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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2021/4/3-4/9

キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこかタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか調べたいときに活用していただければ幸いです。 2021年4月第2週は5個!

“みんなでつくるフルグラ”キャンペーン|カルビー

“みんなでつくるフルグラ”キャンペーン

キャンペーン概要

内容:

「フルグラデザイン台紙」と「Calbeeフルグラロゴ」をダウンロードの上、「みんなでつくるフルグラ」のパッケージデザインを作成してTwitterに投稿します。

https://youtu.be/fb1R_b5Swzk?list=TLGGV3KWVPIHw4syMTA1MjAyMQ

キャンペーン考察

発見ポイント:

フルグラ自体30周年であり、「みんなで作るフルグラ」が今年からスタートしていました。 今回のキャンペーンはパッケージデザインを考えましょうという段階ですが、その前に 会議で味を決めるなどの期間を経ています。 新商品を皆で作り上げようというストーリーのもと行われている味の提案投稿キャンペーンがあり、その後どれが食べてみたいかの投票を行い味が決定しています。さらにそれ以前には、試作段階の製品を食べながらみんなで意見交換をするオンライン会議を経ています。
UGC キャンペーンになっており、ユーザーがフルグラのロゴなどを投稿しみんなでデザインを考えるというところが特徴です。採用された方へのインセンティブはフルグラ12袋となっています。


パッケージデザインをデザイン会社に発注すると何百万とお金がかかってしまいますが、デザインコンペという形をとってしまえば費用を圧縮できます。 ただ普通にキャンペーンでデザインコンペありますと言っても投稿ハードルが高く応募数が懸念されます。 このキャンペーンは30周年という特別感かつ、オンライン会議や投票投稿キャンペーンを経てデザインコンペという形に行き着いているからこそ多くのユーザーが応募できるキャンペーンになっているのだと思います。主催側はデザインが選べますし、フルグラの投稿が増えることで口コミが広がります。さらにユーザーも楽しんでいただける内容になっているためロイヤリティの向上が図れて最高 ですね。
ソフトが無い人はどうやってデザインするのかなどという課題が一昔前はありましたが、今はスマホもありますし手書きの方も結構いらっしゃるようです。ストーリーが設定されていればデザインコンペはSNSと相性が良さそうです。

スマートフォンキャプチャ

“みんなでつくるフルグラ”キャンペーン|カルビー  を考察する動画

2段チャレンジキャンペーン|プレミアム熟|グリコ

2段チャレンジキャンペーン

キャンペーン概要

内容:

キャンペーン期間中に対象商品を1個購入しパッケージ内側に印字しているシリアルナンバーを入力して応募します。 WチャンスでLINEポイントが総付けで当たるようになっています。

キャンペーン考察

発見ポイント:

ルーのキューブが二段になっていることからWチャンスキャンペーンのことを二段チャレンジと言っているようです。 二段は香りのルーとコクのルーに上下で分かれています。グリコメンバーズに登録した人は、マイページからシリアルナンバー(パッケージに印字されている)を入力することでプレミアム熟が19個当たるというインスタントウィンキャンペーンです。 熟(じゅく)だけに19個当たるという設定になっています。 全員にLINEポイントが当たる Wチャンスが設けられているのですが そのポイント数には違いがあります。ポイント数が多いと当たりのようです。


グリコメンバーズ内でシリアルナンバーを送って抽選できるということは、システム内にシリアルマストバイ機能を入れたということでしょうか。昨今ではLINE、もしくは特設サイトでのシリアルナンバー入力が多いのですが、独自会員システムに組み込んでしまうということはいろんな商品でシリアルマストバイを行っていくということでしょう。
既存会員システムにシリアルマストバイを組み込むというのは結構な金額がかかるはずなのですが、それでもなお実行したということはシリアルマストバイは効果があり、今後もやっていくという覚悟があるということでしょうか。シリアルマストバイの今後に期待が膨らみます。

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GABA for Sleep「目覚めスッキリキャンペーン」|江崎グリコ

GABA for Sleep「目覚めスッキリキャンペーン」

キャンペーン概要

内容:

キャンペーン期間中に対象商品を1個購入しパッケージ内側に印字しているシリアルナンバーを入力すると、貴島明日香のLIVE配信動画視聴権がその場で当たるというキャンペーンです。

キャンペーン考察

発見ポイント:

1つ前の事例で取り扱ったプレミアム熟二段キャンペーンと同じグリコさんのキャンペーンでありスキームも全くおなじです。グリコメンバーズ会員ページにてシリアルナンバーを入力すると、マイページ内でインスタントウィンがまわりその場で当落が分かるという仕組みです。
睡眠の質を高めるチョコには鎮静・抗不安作用を有しているGABAが入っているため、インセンティブは朝から貴島明日香さんがLIVE配信をしてくれるというものになっています。 動画を見て朝スッキリ目覚め、朝活の成功体験を作ろうというところでしょうか。


パッケージの裏側に印刷する形もプレミアム熟のキャンペーンと同じなのでシステム改修はもちろん印刷方法も確立しているのでしょう。 シリアルマストバイの多くはシールにQRコードが印刷されたものが多いのですが、 どこにシリアルナンバーを印字するのかという課題があります。同一のシリアルナンバーで一日一回という縛りを設けているものがあったり、レシートにしてしまうなど方法は色々あるため予算に合わせた方法を臨機応変に使っていきましょう。

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QUIZ HOTTO MOTTO 今すぐ挑戦!クイズキャンペーン!|ほっともっと

QUIZ HOTTO MOTTO 今すぐ挑戦!クイズキャンペーン!

キャンペーン概要

内容:

正解だと思う選択肢を選んでTwitterまたはWEBサイトから回答します。全問正解者の中から抽選で1名様に100万円がプレゼントされるというキャンペーンです。

https://youtu.be/eDXOCFCkq3E

キャンペーン考察

発見ポイント:

100万円を掴み取れ!というクイズキャンペーンをほっともっとさんが行っています。 新商品の「ダブチーのり弁当」と「ガリタル唐揚げ弁当」から問題を出しており、5問全問正解しないと抽選対象にはならないため全問正解が必須条件となっています。
クイズにはチーズの日が何日を知っていないと解けない問題があり分からない人は動画を見る必要があるわけです。おそらくこの動画の中に答えが入っているのしょう。 と思いきや意外とヒントすら入っておらず EXIT がしっかり問題を振っています。 こういったクイズキャンペーンは動画を見ていただくことで商品についてもっと知って頂きたいという思いから、動画の中に回答もしくはヒントがある場合が多いです。しかし、今回はGoogle などで検索して答えを導き出して投稿する形になってます。この方法では動画をあまり見てもらえなくなってしまうためどうなんだろうと思っていましたが、問題3からは動画 (ダブチーのり弁当を食べてみた )を見ことで正解が分かるような形になっていました。
問題の動画と商品訴求動画を分けており商品訴求動画に回答が隠されているという形です。 Twitter 側でもカンバセーショナルカードを使ってクイズに答えることができるようになっており、 Web サイトと同様の機能がTwitter内で完結できるようになっています。
クイズと動画視聴は相性がよく、さらにTwitterへのUGCも促すことができます。優勝のインセンティブも5万円20名様より、100万円プレゼント!のほうがタイトルアテンションが高いので細かく分けるより大きく言うほうがインパクトがあります。

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東ハトキャラメルコーンがスカパラコラボ!動画投稿キャンペーン

東ハトキャラメルコーンがスカパラコラボ

キャンペーン概要

内容:

東ハトInstagramをフォローしキャラメルコーンの曲(Make Your Sweet Memories)で歌って踊る動画を撮影、それをInstagramで投稿するというキャンペーンです。

キャンペーン考察

発見ポイント:

キャラメルコーン50周年を記念して東京スカパラダイスオーケストラがキャラメルコーンの曲をリメイクしています。 その中でダンス動画を撮影して投稿させる踊ってみたキャンペーンを行っているというわけです。 「投稿された素敵な動画は東ハトサイトや SNS で紹介しちゃうかも」と書かれており、投稿された動画は勝手に使っちゃうかもねという内容です。
公式アカウントをフォローしてキャラメルコーンの歌(スカパラバージョン)に合わせてダンスした動画を投稿するのですが、この踊ってみた動画というものはユーザーからしたら非常にハードルが高いものです。ダンスをしたことがある方ならまだしも、大抵のターゲットユーザーはダンスをしたことがないため振り付けを見て踊りそこまで上手くないダンスを SNS に投稿しなければなりません。 もちろんキャラメルコーンのターゲットは子供なので子供に踊ってもらい、かわいさに和むような形なら想像できます。しかしキャラメルコーン自体がすごく好きだとしても、子供に踊らせるには練習が必要になりますし子供はそう簡単には踊らないと思います。そのため何かしらハードルを下げる必要があります。ハウツー振り付け動画は当然として、このキャンペーンは歌自体が耳慣れたものであるというのはひとつハードルが下がるポイントであると思います。


さらにAR フィルターを使ってダンスを盛り上げるようにしています。 Instagram の AR 機能を使い、表情に合わせてキャラメルコーンが動くというものを大活用しています。カメラに映った顔認識でキャラメルコーン君が登場し顔の表情や動きに合わせて様々な動きをしてくれるので、撮影する側も撮影される側も AR を楽しみながらダンスすることができます。これで上手くハードルを下げることができているのかなと思います。
音楽や歌を浸透させたいという課題において踊ってみた動画をUGCとして扱っています。ただ、オープンなSNSとダンス動画は相性悪いため、LINEやWEBフォーム投稿などといったクローズな環境にするほうが投稿が増えるのではないかと思いました。しかし、そうすると拡散性がなく浸透しないという欠点もでてくるため踊ってみた系は難しいと再認識させられるキャンペーンです。

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