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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2024/4/8-4/12

キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか検討するときに活用していただければ幸いです。2024年4月第2週は5個!

国民颯選挙 | アサヒ飲料株式会社

国民颯選挙 | アサヒ飲料株式会社
キャンペーン概要全国のスーパーにあるPOPからあなたの意見を投票できる総選挙に参加できる
インセンティブ抽選でLINEポイントが貯まる
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【店頭toデジタルプロモーション!】

アサヒ颯が賛否両論の緑茶の味という特徴を広げるべく、意見を投票してもらうキャンペーン「颯選挙」を実施しています。こちらとあわせて黒柳徹子さん、ヒコロヒーさんを起用して、賛否両論を呼ぶ味わいについて代弁する「両極端な感想」編というCMも放映中です。

キャンペーンは、全国のスーパーマーケットの店頭POPのQRコードから参加するフローで、その場で少し楽しむことができるように動きや見せ方が工夫されています。キャンペーンの様子を公式LINEなどで確認することはできますが、店頭POPからでないと投票には参加できません。投票が気になる人は店頭へ足を運ぶ必要があります。

【否定的な意見もプロモーションに活用!】

本キャンペーンはLINEにログインすることで投票に参加することができます。アサヒ颯は「緑茶」か「緑茶じゃない」かを選択し、テンプレートの意見かフリー入力の意見を投稿すると完了。投票後に、現在の投票数が速報として確認できる形になっています。

賛否両論な感想をSNSマーケティングとして拾い上げて、否定的な意見も含めてプロモーションに活用していくという、ピンチをチャンスに変える発想です。また、投票キャンペーンだけではなく、Xで「#味と香りに賛否両論」というUGCキャンペーンも行いさらに様々な意見を集めています。

国民颯選挙 | アサヒ飲料株式会社
国民颯選挙 | アサヒ飲料株式会社

【動画で解説!】国民颯選挙 | アサヒ飲料株式会社

大人甘いカカオ60と何飲む? | グリコ

大人甘いカカオ60と何飲む? | グリコ
キャンペーン概要Xでフォロー&カンバセーションボタンからクイズに答えて投稿
インセンティブ500名に一箱分(190円)相当のデジタルギフトが当たる。
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【リカちゃんがコミュニケーションを取ってくれる!】

Xでグリコ公式アカウントをフォローして、クイズに答えて投稿すると応募完了する「大人甘いカカオ60と何飲む?」キャンペーンが開催中です。景品は、「ポッキーカカオ60%」1箱分相当のデジタルギフトで、落選した場合はランダムでリカちゃんのプリントシール風画像がもらえます。

例えば、縦型動画を活用したリカちゃん電話風動画でヒントを出し、リカちゃんとコミュニケーションを取っているよう演出。当落はリカちゃんからの返信風になっており、リカちゃん発信であるというところを強く推してます。

【キャラクターを上手く活用!】

また、本キャンペーンではXにて「コーヒーと一緒に食べた感想」も募集しています。期間中に投稿するとリカちゃんからお返事があるかもしれないというもので、良いUGC投稿をピックアップしてお返事風の引用リポストでコミュニケーションを演出するのではないでしょうか。

オートリプライを活用したXキャンペーンは費用的にも結構かかるため、キャラクターを使用した企画では上手く活用して広告費の最大化をはかる必要があります。

フローだけ見るとありがちなキャンペーンですが、リカちゃんとコミュニケーションが取れるというインセンティブで、細かい作りや言い回しに工夫することで拡散を狙っているようです。

【動画で解説!】大人甘いカカオ60と何飲む? | グリコ

『PUBG MOBILE』|TVアニメ『SPY×FAMILY』コラボ

『PUBG MOBILE』|TVアニメ『SPY×FAMILY』コラボ
キャンペーン概要SPECIAL GAMEロイドとヨルにエールを送ろうの結果をXにシェアすると抽選でプレゼントが当たる
インセンティブAmazonギフト券5000円 10名様
SPY×FAMILYグッズセット 5名様
iPad Pro 11インチ 1名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【UGCを促すティザー企画!】

『PUBG MOBILE』とTVアニメ『SPY×FAMILY』のコラボ開催に合わせて記念キャンペーンを実施中。『PUBG MOBILE』のコラボでは、スパイファミリーのキャラクタースキンや、コラボアイテムが獲得できるログインボーナスなど、企画が盛りだくさんです。

通常ゲームのコラボキャンペーンでは、ログイン率や課金率アップなど数字が出る施策が多く、あまり突飛なことはやらない印象ですが、当キャンペーンの「ロイドとヨルにエールを送ろう」というティザーコンテンツが認知拡大施策として面白い内容になっています。

【認知拡大させる施策が面白い!】

「ロイドとヨルにエールを送ろう」は、10秒間キャラクターをタップするとエールの合計値が溜まっていき、何回タップできたか結果をXにシェアすると抽選で豪華プレゼントが当たるというもの。

実際の投稿を見ていくとタップ回数がすごい方もいて、おもわず「いいね」を押してしまうユーザー間のコミュニケーションが狙えています。また、タップ回数によって表示されるキャラクターのOGPが変わるため、他にどんなものがあるか探す方も多いのではないでしょうか。よくあるリポスト企画よりUGCに対するエンゲージメントがあり、Xのアルゴリズムにも適している施策です。

このほかにも、WEBで体験できるコラボガチャのお試しや、リポスト&投稿キャンペーンなども行っています。

『PUBG MOBILE』|TVアニメ『SPY×FAMILY』コラボ
『PUBG MOBILE』|TVアニメ『SPY×FAMILY』コラボ

【動画で解説!】『PUBG MOBILE』|TVアニメ『SPY×FAMILY』コラボ

Trip Rally Season1 in Ito – EVENT – 伊豆の観光サイト|Izu Letters

Trip Rally Season1 in Ito - EVENT - 伊豆の観光サイト|Izu Letters
キャンペーン概要伊東市内の施設やスポットを巡るポイントラリー。会員証NFTを用い、チェックポイントに設置されたQRコードを読み取ることで、ポイントの獲得や対象施設での特典・割引の利用が可能。
インセンティブ獲得したポイント数に応じて、カメラやホテルの宿泊券など豪華なプレゼントが当たる抽選に応募することができる。
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【NFTを観光に活用!】

東海自動車株式会社の運営する伊豆の観光情報サイト「Izu Letters」において、伊東市内の施設やスポットを巡るポイントラリー「Trip Rally Season1 in Ito」が開催中です。

公式LINEアカウントにて発行される会員証NFT「Izu Lettersメンバーシップ」を用い、チェックポイントに設置されたQRコードを読み取ることでオリジナルNFTやポイントが獲得でき、対象施設での特典・割引の利用が可能となります。伊東市内の施設やスポットを巡る新しい形のポイントラリーで観光を促進しています。

【ポイントランキングによる競争でモチベアップ!】

NFTのユーザー体験は、シンシズモ株式会社の運営するLINEで完結させるサービス「キリフダ」を利用してます。LINE NFTのDOSIをウォレットとして動かしているようです。また、オリジナルNFTはInstagramで人気のフォトグラファー6151さんの写真を使用。インフルエンサー活用もしています。

ポイントはマイレージ式ですが、参加者全員が獲得した合計ポイントが増えていくとインセンティブが豪華になっていきます。全員参加型のポイントランキングで上位へのインセンティブで競争させ参加モチベーションを上げる仕組みです。

マイレージ式ポイントキャンペーンとしてできることを上手く盛り込んでいます。

Trip Rally Season1 in Ito - EVENT - 伊豆の観光サイト|Izu Letters
Trip Rally Season1 in Ito - EVENT - 伊豆の観光サイト|Izu Letters

【動画で解説!】Trip Rally Season1 in Ito – EVENT – 伊豆の観光サイト|Izu Letters

はたらクイズ|みんなで「はたらく」を考えよう。|パーソルキャリア

はたらクイズ|みんなで「はたらく」を考えよう。|パーソルキャリア
キャンペーン概要参加型の100問の「はたらく」にまつわるクイズを公開
インセンティブなし
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【「はたらく」をもっと楽しく考える!】

転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリアが、社会全体で「はたらく」について楽しみながら考える、参加型の「はたらクイズ」100問を公開しています。

「はたらクイズ」では生活者が抱えるさまざまな「はたらく」に関する疑問を100個ピックアップし、クイズに答える形で共感や新たな意見を募集しています。ただターゲットが老若男女と幅広いため、共感を得られる内容のものと、そうでないものがありそうです。

このほかに、本企画に賛同した大手企業12社と各界著名人のオリジナルクイズの出題なども用意されていました。

【クイズ要素もどこかに入れてほしい】

クイズではなく実質はアンケート形式になっています。働いている人の疑問を解決できるクイズはなく、疑問に対してのみんなの意見をみることができます。アンケート結果をマーケティングデータとして使いたいだけなのかと、ユーザーは騙された気分になってしまうかもしれません。

アンケートだけでは参加モチベーションが上がらないところを、クイズと銘打ってデザインや動きにこだわり誰もが参加しやすくしているのはとても理解できますが、クイズと銘打ったからにはクイズ要素もどこかに入れてほしいものです。

はたらクイズ|みんなで「はたらく」を考えよう。|パーソルキャリア
はたらクイズ|みんなで「はたらく」を考えよう。|パーソルキャリア

【動画で解説!】はたらクイズ|みんなで「はたらく」を考えよう。|パーソルキャリア