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【5分で簡単に分かる】SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは?活用方法やメリット、成功事例を解説!
更新日:2024.11.07 (公開日:2022/06/30)
近年、人々にとって最も身近な存在になった物の一つとしてSNSが挙げられると思います。
では、皆さんはそのSNSが企業の採用活動と高い親和性を持っていることはご存知ですか?
実はその親和性の高さから、SNSを企業の採用活動に利用する活動(ソーシャルリクルーティング)を行う企業が増加しています。
しかし、いざSNS採用(ソーシャルリクルーティング)を行うにしてもどのようにSNSを活用するか、特徴は何なのか分からずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、SNS採用の特徴や活用方法、事例について徹底解説していきます。
SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは
SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは、SNSを通して行われる採用活動のことです。
主にTwitterからInstagram、Facebook、YouTubeなどの様々なSNSを通して採用情報の周知・拡散を行う手法ですが、2000年代を境に徐々に採用している企業は増え、近年では多くの企業が活用しています。
では何故SNS採用を積極的に行う企業が増えてきているか、その背景から解説していきます。
SNS採用が注目される背景
なぜSNS採用が注目されるようになったのでしょうか?
その理由の一つとして挙げられるのがSNSの若年層に対するユーザー拡大です。
総務省の「通信利用動向調査(令和三年調査)」によると、20~29歳は93.2%、また30~39歳は89.5%といずれも9割に近い人がSNSを利用していることがわかります。
また、その中でも新卒の就活生のSNS利用率については以下の表をご覧ください。
Job総研によると、新卒のおよそ7割を超える人が就活やインターンに関する情報収集をする際にSNSを利用しているとのことです。
このように、20代では特にSNS利用者の割合が極めて高い上、この割合は年々増加傾向にあるので多くの企業が積極的にSNS採用を行なっているというわけです。
また、その他にSNS採用が注目されるようになった理由としては、SNS自身が持つ拡散性が挙げられます。人と情報がより結びつきやすくなり、よりリアルな情報を追い求めるようになったため、SNS上での情報交換もより活発に行われるようになったというわけです。
SNS採用に期待できる効果(メリット)
企業理解度の向上やブランディング
理解度向上やブランディングは、SNS採用ならではのアプローチ方法で行う事ができます。
というのも、従来のような求人広告等の方法では、仕事のハード面だけしか打ち出す事ができないためです。よりリアルな情報が求められている現代において、ハード面のみの発信では自社の魅力や情報を充分に発信する事ができません。
それに対しSNSは、現場の声や様子といったソフト面をリアルタイムで発信する事ができます。先ほども述べたように情報交換のあり方も従来とは変わっており、より鮮度の高いリアルな情報が求められる現代において、SNSを利用した採用活動はそういったニーズに応える事ができます。
そのような側面から、SNS採用はより企業理解・ブランディングを向上する事ができるというわけです。
露出を増やすことによる認知度UP
SNSはその性質上、広告等と比較して露出回数や拡散性が高いです。そのため、積極的にSNS上に投稿することによって、ユーザーの目に触れる機会を簡単に創出する事ができます。
うまくいけばツイートが「バズり」、爆発的に企業の認知度を高める事ができます。
求職者の人柄や経験を知ることができる
SNS採用では、求職者と直接つながることができ、面接という短い時間では把握しきれない「等身大の求職者」を知る事ができます。
例えば、一般的に求人サイトなどに掲載される情報は職歴やスキルですが、SNSでは写真や文章の投稿から、候補者のパーソナリティなど仕事以外の面についても知ることができます。
SNSは求職者の発信場所として活用できると共に、企業の採用の場としてもより発展していくでしょう。
未来の採用候補者と継続的につながることができる
SNS採用は、返信はDMを通じて継続的にコミュニケーションをとることができます。
この「継続的に繋がる」ということは、求職者からの認知度・印象のためにも非常に重要です。
そうすることによって、数年先に就職活動を控えている学生や、今は転職意思がない人でもSNSを通じて早期接点を作ることで、将来的に「入社したい!」と思うような動機になるかもしれません。
一過性に終わらない、継続的に繋がれる点がSNS採用の大きなメリットと言えます。
SNS採用の戦略の立て方
SNSを活用した採用は、ただ闇雲に利用しても効果は期待できません。どのような戦略を取るのか、活動をはじめるにあたって明確にしておく必要があります。
戦略決めの手順
1,目的を決める
採用戦略を立てるには、まず「目的を決める」が重要です。
例えば、「認知を拡大する」「認知は十分だから顧客に対するブランディングを向上する」「SNSを介して〇〇人採用する」といった事が挙げられます。
2,ターゲット選定
潜在層・顕在層を含めたターゲットを選定します。
3,ペルソナ
定めたターゲットの中で、より自社の理想に近い人物像をペルソナに設定します。
4,SNS媒体の選定
自社がターゲットとしている人材に合わせたSNS媒体を選定します。
5,SNS運用担当者決め
SNS運用担当者を自社の中から決めます
6,運用に関するマニュアル・ガイドラインの作成
マニュアルガイドラインを作成し、効率の向上、リスクの低下を図ります。
7,投稿・更新頻度のスケジュール決め
選考フローが決まれば、投稿・更新頻度のスケジュールを立てることができます。
例えば説明会を開催するとなった場合に、早めに投稿をし採用に関する情報を学生に提示した方が、学生も準備をしたり、予定を立てやすいので参加率を高めることができます。
8,コンテンツ作成の方向決め
最後に、今までの内容を踏まえた上で全体の方向性を定め、完了です。
SNS媒体を選定する際のポイント
ここでは各SNSのポイントを紹介していきます。
関連記事|【2022年版】企業のSNS利用率からトレンド・活用方法を探る!
Twitterの特筆すべき特徴は何と言ってもそのユーザー数。国内で約4500万人が利用している他、20代が最も多く利用しているSNSです。
また機能面においても、拡散するためのリツイート機能の他に、いいねを押した投稿がタイムラインに乗るなど、他のメディアよりも拡散力が強いことが特徴です。
さらに、更新頻度も高くしやすく個性的な投稿をする事ができる他、フォロワーと積極的にコミュニケーションをとることのできるSNSでもあります。
そのため、認知向上はもちろんのこと、ブランディング等幅広い活用の方法を行う事ができます。
関連記事|【ツイッター事例付き】拡散されやすいTwitterのキャンペーン告知|成功させるための5つのコツとは?
Facenookの特徴は、実名での登録が原則となっているため、他のメディアと比較して信頼性が担保できるという点です。使用年代は、20代から50代と幅広い人が利用をしているため、年代が上の層にもアプローチする事が可能です。
機能面においては、写真や企業に関する情報を項目別にアーカイブする事ができるため、ユーザーが過去の投稿に興味を持てば、遡って確認してもらえる可能性があります。
また、企業専用のページを作成する事ができるため、他のHPにも誘導しやすいのも特徴です。
Instagramの特徴は、写真や動画が投稿の中心となるため、文字のみの投稿では伝えることのできない視覚情報を伝えることができるという点です。年代は10代、20代の若者が多く、特に女性の使用率が高いです。
機能面では、ハッシュタグを使って検索をするので、オリジナルのハッシュタグ等を作成すればカタログのように後で見返すことのできるものを作る事ができます。
ただし、Instagramは他メディアとは異なり、URLリンクで外部ページに誘導するということが難しい構造になっているため、その点は留意しておきましょう。
関連記事|【2022年最新版】押さえておきたいInstagramプロモーション10選
LINE
LINEの特徴は約8400万人というTwitterを上回るユーザー数と、Facebookよりも広い全年代にアプローチができるという点です。
機能面では、友だち追加してくれたユーザーに対しては一体一で情報発信する事ができるため、確実に相手に対し情報を伝えることができます。
また、連絡ツールとして広く普及しているため閲覧率が非常に高く、トーク画面下の項目をカスタマイズ(リッチメニューと呼ばれる)すれば、ユーザに届けたい情報を常に表示しておくことができます。
関連記事|LINE公式アカウントをはじめてファンを増やしたい方に!どんな使い方ができるのかを解説!
メディア別:SNS採用の事例4選
株式会社DeNA
主に、就活生をターゲットにした発信をしており、「インターンシップ」、「特別選考コース」といったキーワードから情報を検索する学生が多いため、上記のようなキーワードを使った情報発信は母集団形成において有効といえます。
また、こちらにSNS採用がどれほど注目されているか、また実際の経験を通したリアルな声が載っている記事をご紹介しているので是非ご参照ください。
スターバックスコーヒージャパン
スターバックスコーヒージャパン(@starbuckspartners)は、SNSを採用活動に利用している企業の代表例とも呼べる存在で、採用専用ページ「Starbucks Partners」を運用しています。
そこでは、募集している職種の紹介だけではなく、実際に働いているパートナーの様子を載せており、ユーザーに対して理解向上とブランディングを行っています。
スターバックスのように積極的に内面の発信をしていくことで、求職者がより自身の働くイメージを発達させる事ができ、「自分も働いてみたい!」というような気持ちを感じさせる事ができます。
三井住友カード
三井住友カード(@smcc_recruit)では、実際に働く社員やオフィス風景に関する情報を発信しています。
内定者についてやそれぞれの業務内容を紹介することで、社風を伝えつつ企業理解度の向上に成功している事例です。
LINE
株式会社ニトリ
こちらはニトリのLINE公式アカウントとなっています。「リッチメニュー」と呼ばれるトーク画面下の表示されるメニューによって、採用サイトや他のSNSへリンクする事ができます。
最初の壁である友だち追加さえしてもらえれば、LINEだけですべての採用情報が完結させる事ができます。そのため、求職者にとっても日頃から利用しやすい便利なツールとなっています。
まとめ
いかがでしたか?今SNS採用が注目を浴びていて、採用活動に大きな効果を発揮していること事がわかって頂けたと思います。
一方で、SNSを使った採用活動には戦略立案が欠かせないことも事実です。実際の運用にも多くの労力と時間が必要になります。
そこで本記事を参考にし、活用方法等を学ぶことで、ぜひ自社のSNS採用活動にお役立てください。
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