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【2025年11月版】ウェブサイトカードにハッシュタグはNG!? Xの最新仕様と注意点を解説

2025年6月27日、Xの広告企業向けアカウント「Business Japan(@BizJP)」から仕様変更が告知されました。以降、11月時点でも挙動の変化が複数確認されています。

本記事では、企業アカウント運用やキャンペーンツールを提供するNONAME Produce(以下、n2p)が実務の中で確認した事象をもとに、公式アカウントで投稿する際に留意したいポイントを整理して解説します。

公式アナウンスで示された主な変更点(2025年6月27日)

2025年6月27日にXの広告企業向けアカウント「Business Japan(@BizJP)」より、快適なプラットフォーム体験の向上を目的とした仕様変更が投稿にてアナウンスされました。

詳しい内容は以下になります。

①ハッシュタグ付き広告の配信停止

広告体験の最適化を目的として、ハッシュタグを含む広告は配信されない仕様になりました。広告配信を行う場合は、投稿文章内にハッシュタグを含めないよう注意が必要です。

②ブランド機能を用いた広告配信の停止

「ブランド絵文字」「ブランドアニメーション」「ブランドいいね」など、指定ハッシュタグを起点とするブランド機能を使った広告配信は停止の対象です。該当機能を使う際は、広告配信の可否や配信面を事前に確認しましょう。

また、Xでは昨今ユーザーレコメンデーション(おすすめ表示)に対して、xAIを活用した新しいシステムの導入を進めています。これに伴って広告・投稿仕様の見直しが進んでいるとされています。

【投稿時の注意】広告以外で観測された挙動の変化(〜2025年11月10日)

以下は、n2pが運用する複数アカウントで実務上確認した傾向・事象です。今後さらに変更・調整される可能性があるため、「起こりうる事象を把握し、予防的に運用設計を見直す」観点で参考にしてください。

①ハッシュタグを3つ以上付与した投稿はインプレッション低下の傾向

Xヘルプセンターでは1投稿あたり最大2個のハッシュタグ使用を推奨しています(停止措置の明示はなし)。n2pの運用ログ(8〜9月)では、3個以上のハッシュタグ付き投稿でインプレッションが著しく低いケースが散見されました。

広告以外の通常投稿でも、ハッシュタグの付与数は2個までを目安に設計するのが安全です。

参考:Xヘルプセンター「ハッシュタグの使用方法」

https://help.x.com/ja/using-x/how-to-use-hashtags

ハッシュタグを3つ以上使用することについての停止措置などはアナウンスされていませんが、弊社で運用したアカウントの8月から9月にかけての投稿の中で著しくインプレッションの低いものの傾向を追求した結果、ハッシュタグが3つ以上ついていることが要因ではないかという結論に至りました。

広告などの投稿ではない際も、ハッシュタグの数については今後注意深く確認していく必要があるのではないでしょうか。

②ウェブサイトカード × ハッシュタグで予約投稿が配信されない事象

ウェブサイトカードを用いた予約投稿において、ハッシュタグ付きの投稿が配信されないケースを11月に確認しました。Xビジネスの該当ページでも、「@ユーザー名」や「#ハッシュタグ」を記載しないことが推奨されています。


このため、広告に限らず下記の“青字化”要素(リンク化されやすい要素)を含むと、配信停止やインプレッション低下のリスクが高まる可能性があります。

  • ハッシュタグ(#〜)
  • メンション(@〜)
  • URL

該当する場合は文言の設計やカード形式の選定、投稿方法(予約/即時)を再点検しましょう。

参考:Xビジネス「ウェブサイトカードを活用しましょう」

https://business.x.com/ja/blog/website-card

実務でのチェックリスト(推奨)

上記を含め広告配信に限らず投稿する前に気をつけたい事項についてまとめました。実際の投稿の前にぜひ確認してみてください。

投稿設計前

  • 目的(認知/誘導/エンゲージメント)とKPIを明確化
  • 広告出稿の有無を確定(広告ならハッシュタグ不可
  • カード形式(画像、動画、ウェブサイトカードなど)を選定(ウェブサイトカードならハッシュタグ不可

文面チェック

  • ハッシュタグは最大2個まで
  • メンション(@)やURLは必要最小限に

投稿オペレーション

  • 予約投稿にする場合は直前の表示確認(テスト投稿や代替案の準備)
  • 投稿形式(カード/通常)、投稿面(広告/オーガニック)、リンク要素の有無を再確認
  • 重要投稿は即時投稿+手動確認を検討

モニタリング

  • インプレッションやクリック率の短期モニタリング(投稿当日〜翌日)
  • ハッシュタグ数・形式・投稿時間帯など、変数を1つずつ変更して効果検証

まとめ

  • 2025年6月以降、ハッシュタグ付き広告は配信停止、ブランド機能を用いた広告も停止対象です。
  • 通常投稿でも、ハッシュタグの過多(3個以上)や、ウェブサイトカード×ハッシュタグの組み合わせで配信停止・露出低下のリスクが見られます。
  • 設計段階の事前確認小さな検証の積み上げが、安定した運用に不可欠です。

n2pでは、日本・韓国を除くグローバルルールに基づく変更点なども含め、国内配信で今後反映されうる事項を先回りして運用ガイドに反映しています。具体的な運用設計やクリエイティブ調整、レポート設計の見直し等をご希望の方は、お気軽にご相談ください。

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※本稿は、n2pが2025年11月10日までに確認した内容をもとに再構成しています。仕様は今後も変更される可能性があるため、最新情報の確認を推奨します

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この記事を書いた人

Shirakura Nagisa

WEBメディアにて記事制作やPR記事の編集を経験したのち、2024年1月にn2pにデザイナーとしてジョイン。デザイン制作・記事制作・SNS運用などを担当しています。