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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2021/8/28-9/3

キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか調べたいときに活用していただければ幸いです。 2021年8月第5週は5個!

今こそ続け、スーーーーーーッキリ!ニューノーマルキャンペーン|そのイキだ。Clorets (クロレッツ)

キャンペーン概要

内容:

クロレッツを買ったレシートをTwitterまたはハガキで送ることによりすっきりをサポートするお役立ちアイテムが当たります。また、リツイートすることでデジタルコンテンツが必ずもらえるキャンペーンです。

キャンペーン考察

発見ポイント:

Twitterを活用したマストバイキャンペーンということで、レシートをTwitterのDMで送ると応募可能+対象投稿をリツイートして拡散するキャンペーンになっています。拡散後はオートリプライですぐに返信があり、そこにランダムなデジタルコンテンツがついてくるという仕組みですね。

マストバイキャンペーンの弱い部分である認知拡大を埋めるべく、Twitterプラットフォーム内でDMでのレシートとインスタントウィンを両方やることによって、認知拡大と購買を同時に補うことができるキャンペーンになっているわけです。 DM内で送られてきたレシートは自動的にOCRにかけられて、今回だったら2個購入などAIで認識され、応募完了となります。

Twitterをやってない人もいるため、その人達はハガキでの応募が可能です。TwitterDMやLINEとWEBフォームから両方というのはあるけど、Twitter,LINEやってない人はどうするのっていうクライアントからの課題にはハガキまでリテラシーを下げてしまったほうが潔いかもですね。 そして認知拡大にオートリプライを活用したデジタルコンテンツをインセンティブとしていて、マギー&ユージをインフルエンサーにリプライで動画をランダムにお届けすることでユーザーにリツイートしてもらってるわけです。

TwitterDMレシートマストバイの王道スキームって感じのキャンペーンなので、レシートマストバイを行いたいメーカーは見習うところがたくさんある事例でした。

スマートフォンキャプチャ

今こそ続け、スーーーーーーッキリ!ニューノーマルキャンペーン|そのイキだ。Clorets (クロレッツ) を考察する動画

第1弾 ヱビスビール Colorful Trip キャンペーン | YEBISU | サッポロビール

キャンペーン概要

内容:

コンビニ限定デザイン缶についているシリアルを入力すると360度動画が見れます。動画の最後でインスタントウィンがあり、おうち飲みをアップデートする景品がその場で当たるキャンペーンです。

キャンペーン考察

発見ポイント:

シリアルマストバイキャンペーンですが動画も見れてインスタントウィンもある形になってますね。ビール系はほとんどの商品にシリアルがついていて、LINEでポイントを貯めるとかWEBでインスタントウィンが当たり前になってしまっています。そのため、競合差異をつけるべく絶景360度動画が更についているわけですね。お酒を飲みながら恵比寿の上空を飛んでいるとか旅をしている感を楽しもうというシチュエーションを提案しています。

第一弾ユーラシア編ということで今後も続いていくキャンペーンだと思いますが、意外と限定デザイン缶が売っておらずいくつもコンビニを回りました。ほとんどいつもの恵比寿デザイン缶だったので、第一弾の缶を流通して、いつものに戻して、第二弾デザイン缶流通、みたいな流れなんでしょうかね。シリアルつけるからロット管理とかも大変そうなキャンペーンです。

スマートフォンキャプチャ

第1弾 ヱビスビール Colorful Trip キャンペーン | YEBISU | サッポロビール を考察する動画

LINEのキャンペーンプラットフォーム「LINEで応募」、 NFTを活用した新たなデジタル景品の実証実験を開始

キャンペーン考察

発見ポイント:

いつものキャンペーン事例考察とは毛色が違うのですが、キャンペーンのインセンティブにNFTを活用するという実験をLINEさんが行ったようです。NFTをかんたんに説明するとNon-Fungible Token:非代替性トークンの略でデジタルデータに偽造できない鑑定書がついたものです。

デジタルインセンティブってかんたんにコピーできちゃうから、総付にしたり、参加ハードルが低い段階でプレゼントしたりと軽めのインセンティブとして扱われてきました。しかし、NFTを活用することによってコピーできないデジタルデータとなり、インセンティブとしての価値がぐっと上がるわけです。例えば今回のキャンペーンオリジナルで描かれたイラストをデジタルデータで五名様にプレゼント、といわれても当たった人がSNSに画像データをアップした時点で全員が共有できるものになってしまうので、五名様という限定感がなくなって参加モチベーションが下がってしまいます。

けれどもNFTを活用したデジタルデータであれば五名様に対して鑑定書および所有証明書をつけて渡すことができるので、参加モチベーションは上がるし、当選者は自慢できるし最高なわけですよ。 インセンティブの転売に関してもやろうと思えばかんたんですけれども、それぞれに所有証明書がついていて、誰から誰に渡ったということがデジタルで記録されているので、扱いやすくはなります。このへんはビットコインなどの暗号通貨で使われるブロックチェーン技術によるもので、不正利用されにくいよね。というメリットがあります。

アートのように1点モノの価値を証明されていることで、希少なモノがインセンティブになっているというインパクトをユーザーな与えることができるNFTインセンティブ、LINEさんの実験結果に期待です。

IP活用はかなり向いていて、CAPCOMが「ストリートファイター」のIPを利用したNFTアイテムを販売、集英社が「ONE PIECE」等のIPを利用した販売サイトを立ち上げ、スクエア・エニックスがNFTゲーム企業との連携をしています。どんどん NFTを活用する動きが広がっているので、IPコラボのキャンペーンではNFTインセンティブ活用しやすいのではないでしょうか。

スマートフォンキャプチャ

LINEのキャンペーンプラットフォーム「LINEで応募」、 NFTを活用した新たなデジタル景品の実証実験を開始 を考察する動画

伊藤園|お~いお茶ランド | 茶畑のひみつ編

キャンペーン概要

内容:

お〜いお茶の茶畑のひみつをパッケージからWEBARを立ち上げることで閲覧可能なキャンペーンです。

キャンペーン考察

発見ポイント:

WEBARの普及によりパッケージでAR立ち上げが増えてきましたね。とはいえ、WEBARをパッケージでやった際に、何を写すのかというのが問題です。IPやアーティストに踊ってもらう、花見のシーズンだったら桜が見れる、などがあったりします。拡張現実なので、やっぱり現実を拡張してほしいと思うわけですよ。エグザイルが画面上で踊ったりするのはテレビでもできるじゃないと思ってしまいます。

おーいお茶ではおーいお茶の世界、茶畑で商品特性を知ろうという内容になってます。拡張現実内にコンテンツを増やしていくようで、現状は第一弾として情報が入っています。 もっとユーザーにできることが増えると拡張現実感がでるのではないかと思います。

以前デジタルプロモーションラボで扱ったスタバやピザ・ハット×パックマンのようにWEBAR内でゲームができるなど、スマホのカメラ画面に広がる世界に驚きがないとARは楽しめないので、お〜いお茶ランドには今後期待してます!

スマートフォンキャプチャ

伊藤園|お~いお茶ランド | 茶畑のひみつ編 を考察する動画

おかやま旬の魚総選挙

キャンペーン概要

内容:

WEB専用フォームから、春夏秋冬の各季節のエントリー魚種の中から、3つずつ選んで投票。投票者の中から、抽選で10名様に岡山県産殻付カキ又は200名様にエントリー魚種22魚種のイラストが描かれた総選挙限定マスキングテープがプレゼントされるキャンペーンです。

キャンペーン考察

発見ポイント:

WEBフォームで投票する仕組みは至ってシンプルなんですけど、妙に力強さがありますよね。紹介してみたくなるというか。「みんなで選ぼう、岡山旬の推し魚」ということで、四季折々の魚を知ってもらい食べに来てもらうべく行われている総選挙とのこと。インセンティブは牡蠣!25個も来たら家族で食いきれないような。

そしてもう一つが今回エントリーしている選手のマスキングテープ。マスがかかっているのか?と思ったのですが、エントリー選手にマスはいませんでした。 エントリーは春夏秋冬でそれぞれ5、6種類。魚に詳しくないとどれがどれだかわかりません。今は夏なのでマナガツオの刺身食べてみたいです。 そしてエントリーフォームを入力後に推し魚を選択するのですが、春夏秋冬3種づつなので22エントリーから12種選ぶという半数以上を選べる大盤振る舞いです。結果発表が楽しみですね。

料理された写真とかなんで好きなのかというのが公開されていくと、より参加意欲が湧く内容の投票キャンペーンになるので、Twitterで投票させるなど色んな人に発信できるようにしたほうが素敵になりますね。現状だと魚詳しい人限定なので、視覚的な訴えとあるある言いたい人向けにハッシュタグなどを設定してあげるとより良い岡山を目指せる気がします。

スマートフォンキャプチャ

おかやま旬の魚総選挙 を考察する動画

N2Pの実績

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この記事を書いた人

村上 烈

株式会社NONAME Produce代表取締役。2006年8月、早稲田大学在学中に同社を設立。デジタルキャンペーン黎明期から18年以上にわたり、第一線でデジタルディレクターとして活躍。 キャンペーンコミュニケーション設計・戦略を武器とし、SNSの各種プラットフォーム(X〈旧Twitter〉、Instagram、TikTokなど)と連動したキャンペーンの企画・制作を手掛ける。 2020年からはYouTubeにて、SNSキャンペーンの手法や最新トレンドを解説する動画を1000本以上投稿。APIを活用したウェブ技術とクリエイティブデザインを組み合わせた手法を強みとし、その独自の知識と経験を基に、現在では「WEBキャンペーンシステム Aha!」「Xキャンペーン支援ツール BirdCall」「Instagramキャンペーンシステム ImStar」などの自社サービスの設計・統括を行う。

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