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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2021/7/31-8/6

キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか調べたいときに活用していただければ幸いです。 2021年8月第1週は4個!

マイルドクエストキャンペーン | カフェオーレ | グリコ

キャンペーン概要

内容:

パッケージの二次元バーコードから飛ぶとオリジナルゲームが遊べる。また対象商品のレシートで応募できるレシートマストバイキャンペーンも並行して行われているキャンペーンです。


キャンペーン考察

発見ポイント:

もうひと頑張りを応援ってことでRPGっぽいメインビジュアルのもと、クエストというストーリーでゲームが遊べますね。以前紹介したカフェオーレ円錐版と同じく、パッケージにQRコードが付いていて、そこから飛ぶとスペシャルコンテンツへのリンクが付いているキャンペーンLPに行けると。QRのURL自体はユニークではないため、そのURLがわかってしまえば買う必要はなくなってしまうのだけれど、そこは気にせず流通も多い商品だから、買った人が商品にあるQRに気づいてちょっとやってみるか、という効果を目論んでいるのだと思います。


4つのゲームでレベルが5段階あります。ランキングがあったり、正解者にプレゼントとかがあるわけではないのだけれど、単純に楽しめるゲームがあり、もう一つが本命、レシートキャンペーンがあると。グリコアカウント内で行うレシートキャンペーンなので、LINEやTwitterを使う必要もなく、グリコ的にはいろんな商品でガンガン回していったほうが費用対効果が高いから、レシートキャンペーンをベースにしつつ、そこにどんな面白い、話題性があるプロモーションを加えていくか、というところが現在の課題になっていそうです。

スマートフォンキャプチャ

マイルドクエストキャンペーン | カフェオーレ | グリコ を考察する動画

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 JALがんばろう日本!キャンペーン – JAL


キャンペーン概要

内容:

JAL公式アカウントをフォロー&東京2020大会 日本代表を応援する投稿をして応募となる


キャンペーン考察

発見ポイント:

がんばろう日本、ということで東京2020オリンピック開催記念として応援キャンペーンを行っているんですが、うまいことオリンピックを応援していると直接書いてないんですよね。

いよいよ、東京オリンピック・パラリンピックが開催しました。これは開催しているだけだからセーフ。東京2020までしか書かないし日本代表を応援しているからセーフ、東京2020大会応援だから大丈夫といった感じです。スペース的にも正式名称東京2020オリンピックって入りそうだし、もともと入ってそうな感じですけどね。


キャンペーンは公式アカウントをフォローし、名前を入れて投稿すると画像合成されてオートリプライが返ってくるというもの。投稿すると画像が生成されてオートリプライで添付されているのは珍しく、生成まで多少時間がかかるため処理サーバーをそれなりに良いものを使わないと大量に送られてくると処理が間に合わず、リプライが遅れていくということが起きるのですが、そこはちゃんとお金をかけてそうですね。

スマートフォンキャプチャ

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 JALがんばろう日本!キャンペーン – JAL を考察する動画

#供養の日 Instagram 投稿キャンペーン


キャンペーン概要

内容:

人や物への供養に関する画像を ハッシュタグ供養の日2021 をつけてインスタグラムにアップすることでクオカードが当たる


キャンペーン考察

発見ポイント:

いつもは面白いデジタルプロモーションを紹介するデジタルプロモーションラボですが、今回インスタグラム写真投稿キャンペーンとして間違っているなーということで、ちょっと違った視点でお届けします。

なんで違うのか、とそれがやりたいならこうしたほうがいいんじゃないという形で解説していきます

 
このプロモーションを主催する一般社団法人供養の日普及推進協会は「(9月4日)供養の日」の考え方を普及させ、世の中に供養の大切さやあり方を考える機会を創ることを提案し推進する団体なので、供養の日を認知させて理解を深めてもらうことが命題です。それを行うためのプロモーションとして間違っていることは2点。

 
一点目が選んだプラットフォームが間違い。インスタグラムは拡散性が低いことから認知拡大には向いてません。商品訴求はできるかもしれませんが、すでにファンの人がさらにブランド理解を深めることができるのであって、知らない人に向けてアプローチを行うものではないです。なのでSNSを活用するなら認知拡大に長けているTwitterを選ぶほうがいいでしょう。

 
2点目が仕組みとしてUGCキャンペーンを選択している部分です。UGCはユーザーがコンテンツを自ら作り出しSNSに投稿してもらうことをメインとして行うので、ユーザーが投稿してみたい自慢してみたいな、投稿したらSNSを見てくれた人が有益だろうな、と思うものでないと、投稿しません。誰が供養したものを発表したがるんでしょうか。これはプラットフォームがInstagramでなくても一緒で、公開したいものではありません。なので供養の日を考えてもらうもしくは知ってもらうためのやり方に変えたほうがいいのではと思います。
もちろん誰も投稿しないって話じゃないのですが、投稿されたとて認知拡大されないので、供養の日を認知してもらうことは難しいと思われます。

スマートフォンキャプチャ

#供養の日 Instagram 投稿キャンペーン を考察する動画

第21回発毛日本一コンテスト | 薄毛対策の発毛専門リーブ21


キャンペーン概要

内容:

はげかけたおじさんの中から発毛一位を予想して投票する。その方が優勝すれば上限100万円までのほしいモノ・コトをプレゼント


キャンペーン考察

発見ポイント:

発毛日本一ってことはまだ剥げてる人たちがこの投票するボタンを押すとズラーっと並ぶということです。なかなかインパクトがあります。押したくない。
インセンティブは豪華で一位予想しなくてはいけないから、このハゲかけのおじさんは今後伸びるって考えなきゃいけないってことで。リーブ21賞も21回記念賞も一位当てに行かなきゃいけない。当てさえすればシャンプーは必ずもらえるから、伸びしろがあるハゲかけのおじさんを見つけるコツを探さなきゃいけない。といった面白さがあります。体験プランやクーポンは誰でももらえるのか。これはいつも配っているものだろうからインセンティブというよりはバラマキですな。


投票するボタンを押すと思った以上に多い。これはすでに発毛を受けてビフォアアフターから選ぶってことですね。伸びしろを想像するわけではなく結果論でいいと。そうなると増量したかどうか、若ハゲ、女性ってとことが印象強くなりますな。いろんな状況の方々がいらっしゃる中共感する人をみつけると自分ごと化させられ、安心を生む投票キャンペーンとなっています

スマートフォンキャプチャ

第21回発毛日本一コンテスト | 薄毛対策の発毛専門リーブ21 を考察する動画

N2Pの実績

キャンペーンの企画、システム開発、サイトのクリエイティブ制作からサーバー設計まで一貫して行うことができます。また、SNSの企画、運用、広告などSNSに関する全てのお仕事もお引き受けできます。
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この記事を書いた人

村上 烈

株式会社NONAME Produce代表取締役。2006年8月、早稲田大学在学中に同社を設立。デジタルキャンペーン黎明期から18年以上にわたり、第一線でデジタルディレクターとして活躍。 キャンペーンコミュニケーション設計・戦略を武器とし、SNSの各種プラットフォーム(X〈旧Twitter〉、Instagram、TikTokなど)と連動したキャンペーンの企画・制作を手掛ける。 2020年からはYouTubeにて、SNSキャンペーンの手法や最新トレンドを解説する動画を1000本以上投稿。APIを活用したウェブ技術とクリエイティブデザインを組み合わせた手法を強みとし、その独自の知識と経験を基に、現在では「WEBキャンペーンシステム Aha!」「Xキャンペーン支援ツール BirdCall」「Instagramキャンペーンシステム ImStar」などの自社サービスの設計・統括を行う。

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