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【2025年最新】Instagramキャンペーンの禁止事項まとめ|規約・ガイドライン違反を回避する方法

Instagramキャンペーンの企画、クライアントから期待されるけど、「これはガイドライン違反にならないか?」「法律的に問題ないか?」と不安になっていませんか?広告代理店の担当者として、最新のルール=注意点を正確に把握し、自信を持って提案したいですよね。

特に最近は、「Instagramキャンペーンは禁止になった?」なんて噂も耳にするかもしれません。

この記事では、Instagram キャンペーン の最新情報を探しているあなたのために、キャンペーン実施可否の結論から、絶対に押さえるべきInstagramのガイドライン、そしてキャンペーンに関わる法律(景品表示法・個人情報保護法)まで、実施する際の注意点を公式ガイドラインや法律の原文(根拠)を引用しながら徹底解説します。

この記事を読めば、企画書作成や上司・クライアントへの説明に必要な「武器」が手に入り、安全かつ効果的なキャンペーン実施への道筋が見えるはずです。

結論|Instagramキャンペーンは禁止ではない。ただし「注意点」の理解が必須

まず結論からお伝えすると、Instagram上でキャンペーンを実施すること自体は禁止されていません

ただし、キャンペーンを企画・実施する際には、Instagramが定めるガイドラインと、景品表示法および個人情報保護法といった法律を遵守することが必須となります。ガイドラインや法律を無視して実施した場合、規約違反としてアカウントが停止されたり、法的な問題に発展したりするリスクがあります。大切なのは、「何がOKで何がNGか」というルールを正しく理解し、それに基づいた適切な「応募規約」を作成・明示することです。以下で、その具体的なポイントを見ていきましょう。

キャンペーン実施前に確認必須!Instagramの2大ガイドライン

Instagramでキャンペーンを実施する上で、最低限確認しなければならないのが以下の2つのガイドラインです。まずは以下の重要ポイントを見ながら、企画しているInstagramキャンペーンを実際に行うことができるかを判断しましょう。

1. プロモーションガイドライン

プロモーションガイドラインは、Instagram上でコンテストや懸賞などのプロモーション(キャンペーン)を実施する際のルールを定めたものです。キャンペーンの運営責任、公式ルールの設定、Instagramの免責事項の記載などについて言及されています。

【原文】プロモーションガイドライン(抜粋)

プロモーション(コンテスト、懸賞など)の案内や運営のためにInstagramを利用する場合、ページ作成者は、以下の事項を含めて、当該プロモーションを合法的に運営する責任を負います。

  • 公式ルール
  • 規約と資格要件を設定すること(年齢や居住地の制限など)。
  • プロモーションおよび提供される賞品や賞金に適用される規則や規制を遵守すること(登録、規制上必要な承認の取得など)。
  • コンテンツに誤ったタグを付けたり、そうするように他の利用者を仕向けることはできません(利用者が写っていない写真に利用者自身をタグ付けするなど)。
    Instagram上でのプロモーションには、以下を含める必要があります。
  • 応募者または参加者によるInstagramの完全な責任免除。
  • プロモーションはInstagramが後援、支持、または運営するものではなく、Instagramとは関係がないことの表明。
    弊社は利用者によるプロモーション運営を支援しません。また、弊社はユーザーコンテンツの使用に同意が必要かどうかについて、または必要な同意を取得する方法についてアドバイスすることはできません。
    弊社のサービスを利用してプロモーションを運営する利用者は、自己責任で運営することについて同意するものとします。

このガイドラインで最も重要なのは、「キャンペーンの運営責任はすべて実施者にある」という点と、「Instagramはこのキャンペーンに関与していない旨(免責事項)を明記する必要がある」という点です。応募規約には必ずこれらの要素を盛り込みましょう。(免責事項については後述します)

2. コミュニティガイドライン

コミュニティガイドラインは、Instagramプラットフォーム全体の安全性や健全性を保つためのルールです。直接的にキャンペーンのみを対象としたものではありませんが、「スパム」「詐欺行為」に関する項目などがキャンペーンの実施方法や賞品設定に関連することがあるため、必ずチェックしましょう。

【原文】コミュニティガイドライン スパム(抜粋)

以下は禁止されています。

  • (中略)
  • 「いいね!」やシェア、再生、フォロー、クリック、特定のハッシュタグの使用などのエンゲージメントのために売買もしくは交換すること、またはそれを試みること。例えば次のようなものがあります。
    • エンゲージメントと引き換えに現金または現金に相当するものをプレゼントとしてオファーすること(プレゼントが当たるチャンスをオファーする。「このページに「いいね!」すると$500が当たる抽選に参加できます」など)。
    • エンゲージメントと引き換えに金銭的価値のあるものの提供をオファーする(「このページに「いいね!」した方に、iPhoneを差し上げます!」など)。
    • 利用者に対して、約束したコンテンツの閲覧やコンテンツでのやり取りは、当該コンテンツへのエンゲージメント(「いいね!」、シェアなど)を行うまではできないと要求したり、主張したりすること。
  • (中略)

このガイドラインは、「いいね」や「フォロー」といったエンゲージメントを金銭や物品で買う行為を明確に禁止しています。キャンペーンの応募条件を設定する際には、この「スパム」規定に抵触しないかどうかを必ず確認しましょう。

【最重要】ガイドライン違反?キャンペーン実施時の3つの落とし穴

Instagramのガイドラインを理解した上で、次にキャンペーン実施時に最も注意すべき3つのポイントを解説します。規約違反のリスクに直結するため、必ず押さえる用にしましょう。

落とし穴1|「いいね・フォロー」は「応募条件」にしてはいけない?

コミュニティガイドラインの「スパム」の項目で、「いいね!」や「フォロー」といったエンゲージメントの見返りに金銭や物品を提供することは禁止されています。 これを厳密に解釈すると、「フォロー&いいね」を応募の絶対条件とすることは、エンゲージメントを買う行為とみなされ、規約違反となるリスクがあります。

ただし、応募の「方法」としてフォローやいいねを任意でお願いする形式(例:「当選確率UP」など)は、現状多くのキャンペーンで採用されています。

重要なのは、「フォローしてくれたら抽選で現金をプレゼント」のように、エンゲージメント自体を直接的な見返りで釣るような表現を避けることです。応募規約やキャンペーン告知文の表現には細心の注意を払い、「応募方法の一つ」であることを明確にしましょう。

【原文】コミュニティガイドライン スパム(抜粋)

以下は禁止されています。

  • (中略)
  • 「いいね!」やシェア、再生、フォロー、クリック、特定のハッシュタグの使用などのエンゲージメントのために売買もしくは交換すること、またはそれを試みること。例えば次のようなものがあります。
    • エンゲージメントと引き換えに現金または現金に相当するものをプレゼントとしてオファーすること(プレゼントが当たるチャンスをオファーする。「このページに「いいね!」すると$500が当たる抽選に参加できます」など)。
    • エンゲージメントと引き換えに金銭的価値のあるものの提供をオファーする(「このページに「いいね!」した方に、iPhoneを差し上げます!」など)。
  • (中略)

落とし穴2|賞品に「現金・金券」は設定しても良いのか?

結論から言うと、賞品に「現金・金券」を設定すること自体は禁止されていません。しかし、「フォロー&いいね」などのエンゲージメントを応募条件とする場合、賞品に現金・金券を設定することは明確な規約違反となります。

コミュニティガイドラインの「スパム」の項目では、「エンゲージメントと引き換えに現金または現金に相当するものをプレゼントとしてオファーすること」を具体例として禁止しています。

したがって、「フォロー&いいねで現金プレゼント」というキャンペーン形式は、ガイドライン違反のリスクが極めて高いと言えます。

賞品に現金・金券を設定する場合は、応募条件をエンゲージメント(フォロー、いいね等)と切り離す(例:UGC投稿コンテストや、外部フォームでの応募にする)などの工夫が必須です。また、後述する景品表示法による賞品の上限額の規制も別途遵守する必要があります。

【原文】コミュニティガイドライン スパム(抜粋)

以下は禁止されています。

  • (中略)
  • 「いいね!」やシェア、再生、フォロー、クリック、特定のハッシュタグの使用などのエンゲージメントのために売買もしくは交換すること、またはそれを試みること。例えば次のようなものがあります。
    • エンゲージメントと引き換えに現金または現金に相当するものをプレゼントとしてオファーすること(プレゼントが当たるチャンスをオファーする。「このページに「いいね!」すると$500が当たる抽選に参加できます」など)。
    • エンゲージメントと引き換えに金銭的価値のあるものの提供をオファーする(「このページに「いいね!」した方に、iPhoneを差し上げます!」など)。
  • (中略)

落とし穴3必須記載!Instagramの「免責事項」とは?

プロモーションガイドラインで明確に要求されているのが、「Instagramはこのプロモーション(キャンペーン)の後援、支持、運営に関与しておらず、一切関係がない」という旨の表明(免責事項)です。

キャンペーンにおいて万が一問題が発生した場合、責任がInstagram(Meta社)ではなく、主催企業や、代理店などにあることをあらかじめ明確にすることで、不要なトラブルを回避するという目的で設定されています。

免責事項の記載漏れは明確なガイドライン違反となるため、応募規約には免責事項を必ず記載しましょう。

【原文】プロモーションガイドライン(抜粋)

Instagram上でのプロモーションには、以下を含める必要があります。

  • 応募者または参加者によるInstagramの完全な責任免除。

プロモーションはInstagramが後援、支持、または運営するものではなく、Instagramとは関係がないことの表明。
(中略)
弊社のサービスを利用してプロモーションを運営する利用者は、自己責任で運営することについて同意するものとします。

ガイドラインと併せて遵守必須!国内法(景表法・個人情報保護法)の注意点

Instagramのガイドライン遵守と並んで重要なのが、景品表示法個人情報保護法への対応です。これらはキャンペーンの企画・応募規約作成においては必ずチェックしましょう。

景品表示法|賞品の上限額に注意!

景品表示法(景表法)では、懸賞(キャンペーン)によって提供できる景品類(賞品)の最高額と総額に上限を定めています。Instagramキャンペーンもこの規制の対象となります。

一般的なWebキャンペーン(一般懸賞)の場合、景品の最高額は取引価額の20倍まで、または10万円のいずれか低い方、景品の総額は懸賞に係る売上予定総額の2%までと定められています。

賞品が現金や金券、高額商品の場合、この上限を超えないか必ず確認し、応募規約にも景品額に関する記載を検討しましょう。

【原文】懸賞による景品類の提供に関する事項の制限(抜粋)

(昭和52年3月 1日公正取引委員会告示第 3号)

懸賞により提供する景品類の最高額は、懸賞に係る取引の価額の二十倍の金額(当該金額が十万円を超える場合にあっては、十万円)を超えてはならない。

懸賞により提供する景品類の総額は、当該懸賞に係る取引の予定総額の百分の二を超えてはならない。4 前二項の規定にかかわらず、次の各号に掲げる場合(=共同懸賞)において、懸賞により景品類を提供するときは、景品類の最高額は三十万円を超えない額、景品類の総額は懸賞に係る取引の予定総額の百分の三を超えない額とすることができる。(以下略)

個人情報保護法|取得・利用・管理ルールを明記!

Instagramキャンペーンで当選者を選定し、賞品を発送する際には、当選者の氏名、住所、電話番号などの個人情報を取得することになります。この個人情報の取り扱いについては、個人情報保護法を遵守する必要があります。

特に重要なのは以下の点です。これらは必ず応募規約に明記するようにしましょう。

  • 利用目的の特定・明示:なぜ個人情報を取得するのか(例:賞品発送のため)を明確にする。(第十七条、第二十一条)
  • 目的外利用の禁止:本人の同意なく、明示した目的以外に個人情報を利用しない。(第十八条)
  • 適正な取得:不正な手段で個人情報を取得しない。(第二十条)
  • 安全管理措置:取得した個人情報が漏えい等しないよう、適切に管理する体制を整備する。(第二十三条)
  • 従業者・委託先の監督:個人情報を取り扱う従業員や、発送等を委託する業者を適切に監督する。(第二十四条、第二十五条)

これらの義務を怠ると法的な問題に発展する可能性があるため、応募規約には個人情報の取り扱いに関する条項を必ず設けましょう。

【原文】個人情報の保護に関する法律(抜粋)

(利用目的の特定)第十七条 個人情報取扱事業者は、個人情報を取り扱うに当たっては、その利用の目的(以下「利用目的」という。)をできる限り特定しなければならない。

(利用目的による制限)第十八条 個人情報取扱事業者は、あらかじめ本人の同意を得ないで、前条の規定により特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報(略)を取り扱ってはならない。

(適正な取得)第二十条 個人情報取扱事業者は、偽りその他不正の手段により個人情報を取得してはならない。(略)

(取得に際しての利用目的の通知等)第二十一条 個人情報取扱事業者は、個人情報を取得した場合は、あらかじめその利用目的を公表している場合を除き、速やかに、その利用目的を、本人に通知し、又は公表しなければならない。

(安全管理措置)第二十三条 個人情報取扱事業者は、その取り扱う個人データの漏えい、滅失又は毀損の防止その他の個人データの安全管理のために必要かつ適切な措置を講じなければならない。

(従業者の監督)第二十四条 個人情報取扱事業者は、その従業者に個人データを取り扱わせるに当たっては、当該個人データの安全管理が図られるよう、当該従業者に対する必要かつ適切な監督を行わなければならない。

(委託先の監督)第二十五条 個人情報取扱事業者は、個人データの取扱いの全部又は一部を委託するときは、その取扱いを委託された個人データの安全管理が図られるよう、委託を受けた者に対する必要かつ適切な監督を行わなければならない。

まとめ

Instagramキャンペーンは禁止されていませんが、実施にあたってはInstagramのプロモーションガイドラインコミュニティガイドライン、そして景品表示法個人情報保護法を遵守し、適切な応募規約を作成・明示することが大切です。

特に、

  • 「いいね・フォロー」の扱い
  • 賞品設定(特に現金・金券)
  • Instagramの免責事項の記載
  • 景品表示法上の上限額
  • 個人情報の取り扱い

といった点は、規約違反や法的リスクを避けるため、細心の注意を払って確認するようにしましょう。

この記事で示した原文(根拠)は、クライアントへの説明や上司の承認を得る際の資料としても活用できます。

今回ご紹介した情報を参考に、安全かつ効果的なInstagramキャンペーンを企画・実施してください。

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この記事を書いた人

堀 友哉

大学3年生。2023年4月からインターンとしてジョイン。コンテンツマーケティングや、SNS運用のサポート業務に携わる。