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Yahooショッピングの無料化は「なんでも買えるインターネット」じゃなくて「欲しいものはインターネットで買えない」ようにするかもなって話。
更新日:2023.07.18 (公開日:2013/10/11)
Yahoo! ショッピングのストア出店料および売上ロイヤルティなどを無料化すると発表しました。
後々、有料でモール内検索上位に表示したり、会員データを蓄積していくのでしようけど、
この施策で一般店舗は本当に得するんでしようか。
僕はしないと思います。
予想1:さらなる値崩れが起きる
楽天からYahoo!に乗り換えたり、併用したら、店舗側は手数料分の儲けが増えるでしようか?
きっと、すぐに儲け分だったはずの手数料分を値引きセールするお店が出てくるはずです。
ネットで売りやすいものは、商品にブランド力があり、言葉を選ばなければ
「どこで買っても同じもの」と言われています。
VUITTONやCOACHの財布やカバン、NIKEやadidasのスニーカーなどです。
そういった商材を扱っているショップが真っ先に価格競争に巻き込まれるでしよう。
無料化は一見、出品者に優しい施策のようで、さらなる競争に巻き込まれていきそうです。
予想2:ネットで買えないものや、直営ECでしか買えないものが増えていく
同じものを同じように売ってる以上、価格競争が起きるのは当然のことです。
定価の1/3程度で売られるなどはよくあります。
そうなると、商品(ひいてはブランド自体)の価値が下がってしまいます。
どこでも安く買えると思ってたものが買えなくなる
個人的に、こんな出来事がありました。
白いスニーカーを買い換えようと検討した結果
adidasの名品、STAN SMITHにしようと。フレンチカジュアルな感じだし。
さっそく、Amazonで検索します。あれない?
楽天ならあるだろう。あれ高い?
数年前の記憶だと、STAN SMITHとか3000円後半で買えた気がすんだが。。
商品価値が下がってしまったら、なんらかの調整がかかる。
どうやら、新品のSTAN SMITHがほしかったら、ギャルソンなど限られた店舗に行くしかないようです。
2014年にはマイナーチェンジして、復刻されるそうですが今は買えません。
そうすることで、「安くて・どこでも買える」イメージを払拭していくのです。
多少でも売れるものを自粛して、先々の価値を最大化するわけですから
体力のある企業じゃないと出来ませんが、僕たちが欲しいものは得てしてそういうものです。
この経験は、価値あるものは価格統制されるかメーカー直営ECでしか買えないケースはどんどん増えていくだろうなと感じさせました。
他にもApple製品などはどこで買ってもほとんど同じ値段ですし、実店舗で売るのは良いけどネットで売るのを禁止して卸してるアパレルブランドなどもあります。
ECサイトが手軽になればなるほど、「なんでも買えるインターネット」じゃなくて「欲しいものはインターネットで買えない」ようになっていく気がします。