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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2025/8/11-8/15

キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか検討するときに活用していただければ幸いです。2025年8月第2週は4個!

桃のように甘くない桃検定|福島県伊達市

桃のように甘くない桃検定|福島県伊達市
キャンペーン概要オンライン上で挑戦できる 「桃」 に関するクイズ全20問に答えると豪華な桃ギフトが当たるキャンペーン
インセンティブ全問正解した方全員に合格エンブレム、抽選で5名様に福島の桃4個入り1箱
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【特産品プロモーション!】

福島県伊達市とJA、そして生産者がタッグを組み、桃の魅力をまるごと発信しているプロモーションサイト「一桃一会」にて「桃のように甘くない桃検定」が公開されました。

全20問ある問題は、「冷蔵庫で冷やすベスト温度は?」「親品種が同じ兄弟みたいな品種はどれ?」のような難問が潜んでいて、かなりの桃通でなければ突破できない難易度となっています。

【難易度を上げることで話題化!】

検定は何度でも再チャレンジ可能です。全問正解時には合格エンブレムが現れるので、何度も挑戦したくなる仕組みで、「一桃一会」のキャッチコピーどおり、桃好きな人と伊達市が一期一会じゃ終わらない関係を構築しています。

また、桃検定から品種紹介ページへとサイト内回遊させる導線も計算されていて、桃知識を高みに持っていくことができています。

7月下旬〜お盆前の桃最盛期に合わせて短期集中で実施し、「難問クイズ」にすることで ただの産地PRで終わらせず、チャレンジ精神と話題性を演出しています。

桃のように甘くない桃検定|福島県伊達市
桃のように甘くない桃検定|福島県伊達市

【動画で解説!】桃のように甘くない桃検定|福島県伊達市

#Indeedと全国いいもの探し キャンペーン|Indeed Japan株式会社

#Indeedと全国いいもの探し キャンペーン|Indeed Japan株式会社
キャンペーン概要公式Xアカウントをフォローし、投稿された画像をタップしたのち、自分が住む都道府県と「地元のいいもの」を選んで投稿すると応募可能
インセンティブA賞:LE SSERAFIMペナントステッカー 600名様B賞:旅行券2万円分 200名様参加者全員プレゼント:LE SSERAFIM都道府県別壁紙画像 47種
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【UGC投稿キャンペーン!】

2024年11月末からLE SSERAFIM とIndeedがコラボし、「仕事探し」というIndeedのテーマにリンクさせたクリエイティブを展開をしています。

今回はIndeed Japanの公式Xアカウントをフォローし、投稿された画像をタップして自分が住む都道府県と「地元のいいもの」を選んで投稿するキャンペーン。「地元の魅力」を改めて発見し、発信するユーザーと地域のつながりを育むイメージを浸透させています。

カスタムストーリーというX内ブラウザを活用した、カンバセーションボタン風のタップ式で、希望する賞品と都道府県を選択しすると、「地元のいいもの」をそのままXに投稿できます。Xアプリから出ることなくUGC投稿をさせることが可能で、ユーザーが安心して投稿までたどり着けるようになっています。

【URL付き投稿での広告配信回避方法!】

2025年7月30日よりURLのついた投稿の広告配信が不可能になりましたが、インプレッションを見る限り1865万と7月29日から回せる限りのインプ広告を回したのでしょう。

今後はURLを投稿に含めず、Webサイトカードを活用してカスタムストーリーへの遷移、さらにぶら下げ投稿にURLや利用規約をつけるといった流れで広告配信することになるのでしょう。

ハッシュタグ投稿が広告不可になり、海外では絵文字も不可と、広告配信への規制が厳しくなっています。カンバセーションボタンはOK、ぶら下げ投稿ならOKなど、詳しいルールを知りたい方は弊社にご連絡ください。

#Indeedと全国いいもの探し キャンペーン|Indeed Japan株式会社
#Indeedと全国いいもの探し キャンペーン|Indeed Japan株式会社

【動画で解説!】#Indeedと全国いいもの探し キャンペーン|Indeed Japan株式会社

新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
キャンペーン概要公式サイトで〈初級・中級・上級・超級〉のいずれかに挑戦しクイズに回答し、点数が表示された結果画面をXでシェアすると応募完了
インセンティブLEGO® Jurassic World™リトルイーティー、ベイビードロレス(アクイロプス)、ティタノサウルスカオス セット 1名アニア ジュラシック・ワールド 決めろ!ダイノアタック 1名メタルワッペン付ヴィーガンレザーダッフルバッグ 2名キッズ用Tシャツ 15名福井県立恐竜博物館年間パスポート 15名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【検定の難易度が選べる!】

1993年のジュラシック・パークから22年後の世界で、恐竜テーマパーク「ジュラシック・ワールド」がついに一般開園し、またもパニックになるという、スピルバーグ的な驚きと恐怖へのオマージュを残しつつ、現代的テンポとスケールで90年代のノスタルジーと最新CGの怪獣プロレスを両立させている映画「ジュラシック・ワールド」のプロモーションです。

映画公開に先がけて登場した「新ジュラシック検定キャンペーン2025」は、初級から鬼ムズ超級まで4段階のクイズに挑戦し、結果画面をXでシェアすると豪華賞品が当たるという、ジュラシック・パーク世代も取り込んでいます。

恐竜研究家・恐竜くん監修のトリビアが盛り込まれた問題は、ライト層にもコアファンにも歯ごたえ十分で、点数を公開すればするほど「恐竜博士」称号を誇示できる設計となっています。

【ライト層もコアファンも!】

インセンティブもLEGO・タカラトミー・福井県立恐竜博物館など、恐竜好きに響くブランドの賞品で、映画の世界観を体験させています。夏休み期間に合わせて7月18日〜8月31日と長めに設定されており、親子の自由研究ネタやコレクター心をしっかりキャッチ。

さらに「各レベルを別ポストすると当選確率アップ」というルールがリピート挑戦を誘発し、映画情報の継続リーチへと導いています。

最難関レベルの実装により、シリーズマニアほど繰り返し挑戦させ、1ユーザーあたりの接触回数を最大化し、公式Xフォロワーを刈り取りにいっています。

新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

【動画で解説!】新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

たたんでくれてありがとうキャンペーン|カゴメ株式会社

たたんでくれてありがとうキャンペーン|カゴメ株式会社
キャンペーン概要対象の紙パック飲料をたたむと出てくるメッセージを写真に撮りLINEにて送信すると1日1ポイントを獲得。貯めたポイントに応じて豪華景品に応募可能。
インセンティブ自分にご褒美コース:30 名様カゴメ商品詰め合わせコース:70 名様トマト飲料コース:20 名様えらべる Pay 3,000 円分:30 名様えらべる Pay 200 円分:250 名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ポイントマイレージ施策!】

飲み切った紙パックを折りたたみ、その写真をLINEで送るだけで「エコ活動」「ポイント獲得」「抽選応募」の3つを同時に楽しめる、購買×サステナブル設計のプロモーション。

本キャンペーンはすでに第3弾で、第2弾は2万件以上の応募と、かなり盛り上がっています。

1ポイントから応募可にしてハードルを下げたり、 花が真っ赤なトマトへ成長するようなゲームっぽい演出で、「たたむ楽しさ」と「続ける理由」を作っています。

ポイント付与を毎日1回までとすることでリピート誘発し、「たたんでくれてありがとう」というパッケージ上のコピーと、キャンペーン名、体験を一貫させることで、「環境への配慮=カゴメ」と想起をさせるブランドストーリーです。

【エコ活動を伝える!】

同じ商品で何回でも応募可能との記載ですが、一度畳んだ容器の使い回しはNGということで、事務局側で目視しているのでしょう。使いまわしを見分けることは難しそうですが、同じ写真なら判定可能かなと思います。

写真を撮るボタンからアップロードできる形になっていて、メッセージングAPIでもそういったボタンが作れるのですね。

ポイント制+複数口設計により、毎日飲む習慣を創出しつつ、「たたんでくれてありがとう」コピーで行動変容させることで、ブランドのサステナビリティ姿勢を見せつけています。

たたんでくれてありがとうキャンペーン|カゴメ株式会社
たたんでくれてありがとうキャンペーン|カゴメ株式会社

【動画で解説!】たたんでくれてありがとうキャンペーン|カゴメ株式会社

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この記事を書いた人

村上 烈

株式会社NONAME Produce代表取締役。2006年8月、早稲田大学在学中に同社を設立。デジタルキャンペーン黎明期から18年以上にわたり、第一線でデジタルディレクターとして活躍。

キャンペーンコミュニケーション設計・戦略を武器とし、SNSの各種プラットフォーム(X〈旧Twitter〉、Instagram、TikTokなど)と連動したキャンペーンの企画・制作を手掛ける。 2020年からはYouTubeにて、SNSキャンペーンの手法や最新トレンドを解説する動画を1000本以上投稿。APIを活用したウェブ技術とクリエイティブデザインを組み合わせた手法を強みとし、その独自の知識と経験を基に、現在では「WEBキャンペーンシステム Aha!」「Xキャンペーン支援ツール BirdCall」「Instagramキャンペーンシステム ImStar」などの自社サービスの設計・統括を行う。