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【啓蒙・啓発】参加率も理解度も上がる!検定キャンペーンが選ばれる理由

公開日:2025/12/17
啓蒙・啓発の情報は、暮らしにとって大切な内容であっても「ちょっと難しそう」と感じられがちです。 その結果、なかなか参加してもらえなかったり、理解が深まらなかったりすることも少なくありません。
こうした課題に対して近年注目されているのが検定キャンペーン。“ゲーム性”と“学び”が両立しており、行動変容までつながりやすいことから、企業・自治体を中心に導入が増えています。
この記事では、検定キャンペーンの強みやクイズとの違い、活用しやすいテーマ、実際の事例をわかりやすく紹介します。
なぜ啓蒙・啓発は伝わりにくいのか?
啓蒙・啓発を目的とした情報が“届きにくい”理由は、大きく3つあります。
【要因①】 固いテーマは、そもそも興味を持たれづらい
交通安全・防災・健康・生活習慣など、生活に直結していても、「難しそう」「自分には関係なさそう」という先入観があると、最初の参加ハードルが上がってしまいます。
【要因②】「自分ごと化」しづらい
読み物・視聴中心の啓発は、「知った気になった」状態で止まりやすく、日常行動に変化を生みづらいのが実情です。
【要因③】 読ませるだけでは行動変容まで届かない
読むだけ、見るだけの啓発では、「知った気になった」で止まってしまい、 日常の行動を変えるところまで進みにくいのが実情です。
クイズと検定、どう違う?
検定の特徴をつかむうえで、クイズキャンペーンとの違いは押さえておきたいポイントです。それぞれの特徴について紹介します。
■ クイズキャンペーン:気軽に参加できる“入口”
- 1〜3問程度の少問数
- SNS投稿や動画視聴との相性が良い
- 商品理解やサービス理解の“きっかけづくり”に向いている
クイズはサッと答えられ、キャンペーンの賑わいづくりや導線施策として扱いやすい形式です。
■ 検定キャンペーン:深い理解や行動変容を狙える“本命施策”
- 10問前後のしっかり学べる構成
- 成績判定や傾向がわかることでなど「自分の結果」が残る
検定は “振り返り” や “自己理解” を促しやすいため、理解の深まりや行動変容といった中長期的な成果につながりやすい施策です。
検定キャンペーンが選ばれる5つの理由
検定が多くの企業・自治体で採用されるのには、明確な理由があります。
① ゲーム感があるから、固いテーマでも取り組みやすい
「正解したい」「結果を知りたい」という動機が自然と生まれ、難しいテーマでもストレスなく参加できます。
② 成績判定が“自己認識”を深める
スコアや評価、 傾向など、自分がどうなのかが可視化され、理解促進やSNSシェアにつながります。
③ 理解 → 気づき → 行動変容 の流れをつくりやすい
問題に答える中で、自分の知識不足や改善ポイントに気づけるため、行動変容を促したいテーマ(健康・交通マナー・防災など)と相性抜群です。
④ 結果をシェアしたくなる設計ができ、SNS拡散しやすい
ランク表記や結果画像など、検定とSNSの組み合わせは相性がよく、自然なUGC(ユーザー投稿)を生み出しやすいのも大きな特徴です。
⑤ インセンティブ設計との相性がよく、参加率が安定する
結果画面から抽選に参加できたり、ポイントが付与されたりと、インセンティブとの組み合わせがしやすく、参加率が下がりにくい構造です。
用途別の活用事例
「どのような目的で、どのような検定が活用されているのか」を用途別に整理いたしました。実際に企画をご検討される際の参考としてお役立ていただけますと幸いです。
① 啓発・行動変容
健康・安全・気づきの促進に診断が活用されている事例をご紹介します。
養命酒検定 | 養命酒製造株式会社
商品知識を啓蒙しながら、自然に購買へ導くナーチャリング施策として展開された検定コンテンツの事例です。

公式HP:https://www.yomeishu.co.jp/yomeishu_quiz/
| キャンペーン概要 | 公式LINE上で配信される全5問の検定に回答することで、養命酒の正しい知識を楽しく学べる構成。検定コンテンツからレシートマストバイキャンペーンへスムーズに導線設計されている |
| インセンティブ | レシートマストバイキャンペーンの参加権利 |
| 使用 SNS | LINE |
【ナーチャリング施策に最適!商品理解を深めながら購買へ導く“検定コンテンツ”】
養命酒検定は、全5問の問題に回答しながら商品への理解を自然に深められる構成になっています。クイズ形式の気軽さを持ちつつ「検定」という名称を用いることで、“結果に価値がありそう”と感じさせ、参加意欲を高める工夫が施されています。
本施策では、検定参加後にレシートマストバイキャンペーンへ遷移する導線が設計されており、商品理解 → 行動(購買)という自然な流れが成立しています。
また、LINE友だちとして既に関係値があるユーザーに向けて配信されているため、ナーチャリング(育成)目的として非常に相性が良く、購買までの体験設計が丁寧に行われている点が特徴です。
全国統一 セルフケア検定 | 第一三共ヘルスケア
“セルフケア力”を楽しくチェックして、健康リテラシーを高めるオンライン検定コンテンツの事例です。

公式HP:https://selfcarekentei.daiichisankyo-hc.co.jp/
| キャンペーン概要 | 自分自身の健康を守る力 ― “セルフケア力” を測ることを目的とした Web コンテンツ。検定結果を SNS(X、旧Twitter)でシェアすると抽選で 50 名様に、第一三共ヘルスケア製品詰め合わせセットが当たるプレゼントキャンペーンも開催 |
| インセンティブ | 第一三共ヘルスケア製品詰め合わせセット(抽選50名様) |
| 使用 SNS | X(旧Twitter) |
【セルフケア力を楽しく育める!】
全国統一 セルフケア検定は、自分の健康習慣を改めて確認できるオンライン検定コンテンツです。薬・食事・運動・生活習慣・美容といった身近なテーマから全15問が出題され、楽しみながらセルフケア力をチェックできる仕組みとなっています。結果画面ではレーダーチャートで得意・不得意がひと目でわかり、さらに17種類のキャラクター診断によってセルフケアタイプが提示されるなど、ユーザーが“自分ごと化”しやすい設計が特徴です。
検定結果をSNSでシェアすると製品が当たるキャンペーンとも連動しているため、参加から行動、ブランド接点まで自然につながる導線が形成されています。
夏の暑さに備えよう!あまざ検定|森永製菓株式会社
暑い季節に向けて“冷やし甘酒”の魅力を知ってもらうために実施された検定キャンペーンです。甘酒に関するクイズに答えるだけで参加できる、夏季限定のプロモーションです。

| キャンペーン概要 | 甘酒知識を検定でチェック。検定結果をXでシェアすると応募完了 |
| インセンティブ | 抽選で国産うなぎ蒲焼と冷やし甘酒1ケースが5名様に当たる |
| 使用 SNS | X(旧Twitter) |
【甘酒で暑い夏を乗り越えよう!新しい飲用シーンを提案する検定がすごい!】
キャンペーン内容は、甘酒にまつわるクイズに答え、検定結果をXでシェアすることで応募が完了する仕組みになっています。夏場の水分・糖分・塩分補給に甘酒が役立つ点をわかりやすく伝え、冷やし甘酒を“夏の飲み物”として訴求しているのが特徴です。
検定は正解数に応じて級が表示され、そのままポストできるため、ユーザーが参加しやすく、自然な拡散も期待できます。ただし、正解・不正解の詳細が表示されないため、思わず何度も挑戦したくなる導線にもなっています。
既存商品の新しい飲用シーンを創出する際、クイズ形式のキャンペーンは商品理解を深めてもらうのに有効です。甘酒の“夏の定番化”を目指す森永製菓らしい、シンプルながらもよく設計された施策となっています。
桃のように甘くない桃検定|福島県伊達市
難問揃いの全20問に挑戦できるオンライン検定で、桃の奥深い世界を楽しみながら知ることができます。
公式HP:https://momo-fukushima-date.jp/campaign/

| キャンペーン概要 | オンライン上で挑戦できる 「桃」 に関するクイズ全20問に答えると豪華な桃ギフトが当たるキャンペーン |
| インセンティブ | 全問正解した方全員に合格エンブレム、抽選で5名様に福島の桃4個入り1箱 |
| 使用 SNS | なし |
【難易度を上げることで話題化!】
全20問ある問題は、「冷蔵庫で冷やすベスト温度は?」「親品種が同じ兄弟みたいな品種はどれ?」のような難問が潜んでいて、かなりの桃通でなければ突破できない難易度となっています。
検定は何度でも再チャレンジ可能です。全問正解時には合格エンブレムが現れるので、何度も挑戦したくなる仕組みで、「一桃一会」のキャッチコピーどおり、桃好きな人と伊達市が一期一会じゃ終わらない関係を構築しています。
また、桃検定から品種紹介ページへとサイト内回遊させる導線も計算されていて、桃知識を高みに持っていくことができています。
7月下旬〜お盆前の桃最盛期に合わせて短期集中で実施し、「難問クイズ」にすることで ただの産地PRで終わらせず、チャレンジ精神と話題性を演出しています。
② ファン育成・IP世界観の浸透
特に長年続くシリーズものは、途中から見るハードルが高くありますが、長年のファンの方からのUGCを楽しく共有できる形にすることで、世界観を知ってもらうきっかけになります。
新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
公式HP:https://www.jurassicworld.jp/2025-jw-kentei/

| キャンペーン概要 | 公式サイトで「初級・中級・上級・超級」いずれかのクイズに挑戦し、点数が表示された結果画面をXでシェアすると応募完了 |
| インセンティブ | LEGO、タカラトミー、福井県立恐竜博物館など“恐竜好き”向け賞品 |
| 使用 SNS | X(Twitter) |
【検定の難易度が選べる!】
映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』公開にあわせて展開された、4段階の難易度を備えたクイズ企画です。初級はライト層でも気軽に挑戦できる一方、超級では“鬼ムズ”レベルの問題が登場し、シリーズマニアほど繰り返し挑戦したくなる構成になっています。恐竜研究家・恐竜くんが監修したトリビアも盛り込まれ、点数を投稿するたびに「恐竜博士レベル」をアピールできる仕掛けが魅力です。
実施期間は夏休み(7月18日〜8月31日)に設定され、親子の自由研究ネタやファンの収集欲を刺激しながら、映画への興味喚起へとつながる流れをつくっています。
さらに「各レベルを別ポストすると当選確率アップ」という設計により、ユーザーの再挑戦を促し、映画情報との接触回数を自然に増やす導線を確保。最難関レベルの存在が“もう一度やりたい”を生み、幅広い層を巻き込みながら公式Xアカウントの拡散力を最大化しています。
③ 認知拡大・ブランド体験
検定キャンペーンは、パーパスの浸透やブランドの認知拡大、社会活動のようなものも大変相性が良いのもポイントです。
Jリーグ 気候アクション検定 2024|NTTグループ × Jリーグ

| キャンペーン概要 | 気候変動やスポーツ界の取り組みについて学べるクイズ検定に挑戦し、合格するとクラブごとのNFTリワードが付与される啓蒙キャンペーン |
| インセンティブ | 気候アクションライセンス(NFTリワード)、クラブ別デジタル特典 |
| 使用 SNS | X(Twitter) |
【“応援したい気持ち”で学びが進む。クラブ対抗型の啓蒙コンテンツ】
本キャンペーンは、NTTグループとJリーグが推進する「シクザボールプロジェクト」の一環として実施された、気候変動に関する学びを促す検定企画です。毎週新しい検定が追加され、全15クラブから応援するクラブを選んで回答することができます。
合格数やSNSでのシェア数がクラブの得点となり、ランキングが変動する仕組みがユニーク。クラブ間で“地域バトル”が自然と生まれ、サポーター同士の競争心によって参加意欲が高まる構造になっています。
さらに、合格すると受け取れるオリジナルNFTリワードがモチベーションを後押し。啓蒙コンテンツでありながら、「応援する喜び」と「学ぶ楽しさ」を同時に味わえる設計となっています。
今後は、NTTのアプリ「フォーワ」と連携し、日々の気候アクションを記録・証明できる機能も追加予定とのこと。スポーツをハブにしながら、気候問題への参加を生活の中に取り入れていく新しい取り組みとして注目されています。
④ 行動喚起・回遊
最後に、アプリやポイントなど独自の情報を伝え、利用促進につなげている例もご紹介します。
Super Point Screen 検定キャンペーン 2022|楽天
楽天が提供する Super Point Screen による、ポイント獲得を兼ねた検定キャンペーンです。アプリを通じてクイズに挑戦し、条件を満たすことで抽選で楽天ポイントが当たるという、「楽しみ × ポイ活」の掛け合わせ型企画です。
公式HP:https://screen.rakuten.co.jp/campaign/2022/certification/

| キャンペーン概要 | Super Point Screenの検定に挑戦 → 結果画面でエントリー → アプリを利用して条件達成すると抽選に応募できる |
| インセンティブ | 抽選で 250名に2000ポイント、500名に1000ポイント(楽天ポイント) |
| 使用 SNS | Super Point Screen アプリ(スマホ) |
【“気軽に挑戦 → ポイントゲット”を両立】
このキャンペーンは、検定という“ゲーム性”と、楽天ポイントという“お得さ”を組み合わせた設計が特徴です。ユーザーはまず検定に挑み、アプリ経由で広告を見たりポイントを獲得したりするだけで、抽選対象となります。普段の“ちょっとした隙間時間”を使って気軽に参加でき、当たればポイント還元があるため、参加のハードルが非常に低いのがポイントです。
検定の“正解数”や“級”によって当選確率が変わるわけではないため、クイズを解くこと自体よりも、アプリ利用と条件達成のハードル設定が主軸。いわば「ポイント獲得を目的としたライトな検定体験」が提供されており、エンタメと節約志向を同時に満たすうまいやり方です。
また、検定 → エントリー → 条件達成 → 抽選というステップ構成により、ユーザーの行動を段階的に誘導。はじめは“クイズで遊ぶ” → 次に“アプリを開く習慣” → 最後に“ポイント抽選”という流れをつくることで、サービス利用を促進する導線が設計されています。ポイ活アプリとしての継続利用を狙ううえで有効な構造といえるでしょう。
まとめ:啓蒙・啓発テーマこそ、検定が効く
啓蒙・啓発のゴールは「知ってもらうこと」ではなく、気づき → 自分ごと化 → 行動変容 の流れをつくることです。
検定キャンペーンはその流れを自然に設計できる手法であり、固いテーマでも楽しみながら学べるため、従来施策では届かなかった層にもアプローチできます。
検定なら「Aha!(アハ)」で簡単に制作できます

n2pでは、クイズ・検定をXやInstagram、LINEなどと絡めて実施できるサービス Aha!(アハ) を提供しています。
- 啓蒙・教育・PR施策にそのまま使える
- 結果画面やシェア導線も自由にカスタマイズ可能
- 運用・改善までサポート
▼ 詳しくはこちら
https://n2p.co.jp/aha/quiz/
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