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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2024/5/13-5/17
公開日:2024/06/07
キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか検討するときに活用していただければ幸いです。2024年5月第2週は5個!
おかっぱチャレンジキャンペーン
キャンペーン概要 | ARによる顔認証動画のコンテスト。撮影動画をSNSに投稿するとプレゼントが当たる。 |
インセンティブ | 旅行券10万円 10名ヘルシオホットクック10名QUOカード2,000円 555名 |
使用SNS | X、Instagram、TikTok |
キャンペーンのポイント
【CM出演のチャンス!?】
NEWクレラップCMでおなじみのおかっぱ頭の女の子クルリちゃんの20周年を記念して、おかっぱチャレンジキャンペーンを行っています。
クルリちゃんは20年間でTVCMが27作品、現在8代目。おかっぱ文化を絶やさないよう次期挑戦者を決めるべく、来年のNEWクレラップCM等に出演する「おかっぱ姉妹クルリちゃん・クルミちゃん」を全国からプロアマ問わず募集しています。
対象は「おかっぱが似合う女の子」とのことで、おかっぱになれるARカメラ、通称「おかっパメラ」が用意されています。「おかっパメラ」は、スマートフォンのカメラで顔認証を行い、おかっぱ頭に変身できるというもの。オーディションへは現在の髪型のまま参加できます。
【UGCでもハッシュタグPRをつける!】
「おかっぱ姉妹クルリちゃん・クルミちゃん」の募集にあわせ、おかっパメラを利用したARおかっぱダンス動画の投稿キャンペーンも開催中。NEWクレラップのテーマ曲にあわせて自由に踊り、各種SNSにアップすると抽選でプレゼントが当たります。
「おかっパメラ」のAR演出があるものの、踊りを考えて、撮影して編集してそのダンスを全世界にさらすということをやらねばならず、参加ハードルは激高です。とはいえインセンティブが豪華なので、すべりこみ参加は見込めそうです。また参加者は全員「#PR」をつける必要があるので、インフルエンサーとしてお金を払っている人が紛れる効果がありそうです。
オーディションとしての動画コンテンツやAR機能を再利用するためにSNS投稿も行ってほしいという流れは理解できるのですが、そこにもストーリーがないとハードルが高いSNS投稿キャンペーンになり、システム費や事務局費がかさむという状態になってしまいます。
【動画で解説!】おかっぱチャレンジキャンペーン
みんなでワクワク!ピクニックBINGOキャンペーン|アサヒ飲料
キャンペーン概要 | ピクニックの食材とアサヒ飲料対象商品のレシートでビンゴができるマストバイキャンペーン |
インセンティブ | 選べるデジタルポイント1,000円分 500名ドッヂビー235 200名ポップアップサンシェード 100名チャムスバックウィズベンチ 100名 |
使用SNS | なし |
キャンペーンのポイント
【ピクニック気分を高めるキャンペーン!】
アサヒ飲料対象商品のレシートを活用した、マイレージ式のマストバイキャンペーン。ポイントを貯めるものではなくビンゴ形式になっています。
対象商品が多く、いろいろな種類の商品を買ってもらいたい場合に有効なスキームを活用し、ピクニックに行こうというストーリーで、ピクニックの食材も対象商品としらビンゴになっています。
【対象商品のビンゴに挑戦!】
ピクニックの食材はどこのメーカーのものでもよく、パン、肉、惣菜、たまごがビンゴに入っています。レシートの写真を送って、それぞれどの列で買ったかを選択するシステム。例えば、H列を狙っている場合、アサヒ飲料3本以上買って1,000円以上なら抽選対象となります。
マストバイ対象になっているピクニック食材の範囲が広いため、レシートでの判別がつかないことが多そうです。対象のアサヒ飲料が入っていれば抽選対象とし、当選者のみ目視チェックして商品発送という流れになるのではないでしょうか。
【動画で解説!】みんなでワクワク!ピクニックBINGOキャンペーン|アサヒ飲料
つぶグミ:アート・キャンペーン
キャンペーン概要 | つぶグミ公式Xアカウント(@tsubugumi_tw)をフォローし #つぶグミアート をつけて制作した作品を投稿。抽選で賞品が当たる。 |
インセンティブ | えらべるPay2693ポイント 100名 |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【グミアートを投稿!】
つぶグミ誕生30周年記念して「誰もがつぶグミでアーティストに!?」という軸でUGCキャンペーンを行っています。UGCキャンペーンでは、モチベーション向上のためのインセンティブ用意だけでなく、さらに参加したくなる、参加ハードルを下げるための仕掛けが必要です。
例えば、UGC投稿を見た人が憧れを抱くような内容にする、投稿イメージをわかりやすくするために投稿内容にフォーカスするなどが挙げられます。ダンス系動画なら、振り付けサンプルをいくつか用意すると参加ハードルが下がります。また、XでのUGC施策では、共感できるような「あるある」をテーマにすると、投稿してもらいやすくなります。
今回の「つぶグミ:アート・キャンペーアート」では、どんな内容で投稿すれば良いのか悩んでしまう可能性が高いです。特に、「わたし」というテーマが大きく、より難しく感じてしまうのではないでしょうか。
【ストーリーが必要】
さらに、投稿された素敵な作品は、8月下旬に期間限定でオープンするポップアップイベント「つぶグミュージアム」での展示も予定されています。
子供の参加を想定している場合、「アート」という表現ではなくより子供向けな言葉にしたほうが響きそうですし、つぶグミを使って絵を描くのも、食べ物で遊ぶのもなんだかな、という気持ちになります。
えらべるPay 2,693ポイントと現金系プレゼントなので懸賞系ユーザーがよってきやすい形になっているのもチグハグで、ユーザーにどんなふうになってほしいかというストーリーが見えてこないUGCキャンペーンでした。
【動画で解説!】つぶグミ:アート・キャンペーン
もり森そだつ | い・ろ・は・す(I LOHAS)| 日本コカ・コーラ株式会社
キャンペーン概要 | 対象商品についているQRコードを読み込むと1ポイントもらえるマイレージ式マストバイキャンペーン。得たポイントで森が育つ。 |
インセンティブ | ペットボトルホルダー 1,000名様LOGOS 食器セット 200名様HELLY HANSEN ヒップバッグ 100名様全国47都道府県 200種以上から選べる体験ギフト 100名様Wチャンスで当たるLINEポイント 最大500ポイント 30万名様 |
使用SNS | LINE |
キャンペーンのポイント
【育成ゲームを活用したサスティナブルなキャンペーン!】
森が育んだおいしい天然水でおなじみいろはすですが、育成ゲーム×マストバイのキャンペーンを公開しています。
水という商品はそこまで差がつけられるものじゃないので、ブランドの見せ方で差別化をはかっているわけですが、森を守る、水や森に寄付をすることでサスティナブルなブランドとしていろはすを位置づけています。
そんなサスティナいろはすではマストバイキャンペーンに「もりちゃん」育成ゲームを加えて、森を育てるというイメージを強くする施策を行っています。
【1ポイントで1円寄付!】
いろはすについている二次元バーコードから育てたい「もりちゃん」を選ぶと1本毎に1ポイント貯まり、1ポイントごとにもりちゃんが育ちます。「もりちゃん」が育つと森にかえっていき、森が育って豊かになっていくという体験を提供しています。
さらに、1ポイントにたいして1円が水系や森林を守る団体に寄付されます。育成とは別に貯めたポイントを消化して応募というのもあり、サスティナブルなインセンティブが当たります。
マイレージ式マストバイキャンペーンはリピート施策として有効ですが、そこに子供に見せても楽しそうなゲームをいれることでリピートはもちろん、いろはすといえば森という連想施策になっています。
【動画で解説!】もり森そだつ | い・ろ・は・す(I LOHAS)| 日本コカ・コーラ株式会社
imaseデジタルスタンプラリー特典解禁! – imase
キャンペーン概要 | イベントやショップへの来訪や各種SNSやECサイトを横断することでゲットできるデジタルスタンプラリー |
インセンティブ | スタンプ3個(30pt)…オリジナル壁紙画像スタンプ5個(50pt)…imaseからのコメント動画スタンプ8個(80pt)…アジアツアー限定グッズ |
使用SNS | X、Instagram、YouTube |
キャンペーンのポイント
【各種SNSやECサイト横断!】
TikTokを中心に楽曲発表をして全世界SNS累計100億回再生している、アーティストのimaseさんが満を持してファーストアルバムを出すことを記念し、デジタルスタンプラリーを開催しました。SNSを活用して頭角を現したということもあるのでしょうか、SNSを横断するようなスタンプラリーとなっています。
COCOARというARアプリを活用したスタンプラリーとなっており、獲得したスタンプに応じたimaseファン向けのインセンティブが用意されています。スタンプは全部で9種あり、ツアー会場やCDショップへの店頭誘引、Youtubeコミュニティ、XやInstagramとSNS回遊、オフィシャルストア訪問と様々な接点に回遊させる施策になっています。TikTokがないことから、TikTokでは数字を確保していて、その他をもっと強化したい認知させたいということなのでしょう。
【カンバセーションボタンを活用!】
スタンプがもらえるハッシュタグ投稿キャンペーンでは、カンバセーションボタンをうまく活用しています。
カンバセーションボタンは投稿後、インスタントアンロックと呼ばれるお礼のテキストやURLを入れることができるのですが、そのインスタントアンロックにスタンプを埋め込み、投稿した人だけがスタンプをゲットできるようになっています。
このインスタントアンロックは投稿してない人から見るとカンバセーションボタンに見えるので認知拡大にもUGCにもなり、スタンプラリーにも使えます。