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画像生成 / 合成 キャンペーンの企画・制作ガイド【成功事例とSNS活用法をプロが解説】

画像生成キャンペーンの企画作成や技術面でお困りではありませんか?

目次

画像生成/画像合成キャンペーンとは?

画像生成/画像合成キャンペーンとは、ユーザーがWebサイトやSNS上で、自分だけのオリジナル画像を作成・カスタマイズできる参加型プロモーションです。用意されたテンプレートや素材に、ユーザー自身の情報(名前・顔写真・メッセージなど)を組み合わせることで、個別の画像が生成されます。

ユーザーが生成した画像をSNSに投稿することを通じて、

  • ブランドや商品の認知拡大
  • ユーザーの自分ごと化
  • UGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出

 などを狙うことができます。

近年では、AIによる似顔絵生成ARフォトフレームなど、より高度な表現や技術を活用した施策も増えており、参加体験の面白さや拡散性がプロモーション成功の鍵となっています。

【ユーザーの熱量を引き出す】画像生成キャンペーン事例4選

ここでは、実際に多くの反響を呼んだ4つの成功事例をご紹介します。

 1.あんさんぶるスターズ!!「みんなで絵はがきキャンペーン」

「#みんなで絵はがき」を使って自分だけのオリジナル絵はがきを生成し、SNSでシェアするキャンペーンです。投稿者の中から抽選で100名にオリジナルゼリーがプレゼントされるインセンティブ付き。ファンが自分の作品で参加することでコミュニティの一体感やブランド愛向上を狙った施策です。

2.GEORGIA「AIイラストメーカー」月替わりキャンペーン

「#毎ドラ部 #AIイラストメーカー」を使って、テーマ(例:「この秋ってけっこうドラマだ」)に合ったAI生成イラストを投稿できるキャンペーンです。毎月テーマが変わり、ファンが季節感やテーマへの共感を投稿で表現。UGCを活用しながら継続的な参加を促す施策です。

3.明治R-1「体調あるあるフィギュア展」

「#体調あるあるフィギュア展」ハッシュタグで、自分の“体調あるある”エピソードを生成して、フィギュア化された画像を投稿するキャンペーンです。ユニークかつ共感を呼ぶ内容で参加者同士の一体感も醸成。日常の体験を可視化し、R-1ブランドとの接点を自然に強化しています。

 4.ガーナチョコレート「お手紙メーカー」

ロッテ「ガーナ ファミリーデー2025」では、大切な人への“手紙”をテーマに、メッセージを入力するとオリジナルのおてがみ画像が生成されるキャンペーンが展開されました。母の日に向けた感謝の気持ちをビジュアル化し、SNS上での温かいシェアが広がりました。感情訴求とブランドイメージを結びつけた好事例です。

画像生成キャンペーンの目的設定とKPI

画像生成・合成キャンペーンの最大のメリットは、ユーザーが「自分ごと」として楽しめる体験を提供し、ブランドへの愛着とUGC創出を同時に実現できる点にあります。その反面、投稿までの操作が煩雑化し、参加のハードルが高まるという課題も内包しています。 

そのため、一時的な話題作り以上に、顧客との長期的な関係構築や深いブランド理解を目指すべく、企画目的にあわせてきちんとKPIを設定することが大切です。

主な目的と設定されるKPIの例

目的主なKPI例
認知拡大生成数/投稿数、SNSでのリーチ数・インプレッション数
ファン化・エンゲージメントUGC投稿率、ハッシュタグ使用数、シェア・リポスト率
購買・送客促進LPへの遷移数、クーポン利用数、アンケート回収率など
ユーザー参加のハードル緩和投稿完了率、途中離脱率、生成完了率

目的と手法、KPIなどで迷われている際には、ぜひ一度弊社にご相談くださいませ。

画像合成や画像生成を活用してUGCを増やす – Aha!

画像生成キャンペーン企画・制作のポイント

参加したくなるキャンペーンを企画するには、コンテンツ内容と参加フローの設計が鍵となります。以下の3ステップで、企画内容を具体化していきましょう。

ステップ1:目的と体験の具体化

まず、「誰に、何を伝えて、どう感じてほしいか」を明確にします。例えば、「若年層に、新商品の面白さを伝え、驚きを感じてほしい」といった形です。この目的が、AIを使うべきか、ゲーム性を持たせるべきかといった企画の方向性を決定します。

ステップ2:メインSNSと拡散戦略の決定

企画内容に合わせて、最も話題化しやすいSNS(X, Instagramなど)を選定します。同時に、「そもそも、どうやってこのキャンペーンを知ってもらうか?」という認知獲得の戦略も設計します。これは見落とされがちですが、キャンペーンの成否を分ける重要なポイントです。

ステップ3:参加率を高める「もう一押し」の施策

SNS投稿を参加条件とするだけでなく、参加へのハードルを下げ、拡散を後押しする施策を組み合わせます。

  • 参加のきっかけを作る: フォロー&リポストキャンペーンを同時に開催
  • 投稿の目印を作る: 参加者が使いたくなるハッシュタグを準備
  • 盛り上がりを演出する: 参加者の投稿を公式アカウントで紹介

これらの「もう一押し」の施策が、キャンペーンの拡散力を大きく左右します。

画像生成キャンペーンの企画にあわせた開発仕様

画像生成キャンペーンや画像合成キャンペーンを実施する際、合成方式の選定は体験の快適さや開発コスト、拡張性に大きく関わります。代表的な手法として「ブラウザ完結型」と「サーバー連動型」の2種類があります。

ブラウザ完結型:軽量でスムーズな実装が可能

JavaScriptベースで構築されるブラウザ完結型は、ユーザーの端末上で画像を生成する「オンラインジェネレーター」形式です。合成結果をリアルタイムに反映できるため、似顔絵メーカーやARフォトフレームのような操作性重視のキャンペーンに適しています。サーバー負荷が軽く、個人情報やクーポンコードなどを保持しない設計に向いています。

サーバー連動型:柔軟な拡張・データ管理に強み

PHPなどのバックエンドを使用するサーバー連動型は、画像ジェネレーターとしてより高度な処理が可能です。

ユーザー情報(名前・IDなど)や生成画像を保存でき、パッケージ生成やお守り画像生成のようなカスタマイズ性の高いUGC生成キャンペーンに多く採用されます。管理画面の導入や集計処理も実装しやすく、規模の大きなプロモーションに適しています。

どちらの方式でも、見た目や体験はユーザーにとって大きく変わりませんが、「ユーザーの生成データを保持するかどうか」を軸に方式を選ぶと良いでしょう。

最適なSNSの選び方と導線設計(X・Instagram・LINE)

画像生成キャンペーンでは、生成されたコンテンツをSNS上で自然に拡散させる導線設計が不可欠です。各SNSには特性があるため、設計に工夫が必要です。

「X(旧Twitter)」画像生成キャンペーン

拡散力が高く、トレンドに乗りやすいため、話題性を重視したキャンペーンと相性が良く、自動投稿や参加制御も可能です。

  • 手動シェア:「ツイートする」ボタンで下書きを起動。画像はユーザーが手動添付する必要があります。
  • ログイン連携型:Xの認証を取得することで、自動投稿や投稿数の管理、日次制限の制御が可能。特にフォロー&投稿で参加完了とするキャンペーンに向いています。
  • Web Share API活用:スマートフォン環境に限定されますが、画像添付を含めたスムーズな共有が可能です。

「Instagram」画像生成キャンペーン

世界観やブランドイメージの訴求ならおすすめ。InstagramはシェアAPIを提供していないため、投稿用画像をダウンロードさせて手動投稿を促す必要があります。

  • ストーリーズ向けには縦長画像を生成し、「シェア用テキストをコピー→Instagramに移動」の導線が一般的です。
  • 特にフォトフレームキャンペーンなどビジュアル訴求が強い施策と相性が良いです。

「LINE」画像生成キャンペーン

1対1の親密なコミュニケーションが中心。拡散性は低いものの、クーポン配信やステップ配信との組み合わせに強みがあります。

  • LINEでは画像生成結果を送信する場合、URLは共有できますが、画像自体は手動で添付して送ってもらう必要があります。
  •  公式アカウントと連携すれば、ステップ配信クーポン送信との組み合わせも可能。

「Discord/その他」画像生成キャンペーン

DiscordやThreadsでは自動投稿は難しく、以下のような「コピー&ペースト型の拡散導線」が一般的です。

  • URLのコピー
  • 投稿用テキストの表示
  • 画像ダウンロード&貼り付け

参加ハードルは高くなるため、コミュニティ性の高いコンテンツとの相性が求められます。

画像生成キャンペーン開始に向けた準備と制作フロー

画像生成・画像合成キャンペーンをスムーズに立ち上げるためには、事前準備と制作フローの理解が欠かせません。ここでは、制作依頼から公開、そして公開後の運用までを具体的に解説します。

弊社では、目的やご予算感に応じた最適な画像合成キャンペーンをご提案し、以下の流れで制作を進行します。

  1. ヒアリング・要件定義
     キャンペーンの目的、ターゲット、実現したい体験などを丁寧にお伺いします。
  2. 企画・仕様のご提案
     ヒアリング内容をもとに、生成方式・SNS設計・参加導線を含めた企画案をご提案します。
  3. コンテンツFIX・デザイン制作
     ビジュアルの方向性が確定したら、実際の合成画像やLPデザインなどを制作します。
  4. システム実装・テストアップ
     画像ジェネレーター/合成システムの開発、SNS連携導線のテストなどを実施します。
  5. キャンペーン公開
     動作確認後、本番環境での公開を行います。

制作期間の目安

シンプルな構成であれば、企画〜公開まで約2ヶ月程度が目安です。 IP監修や複雑なバックエンド処理が必要な場合は、別途調整が必要となることがあります。

画像生成キャンペーンの企画・制作なら弊社にお任せください!

画像合成・生成キャンペーンは、ユーザーの参加体験とブランド接触時間を伸ばす強力な施策です。その成功は、キャンペーンの目的と手法がしっかり噛み合っているかどうかにかかっています。

  • 「自社に合ったキャンペーンの型がわからない」
  • 「必要な素材や制作期間の見通しを相談したい」
  • 「AI生成やSNS拡散をどう組み合わせればいいのか知りたい」

このようなお悩みがある場合は、ぜひ企画段階からNONAME Produceにご相談ください。貴社の目的やブランドに最適な画像生成キャンペーンをご提案いたします!

この記事を書いた人

村上 烈

株式会社NONAME Produce代表取締役。2006年8月、早稲田大学在学中に同社を設立。デジタルキャンペーン黎明期から18年以上にわたり、第一線でデジタルディレクターとして活躍。

キャンペーンコミュニケーション設計・戦略を武器とし、SNSの各種プラットフォーム(X〈旧Twitter〉、Instagram、TikTokなど)と連動したキャンペーンの企画・制作を手掛ける。 2020年からはYouTubeにて、SNSキャンペーンの手法や最新トレンドを解説する動画を1000本以上投稿。APIを活用したウェブ技術とクリエイティブデザインを組み合わせた手法を強みとし、その独自の知識と経験を基に、現在では「WEBキャンペーンシステム Aha!」「Xキャンペーン支援ツール BirdCall」「Instagramキャンペーンシステム ImStar」などの自社サービスの設計・統括を行う。