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採用サイトデザイン分析 vol.10
更新日:2023.03.17 (公開日:2022/04/28)
こんにちは!n2p デザイナーのせんざきです。
本日は、web制作会社である株式会社エムハンドの採用サイトを分析していきたいと思います。新卒/中途兼用の採用サイトになります。
M-HAND RECRUTING SITE
https://www.m-hand.co.jp/recruit/
Point①一貫してコンセプトを体現するクリエイティブ
上記はエムハンド採用サイトのメインビジュアルなのですが、第一印象「かなり攻めたデザインだなあ」と感じました。
採用サイトってわりと爽やかで、実際の社員写真とかを使っているものが多いと思うのですが、正反対なようなデザインに感じます。
こちらの採用メッセージをみて、ああ、そういうコンセプトの体現だったのか、と自分の中でかなり腑に落ちました。
「エムハンドは私だ。」というメッセージには、ひとりひとりの個性や仕事で、エムハンドという会社が形作られている、という意味が込められているのかなと考察します。
メインビジュアルは特に人の顔をメインにしたコラージュとなっていて、複数の人物の顔がありながらなんとなく1つの顔として見えるような作りになっています。
コンセプト自体はそこまで突拍子もないものではありませんが、ビジュアル表現として「コラージュ」を選択したことに、クリエイティブの会社らしさが表れているのかなと感じました。
(もちろんメッセージの内容も素晴らしいと思います)
サイト全体が、複数の色や形、素材感で構成されていて、コンセプトに忠実に最後まで作りきっているところが素敵です。
メインビジュアルの「SPECIAL エムハンドは私だ」というボタンから遷移できるスペシャルコンテンツでは、それぞれの社員の「自信を持っていること」が並んでいます。
コンテンツにまでコンセプトが浸透していて、実績への遷移もあり、これはインナーブランディングの効果もあるのかな?と思いました。採用候補者に伝えるだけでなく、制作の過程でインナーブランディングも行っていくというやり方だったのかなと予測しました。
Point②自社制作ならではの赤裸々なコンテンツ
「予算配分について」というコンテンツ、外部の制作会社に作ってもらっているとなかなか思いつきもしないのではないかと思いますし、すごい情報出すなあとびっくりしました、、
おそらく、採用ターゲットが中途メインなのではないかと思うのですが、中途で経験者の場合こういった内部の事情にとても敏感です。
そのあたりの不安払拭や魅力づけの意味で、このような赤裸々なコンテンツを作ったのだと思うのですが、なかなかできることではないですね。
中途経験者の場合、転職理由として「ブラックすぎる」とかがあると思うのですが(特に制作会社だと多そう…)、業務改善を常におこなっているというアピールをすることでそのあたりの不安払拭をしているのも面白いなあと思いました。
まとめ
自社制作で採用サイトを作るという強みを活かしたクリエイティブとコンテンツが素晴らしいサイトでした。
Web制作会社の採用サイトってあまり見ないので珍しいですね。社員90名以上いる規模の大きい制作会社だからできることだなあと感じました。