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事例から学べ!【SNSプロモーション】の成功に必要な4つのこと
更新日:2024.11.29 (公開日:2020/01/22)
世の中にSNSが浸透してはや10年。当初は一般ユーザー同士の交流がメインでしたが、今では企業やサービスをプロモーションする場としても活用されています。今、記事をご覧になられているあなたも、SNSプロモーションに興味がある方の一人ではないでしょうか?
「気軽に始められる」「バズれば大きな効果が期待できる」などSNSを用いたプロモーション戦略を推す声は日に日に強まっています。
しかし、闇雲に宣伝をしても期待通りの効果が望めるとは限りません。多くの企業が乱立しているので、ポイントを押さえた施策が重要となってきます。
今回はSNSプロモーションで成果を出すために必要なポイントを、実際に成功した企業の事例を参考ご説明していきます。
意識すべき点を理解した上で、効率よくプロモーションを進めていきましょう。
SNSプロモーションが注目されるワケ
成功事例をご紹介する前に、そもそもSNSプロモーションに注目が集まっている理由について考えていきましょう。その答えはSNSが持つ特性にあります。
以下で紹介する特徴は、プロモーションの主な目的である「ブランディング」や「認知向上」に不可欠な要素です。
SNSとプロモーションに高い親和性があることを理解した上でアプローチしていきましょう。
SNSの特徴① 多くのアクティブユーザーを持つ
現在、日本で知名度のあるSNSサービスは、「Facebook」「X(Twitter)」「Instagram」「LINE」の4つです。これらのサービスのアクティブユーザーは、
Facebook…約2600万人
X(Twitter)…約4500万人
Instagram…約3300万人
LINE…約8000万人
となっており、人々の暮らしに根付いていると実感できます。
認知度を向上させるためには、より多くの人が目にする場所で発信する必要があり、SNSはうってつけの環境というわけです。
また、ブランドイメージを一度だけアピールしても定着するとは考えにくいため、接点を増やすこともブランディングには大切です。その中で、SNSは1日に複数回利用するヘビーユーザーの割合が非常に多いため、より効果的なのです。
SNSの特徴② 拡散力が強い
SNSのもう一つの特徴としてユーザーを通して情報が拡散される点が挙げられます。
ユーザーはFacebookの「シェア」やX(Twitter)の「リツイート」、Instagramの「ハッシュタグ」を通して、友達に教えたい情報を1クリックで広めることができます。これにより人から人へ情報が伝達し、世の中にインパクトを与える例も数多くあります。
このように自分達が直接アプローチしていないユーザーに対しても影響を与えることができるので、サービスの浸透には役立つでしょう。
しかし良い印象が浸透すれば成功ですが、炎上してしまいマイナスのイメージがついてしまう場合もあるので、プロモーションの際には配慮が必要です。
SNSプロモーションの成功に必要なこと
プロモーションにSNSが効果的であることが分かったので、続いては施策を成功に導く際に意識すべきことをご説明していきます。
現在は多くの企業がSNSで利用していて、まさにレッドオーシャンの状態です。そのためポイントを意識したアプローチをしないと埋もれてしまいます。ユーザー目線を徹底したプロモーションで世間にインパクトを与えましょう。
SNSプロモーション成功の秘訣① 思わず参加したくなる企画を作る。
SNSプロモーションにおいてはいかにユーザーが参加したいと思ってくれるかがカギとなります。参加する人が多いほど情報は拡散され、大きな効果が見込めます。
そのためには、ユーザーの心を打つ企画内容を考える必要があります。商品をプレゼントする形式のキャンペーンも良いのですが、自分にしかできない体験や参加方法にオリジナリティを出すなど他と一線を画すコンテンツで差別化を図りましょう。
キリン 「ツイッターおにごっこキャンペーン」
思わず参加してしまうプロモーションで成功したのはキリン株式会社。人気発泡酒「淡麗ラベル」のPRキャンペーンです。
X(Twitter)で「イインダヨ」とツイートすると、鬼に扮するアカウントが投稿を探し出し「グリーンダヨ」と返信します。返信されれば見つかってしまったことになり、30逃げ切れた場合は抽選で商品が当たるという仕組みとなっています。
オンライン上の「おにごっこ」に子供心くすぐられ、ついつい参加してしまいますよね。一般ユーザーがキリンの情報を発信してくれるため大きな影響が与えることができます。
実際に参加者が予想以上に多かったため、鬼の返信スピードが全く追いつかなかったようなのでおにごっこでは完敗でしたが、キャンペーンは大成功と言えるでしょう。
J:COM 「目指せ、世界で一番『ついてる』わたしキャンペーン」
貴重な体験ができると注目を集めたプロモーションがこちら。動画共有サービスアプリ「TikTok」でダンスを投稿して参加するキャンペーンです。
参加者の中から当選するとなんと渋谷スクランブル交差点の街頭ビジョンに映し出されるという驚きの特典がついているのです。他ではすることができない体験ができるとあって多くの若者のハートを掴みました。
また、ダンスを踊って投稿する応募方法が主体的なため、参加するだけで楽しめる点も魅力です。
さらに、実際に街頭ビジョンで放映することで、さらに街ゆく人へのアプローチにもなる一石二鳥のプロモーションであると言えます。
SNSプロモーション成功の秘訣② 参加ハードルを低くする
参加型のプロモーションの場合、見てもらうだけでは成功とは言い難く、多くの人に参加してもらう必要があります。そこで重要なポイントが「手軽に参加できるか否か」です。
みなさんもユーザーとしてキャンペーンを目にした際、「興味はあるけど手続きが面倒」という理由で素通りした経験があると思います。運営側としてはユーザー情報をマーケティングに活かしたり、利用規約に同意を得て円滑な運営をしたいという考えがあるので手続きが増えてしまうのです
しかし、先のことや安全性を意識しすぎるあまりプロモーション自体が失敗してしまっては本末転倒です。そのため最低限の応募フォームや、誰でも参加できる条件に設定することも意識しましょう。
ソフトバンク 「ケータイ代一生無料キャンペーン」
参加ハードルが低い例として通信大手ソフトバンクのFacebook開設1周年キャンペーンをご紹介します。
こちらのキャンペーンは当選した1名に一生分(正しくは43年分)のケータイ代金が当たるというもの。その額なんと518万8千円!これだけ高額の景品が当たるチャンスなのに参加条件はFacebookで「いいね!」をするだけととても簡単なんです。ソフトバンクユーザーでなくともチャンスがあるのは驚きですね。
最終的に15万ものいいねを集め、一大キャンペーンとして成功を収めました。金額のインパクトもありますが、応募の手軽さも重要であるとわかる例ですね。
大塚製薬 「ポカリおくってあげなきゃ。」
気軽に参加できる例をもう一つ。大塚製薬の人気商品、ポカリスエットのプロモーションです。こちらはポカリスエットを通して心が温まったエピソードをSNSで投稿すると、そのエピソードがCMの題材になるというもの。
特徴としてはFacebookとX(Twitter)の両方で募集していること。キャンペーンに参加したくてもアカウントを持っていない場合、面倒になってしまいますよね。しかし複数のプラットフォームでプロモーションしていることで参加ハードルもグッと下がります。
SNSプロモーション成功の秘訣③ トレンドを意識する
プロモーション企画を考える際にはネット上のトレンドや季節感も考慮しましょう。大げさな話ですが、夏にこたつのプロモーションをしても効果はありません。
ユーザーが関心を寄せている出来事や周りで起きていることを利用すれば参加ハードルはぐっと下がります。季節感や世間で話題になっているニュースに自社製品をうまく絡めて、想像以上の成果をあげましょう。
森永製菓 「いざ、セルフバレンタイン!」
こちらのプロモーションは森永製菓のバレンタインデーに向けたプロモーション。季節のイベントと自社商品を掛け合わせた効果的な戦略ですね。
X(Twitter)やFacebookで「自分を愛する言葉」を発信することで参加できるスタイルのため、人から人へ情報の拡散が狙えます。
自分に向けてチョコを送るという斬新な考えが、ユーザーの目に止まりそうですね。実際にX(Twitter)では4000件近い投稿が寄せられ、盛り上がりをみせました。
ユニクロ 「どっちが勝つ?#ユニクロ対決」
こちらは2014年、全米オープンの準決勝にて錦織圭選手とノバク・ジョコビッチ選手が対決した際にX(Twitter)で行われたプロモーションです。両選手ともユニクロがスポンサーをしていたため実現しました。
内容は「#ユニクロ対決」をつけてどちらが勝つかをツイートするというもの。世界中が盛り上がる一戦を活用したものだったので、短期間ではありますが爆発的な盛り上がりを見せました。
SNSプロモーション成功の秘訣④ 当たるかも!と思わせる
ユーザーは豪華商品が欲しいためプロモーションに参加することがほとんどです。しかし多くは抽選方式のため当選することは滅多にありません。そこで「もしかしたら当たるかも」と思わせるとプロモーションの参加者数も増加し成功に繋げることができます。
ユーザーに当たるかもと思わせる方法としては
・当選者数を増やす
・抽選に外れた際にダブルチャンスを用意する
・当選確率が上がる仕組みを作る
などがあります。
当選の仕組みを工夫してプロモーションを大いに盛り上げましょう。
江崎グリコ 「総計11,111名様に当たる!シェアハピキャンペーン」
今や年に一度の恒例行事にもなった「ポッキーの日」にまつわるキャンペーン。SNSを用いたキャンペーンではないのですが、事例として当てはまるため取り上げてみました。ポッキーを購入して懸賞に応募すると豪華商品が当たるといういたってシンプルな仕組みです。
特徴としては、当選確率をアップさせることができる点です。購入した対象商品の種類が多ければ多いほど当選確率が上がるのです。これによって「たくさん買えば当たるかも!」と思わせることができます。
仕組みを少しアレンジするだけで、キャンペーンも盛り上がり商品の売り上げも上がる、非常に効果的なキャンペーンですね。
まとめ
今回はSNSプロモーション成功のポイントについて、事例を元に紐解いてきました。効果的なプロモーションについてイメージは膨らみましたか?
SNSプロモーションは多くの企業が当たり前のように取り入れている、言わばレッドオーシャンです。そのため工夫を凝らして他と差別化する必要があります。
今回ご紹介したポイント以外にも成功につながるものは多々あります。また、企業やサービスによって効果的なアプローチも変わってきます。そのため自身と周りの環境を見極めた上で、有効な戦略を打ちましょう。