebARとアプリARの使い分けも紹介

近年、マーケティングやプロモーション手法として注目を集めているWeb技術の拡張現実(AR)。本記事では、キャンペーンを日々研究・制作を行う株式会社NONAME ProduceがピックアップしたAR技術/ARを活用した魅力的なキャンペーン事例5選をご紹介。Webとアプリで活用するメリット、デメリットや、カメラの特徴についても合わせて解説いたします。

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現実とデジタルが融合するAR(拡張現実技術)とは

ARは、現実世界にデジタル情報を重ねて拡張現実を作り出す技術、仕組みのことを指します。つまり、スマートフォンやタブレット端末、専用のARデバイスなどのカメラから映し出される「現実の環境」に加えて、画像や音声、3Dモデルなどの「デジタルコンテンツ」を同時に体験することができるのです。

広告に活用することで、企業が作り出すコンテンツとユーザーのインタラクションを強化させる効果を生み出します。

AR技術のメリット・デメリットから見るWebARとアプリARの使い分け

WebARとアプリARは、それぞれ異なる特徴があります。Webブラウザーを活用した「WebAR」はインストールが不要な即時性と、広範囲ユーザーにおけるアクセスが求められる短期的なプロモーションに最適ですが、高度な機能や持続的なユーザーエンゲージメントが必要な場合には「アプリAR」が適しています。

アプリARの場合は精度が高く、ズレが生じづらい点はもちろんですが、人命に関わる医療や災害体験、道案内など、ズレによって体験価値に大きな差が出てしまうものに関してはWebARよりも特化しているのです。使用の目的に応じて、適切なAR技術を選択することがプロダクトの成功につながります。

AR技術の認証方法と最新情報

AR関連の開発には、無料のオープンソースツールを使うことができるほか、ウェブブラウザーで動作するARコンテンツを作成するための商用プラットフォーム「8th Wall」などのサービスもあります。

メディア制作キットのような8th Wallは特に、モバイルデバイス向けの高品質なAR体験が特徴で、インストール不要で利用できる点においては、ユーザー目線で使い勝手がいいと言われています。

◾️顔認証

顔認識には、フィルターやエフェクトを適用し、SNSアプリや写真編集アプリで広く使用されているエンターテインメント性のあるものと、顔をIDとして使用することでアクセス制御や個人認証に利用することができる顔認識技術があります。イヤリングなどアクセサリーの装着などをすることができる事例もあります。

◾️平面認識

対して平面認識は、ユーザーが部屋に仮想の家具を配置して、購入前にサイズや見た目を確認できるデジタル情報を映し出すような家具配置シミュレーション機能や、博物館や店舗、商品などにスマホをかざすと情報が表示されるような体験が可能です。

◾️ARマーカー

ARマーカーは、物体や画像など認識したものの上にARを出現させるための目印のことを指します。商品パッケージに特定のデザインやコードを印刷し、アプリを通してマーカーを認識させることで、商品の詳細情報やプロモーションビデオを閲覧できるものもあります。

また、飲料のラベルをスキャンすると、その形に合わせてデジタル情報が表示されるなどのユニークな使い方もあるのです。

ARを取り入れる際に気をつけたいポイント

読者のみなさまの中には、実際にARの活用を考えている方もいるのではないでしょうか。プロダクトに取り入れる際に、気をつけたいポイントをご紹介いたします。

光沢のある表面はNG

ガラスなど反射性や光沢のある表面は、カメラが捉える画像に強い反射やグレアを引き起こします。

これにより、認識アルゴリズムが特徴点を検出しにくくなります。マット素材の使用を推奨しています。透明素材もカメラが捉える画像が複雑になり、認識アルゴリズムが対象物を正確に検出するのが難しくなります。

認識しづらい色・形もNG

真っ白や真っ黒などの平面や細かすぎるパターン、動いている物体なども認知しづらくなるため、注意が必要です。

【関連ページ】ARキャンペーン事例一覧

ARを活用したキャンペーン事例

ここからは実際に開催されたARを活用したキャンペーン事例をご説明いたします。

【アプリAR】渋谷に全裸監督が降ってくる!全裸監督 by渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト

「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」と『全裸監督 シーズン2』のコラボレーションプロジェクト。

エンターテイメントの力で渋谷の街 を盛り上げるべく、「渋谷に全裸監督が降ってくる!」をコンセプトとした ARコンテンツをリアルとバーチャルの両方で展開しました。 ARは渋谷 だけでなく、日本全国どこでも楽しめる「全国どこでも全裸監督 AR」や「10秒ブリーフチャレンジ」を特設サイトにて公開。

渋谷横町や渋谷モディにコンテンツが置いてあり、全ての体験を終えるとプレゼントがもらえるキャンペーンです。

目的

・話題化 

・ 映画への興味喚起 

・渋谷の活性化

認識

街中でARマーカーを読み込む

手法

ARアプリ「SATCH X」

【アプリAR】PARCOグランバザール

マツケンでお馴染みの松平健さんがARになってPARCo各店舗に登場しました。ゴールデンマツケンフィギュアが当たる店舗マストバイや、レストランで1,200円以上食べるとマツケンが飛び出てくるARコースターがゲットできるガチャなども実施しています。

目的

・話題性を呼びたい

・バーゲンセールの認知拡大

・店舗誘引や販売促進

認識

店頭の告知POP

手法

アプリAR「STYLY」

【WebAR】薬屋のひとりごと“猫猫のAR宝探し”キャンペーン

代表的な店舗誘引キャンペーンです。店頭のスイングPOPマーカーからARサイトに入り、謎解きを行います。マーカーが小さめのPOPのため、設置しやすくさまざまな店舗で楽しむことができます。

店頭誘引ARで店舗へ誘導し、マストバイでオリジナル壁紙などのプレゼントをすることによって購買を促す仕掛けになっていました。

目的

・パッケージARで話題作り

・体験を通した商品訴求

・ランキング方式にすることで複数回店舗に訪れることを促す

認識

店頭POPで認識

手法

WebAR 

【WebAR】麺づくり「きゅんづくりタイマーAR」

対象商品をARカメラで読み込むと、麺のもどし時間に合わせた3・4分版と 5分版の2種類のタイマー動画を見ることができます。 イラストは人気イラストレーターの「電Q」さんと「ともわか」さん、声はどちらも人気声優の江口拓也さんを起用。 

お湯を注いでから麺づくりができあがるまでの時間が、きゅんと癒し時間になります。

目的

・パッケージARで話題作り

・ 体験を通した商品訴求 

・ランキング形式で複数回の参加を促す

認識

商品のふたがARマーカーに

手法

WebAR

【WebAR】DRY CRYSTAL×PAC-MAN

概要

DRY CRYSTAL缶を買うとパッケージARで懐かしのPAC-MANが登場します。LINEアカウントからキャンペーンサイトにアクセスし、カメラでDRY CRYSTALのパッケージを読み込むと、パックマンが遊べます。 全国プレイヤーランキングトップ100位のプレイヤーなど、最大総計252名様に賞品をプレゼントするキャンペーンも同時開催しました。

目的

・パッケージARで話題作り

・体験を通した商品訴求

・ランキング形式で複数回の参加を促す

認識

ビール缶のパッケージ

手法

WebAR

【関連ページ】キャンペーン企画事例一覧

【関連ページ】店舗誘引のキャンペーン事例一覧

まとめ

これまでの事例として、特定の商品をARマーカーにする手法や、街中・店頭での回遊型AR施策などを紹介しました。これらはタレントやアイドルのファン層を巻き込み、普段とは異なる客層へアプローチすることができます。

AR体験を起爆剤としてUGC(ユーザー生成コンテンツ)を創出し、InstagramやTikTokなどのSNSで話題を生み出すことで、UGCそのものがコミュニケーションとなり、そこからLINEや自社コミュニティへ着地させることで、より深いファン獲得やブランドメッセージの伝達といった、長期的かつ緻密なプロモーションへとつながっていくでしょう。

AR技術は、企業とユーザーの間に新たなインタラクションを提供し、従来のマーケティングを一新します。ぜひこの革新的な技術を取り入れ、認知拡大や顧客満足度向上に寄与する次世代のマーケティングを体感してみてください。

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Aha!のARパッケージはスマホカメラを通して商品やQRコードを読み込むだけで、拡張現実の世界が広がり、ユーザーの興味を一気に引き寄せます。

SNSシェアにも対応しているため、投稿されたAR体験写真や動画が自然と拡散され、認知度アップが期待できるのも大きな魅力です。さらにパッケージ変更不要なプランもあり、導入のハードルを下げられます。

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この記事を書いた人

村上 烈

株式会社NONAME Produce代表取締役。2006年8月、早稲田大学在学中に同社を設立。デジタルキャンペーン黎明期から18年以上にわたり、第一線でデジタルディレクターとして活躍。

キャンペーンコミュニケーション設計・戦略を武器とし、SNSの各種プラットフォーム(X〈旧Twitter〉、Instagram、TikTokなど)と連動したキャンペーンの企画・制作を手掛ける。 2020年からはYouTubeにて、SNSキャンペーンの手法や最新トレンドを解説する動画を1000本以上投稿。APIを活用したウェブ技術とクリエイティブデザインを組み合わせた手法を強みとし、その独自の知識と経験を基に、現在では「WEBキャンペーンシステム Aha!」「Xキャンペーン支援ツール BirdCall」「Instagramキャンペーンシステム ImStar」などの自社サービスの設計・統括を行う。