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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2022/04/30-05/06
更新日:2024.11.07 (公開日:2022/06/02)
キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか調べたいときに活用していただければ幸いです。 2022年5月1週は5個!
歌舞伎ダービー | JRA日本ダービー
キャンペーン概要
内容:
新感覚歌舞伎エンタメと称したゲームを行うことができる。また歌舞伎の隅取りを合成できるうまどりメーカーも。
キャンペーン考察
発見ポイント:
JRA2大巨頭、有馬記念と日本ダービー。日本ダービーの季節がやってまいりまして、ことしは歌舞伎とのコラボレーション。前回有馬はマツケンとコラボで、日本伝統芸的なものがささると確信した感じなのでしょうか。 コンテンツは3つあります。
1個目が遊べる歌舞伎で、内容は兄弟がいて、弟が悪い人になり、東京優駿事日本ダービーを邪魔にしに来るから、それを兄貴が阻止するというストーリーの中でゲームを行える。難易度が選べますがどれもストーリーとゲーム内容は同じで、時間が短くなってたり速度が上がってたりして難しくなってます。 歌舞伎にちなんだバカパクっぽい動画で、家にいながら即パットというサービスを使えばすぐに馬券が買える訴求をしています。
また歌舞伎の隅取を馬にすることができるうまどりメーカーは、馬にする場合は選んだ馬におうじた画像が出てきます。さらに自分の顔でもできて、こちらは写真撮影画像合成となっており、隅取の半透明pngを用意しておきそちらを合成してくれるような形になっています。
キャンペーン認知のためのTwitterフォローリツイートキャンペーンも行っていて、シンプルではありますが5000リツイート超えです。インパクトのあるキービジュアルだからこそ、タイムラインにたくさん出てきたら気になること請け合いです。
ゲームも動画も非常にクオリティが高く、さすが日本ダービー、予算があるなという感じなのですが、2021年の有馬記念と比べてしまうとインパクトに欠けるというか、歌舞伎で遊べてない感じなのは、歌舞伎側からNGが多かったということでしょうか。
スマートフォンキャプチャ
歌舞伎ダービー | JRA日本ダービー を考察する動画
Twitterへ「投稿」でホーリーコインを獲得!YELL to Earn(エール トゥ アーン)キャンペーン
キャンペーン概要
内容:
特定のハッシュタグをつけてTwitterに投稿したり、特定のnoteをリツイートすると、特定の地域で使えるホーリーコインをもらえる
キャンペーン考察
発見ポイント:
toEarnという概念が流行ってきましたね。よく聞くのがPLAY to Earn『遊んで稼ぐ』という新しい概念で、NFTゲームをすることで、仮想通貨を獲得することができる形です。そのように、寝ることで睡眠の質に応じて1日あたり最大10ドル分のトークンを獲得できるSleep futureや、運動したり歩いたりすることで仮想通貨を得られるSTEPNなどがあり、ポイ活に近いイメージでしょうか。それにブロックチェーンの技術が組み込まれたものをさします。
そしてYELL to earnという応援することで稼ぐという意味なんでしょう。YELLtumというファントークン発行プラットフォームを活用して、サッカーチームを応援することでホーリーコインという水戸の一部店舗で使えるトークンがもらえるという流れです。
それもTwitterにハッシュタグ投稿やnoteをリツイートなどTwitterでの応援に対してベタ付けでトークンを発行していますね。ここにホーリーコインの仕組みが書いてあるのですが、1円で1ホーリーコインなので、100円分を全員に渡すことになります。水戸でしか使えないので地域活性費用などになるのでしょうか。しかしファントークンは暗号資産ではないので、toEarn系ではない気もするのですが、言ったもんがちです。
アプリを使ってくれるとポイントが貯まりそれに応じてなにかプレゼントという仕組みは今までもありましたが、そこにブロックチェーンの仕組みが生まれ仮想通貨で出てくるとなると、換金が容易ですし稼ぐことが現実的になりますね。
スマートフォンキャプチャ
Twitterへ「投稿」でホーリーコインを獲得!YELL to Earn(エール トゥ アーン)キャンペーン を考察する動画
映画『トップガン マーヴェリック』胸熱マイルキャンペーン!!
キャンペーン概要
内容:
期間中に順次発令されるミッションやTwitterでのいいね、リツイート、コメントするとマイルが付与される。溜まったマイルに応じて抽選に参加可能
キャンペーン考察
発見ポイント:
映画トップガンマーヴェリック公開に先立ってデジタルプロモーションを行ってます。 胸アツマイルキャンペーンということで、伝説のパイロットマーヴェリックと特別任務に挑戦するというストーリーになっています。
参加方法は公式アカウントをフォロー→いいねしたら100マイル or リプライで200マイル or リツイートで300マイル or ハッシュタグ投稿で1000マイルと、Twitter上でエンゲージメントを高めるとマイルが貯まり、その溜まったマイルがいくつ以上ならば、プレゼントに応募ができる仕組みです。SoE,System of engagementと呼ばれるたぐいの方法ですね。
Twitterログイン認証を噛ましているわけではないので、他の人のマイルも見ることができるわけですが、その場で消化するというものではなく、そのアカウントがどれくらいマイルを持っていたかでプレゼントが変わるという仕組みなので、問題ないわけです。逆に言うと2000ポイント以内のエナメルピンが欲しくてたまらないけど、2100マイルになってしまったトップガン大好きマンはアマゾンギフトがあたってしまうわけですね。
そして毎週ミッションという名のUGCキャンペーンが別途行われていて、今期は胸アツシーンをハッシュタグつけて投稿すると別途プレゼントが当たるハッシュタグキャンペーンなどを行っていて、これに参加することでまたマイルが貯まり、というような循環ができているわけです。
何度も投稿したりエンゲージメントさせるきっかけを与えることでファン化してもらい、さらにはエヴァンジェリストになっていってしまうファンコミュニケーションが詰まった施策ですね。
スマートフォンキャプチャ
映画『トップガン マーヴェリック』胸熱マイルキャンペーン!! を考察する動画
日本ダービー あなたのHEROキャンペーン | JRA FUN – JRA公式競馬エンタメサイト
キャンペーン概要
内容:
WEBフォームから個人情報を入力するとキャンペーンに参加でき、15000名様にダービーリボンが日本ダービー前日までにプレゼント。日本ダービーHERO診断を受けると当選確率が2倍に。
キャンペーン考察
発見ポイント:
第89回日本ダービーのデジタルプロモーションは歌舞伎ダービーも走っているのですが、このキャンペーンはコアファン向けという感じがしますね。毎回日本ダービーを楽しみにしていて、過去の優勝馬名とかをすでに知っている人向けとなっています。
ダービーリボンというのは髪に着けてみたり、洋服に着けてみたり、バッグに着けてみたりと、思い思いの場所にリボンを身につけて、おしゃれをして日本ダービーを楽しむためのアイテムらしく、CM内でもみんなつけていて、最近ダービーではおなじみにしているものだそう。インセンティブはそれに加えてレプリカゼッケンとファングッズになっています。ダービーリボンはレース前日までに届くようになっていて、それをつけて観戦してほしいということなんでしょう。
キャンペーンは診断に参加してからフォーム入力すると当選確率が2倍になります。診断は競馬啓蒙という内容ではなく三問の性格診断で、診断結果が過去のダービー馬紹介と日本ダービーファン向けコンテンツとなっていて歌舞伎ダービーは新規向け、こちらはファン向けと棲み分けがはっきりしています。
新規もほしいけど、既存ファンにも伝わるものを、というお願いをクライアントに言われることは多いですが、はっきり分けたほうがいい事例です。ブシロードの木谷高明会長が『すべてのジャンルはマニアが潰す』と言っていましたし、マニアの要望を受け入れ続けると新規が入りづらくなって廃れるというのはどこも同じということでしょう。
スマートフォンキャプチャ
日本ダービー あなたのHEROキャンペーン | JRA FUN – JRA公式競馬エンタメサイト を考察する動画
TURFY×SANRIOコラボキャンペーン|JRA
キャンペーン概要
内容:
クイズに答えていくとBINGOを進行することができる。一列揃うとコラボガチャをまわすことができる。
キャンペーン考察
発見ポイント:
サンリオと競馬のコラボレーション。JRAのキャンペーンはIPで広く認知を取って、企画で少しでも競馬のことを知ってもらうという目的なので、広く認知を取るためにサンリオをおいている。サンリオはファミリー層はもちろんだけど、F1層も強いので、ウマジョの流れをくむ層を取りに行きたいということなのでしょう。
キャンペーンはクイズ形式になっています。競馬のことを少しでも知ってもらうのが目的ですので、やはりクイズにしてしまい、遊びながら知ってもらう仕組みは相性いいですね。そのうえでただクイズさせるだけだとインパクトに欠けるので、BINGOとガチャというギャンブル性をもたせてます。
競馬に少しでも興味があるということはギャンブルにも少し興味があるってことでその射幸心を煽る動きになってますね。競馬クイズに正解してBINGOの列を揃えていくとガチャが回せます。
JRAは様々な形で競馬というブランドを知ってもらおうとしていて参考になります。キャンペーン認知はIPに頼れる予算があるので、そこは真似しづらい部分かなとは思いますので、Twitterインスタントウィンなどの認知拡大プランを使うなどの代替案があるといいですね。
スマートフォンキャプチャ
TURFY×SANRIOコラボキャンペーン|JRA を考察する動画
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