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【週間】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2021/3/13-3/19
更新日:2024.11.07 (公開日:2021/05/20)
キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て企画と制作でどこかタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか調べたいときに活用していただければ幸いです。
【花王】あなたのリツイートが猫ちゃんを救う! Twitterキャンペーン
キャンペーン概要
内容:
対象の投稿をリツイートすると、 1リツイートにつき22円 が「ネコも動物病院プロジェクト」を 通じて保護猫活動に寄付されます。
キャンペーン考察
発見ポイント:
Twitter の投稿動画を見てリツイートすると参加完了となるフォローアンドリツイートキャンペーンで、メインビジュアルには鉄拳さんの愛らしい絵が起用されています。
花王の「ニャンとも清潔トイレ」という猫用トイレの商品が軸のため、猫を愛する人や猫を飼っている人が元々のターゲットです。そこからどれだけ幅を広げられるか、どれだけ「ニャンとも清潔トイレ」を愛してもらうかという点が重要です。そのため、自分のペットと限定するのではなく、猫を愛してるよというストーリーになっていると考えられます。
吉本興業の鉄拳さんのアニメーションと共に保護猫活動を啓蒙しているのですが、もともとは‘’猫も動物病院プロジェクト‘’という取り組みが起点になっています。犬は結構動物病院に連れてかれるが猫はそんなに動物病院に連れてかれないという課題から生まれたプロジェクトです。それを拡散させるために鉄拳動画リツイートキャンペーンを行っています。 また、2月22日は猫の日というところで猫に対する啓蒙に加え、愛猫の健康を考えることがいつも一緒にいてくれる猫への恩返しにもなるという猫への愛を改めて形にしていこうという内容になってます。
こういった啓蒙活動は固くなってしまうものですが、鉄拳さんのアニメーションで柔らかくわかりやすくしている表現されています。さらに、リツイートの数だけ寄付をする形をとれば寄付もされるし拡散もされる、一石二鳥です。伝えたいことはたくさんあれど、ハードルを上げてしまうと気持ちの強い人のみが参加し引け目を感じてしまう人が出てきてしまいます。まずは参加してもらうという点を考えることが大切ではないでしょうか。
【花王】あなたのリツイートが猫ちゃんを救う! Twitterキャンペーン を考察する動画
【赤穂化成株式会社】第一回「天塩アンバサダー 料理部」募集
キャンペーン概要
内容:
「赤穂の天塩のここが好き」「赤穂の天塩の魅力をもっと広めたい」と考えるアンバサダーを募集し、赤穂の天塩シリーズ商品の感想をSNSで紹介してもらうというキャンペーンです。
キャンペーン考察
発見ポイント:
SNS の投稿を通じて赤穂の天塩の魅力を広めてくれる方をアンバサダーという形で募集しています。 UGC ユーザージェネレイテッドコンテンツキャンペーンのような、ユーザーがコンテンツを Twitter または Instagram にハッシュタグをつけて写真投稿するキャンペーンです。 赤穂の天塩が好きな人や魅力をもっと広めたいと思っている方が写真を用いて感想を投稿することで自然と商品を紹介する形となっています。 インセンティブには新商品などが用意されています。
普通の写真投稿キャンペーンとの違いは、影響力のある少数を活用して天塩を広めていく、口コミを広めていくという形であることです。そのため、アンバサダーになる方も料理系 YouTuberや料理研究家など自分の料理人としてのスキルや知名度を磨くべく天塩のアンバサダーに応募します。多くのユーザーにレシピを写真投稿してもらうというよりはクオリティの高いレシピや情報の発信が期待されているため、既に SNS で影響力がある人がこのアンバサダーに選ばれて行くのではないでしょうか。
アレンジレシピ写真投稿との大きな違いは企業側が投稿側を選べるということです。その分アンバサダー側にもメリットを強める必要が出てきます。企業の知名度をうまく使ってステップを踏みたいと思う人とのマッチングができるかどうかは企業側のブランド力次第ですが、写真投稿以外にも記事コンテンツやクラブハウスなどでの対談などもアンバサダーならできるためお互いwin-winになるような心がけが必要です。
【赤穂化成株式会社】第一回「天塩アンバサダー 料理部」募集 を考察する動画
【アイデイ商事株式会社】コカレロカクテルコンテスト
キャンペーン概要
内容:
コカレロを使った新しい飲み方をSNSで募集するコンテストです。
受賞ドリンクは公式サイトにてオフィシャルドリンクとして紹介されます。
キャンペーン考察
発見ポイント:
コカレロとは コカの葉とハーブを使用したリキュールで 、クラブやパーティーといった会場で飲まれます。飲み方はイェーガーやテキーラなどと近いです。クラブやパーティーがコロナ禍において減ってきています。別のシーンでも飲むというストーリーを作るためにコカレロを使ったカクテルを考えてもらうコンテストを行っているのでしょう。
メインビジュアルはサイケデリックなものになっており、クラブシーンやパーティシーンが好きな人に対して売っているのが見て取れます。クラブカルチャーのノリで、バカパクでなくここまでクリエイティブに寄ったビジュアル重視の打ち出しは逆に珍しいです。
お家でカクテルという打ち出しだけあってインセンティブはお家でマイバーが実現できるアイスペールやボトルのセットや、コカレロとボムグラスというショットグラスが当たるようになっています。
ユーザーが考えた新しい飲み方をレシピという形で投稿することで口コミが広がりコカレロが飲まれる体験を増やすというような内容です。 よってコンテスト形式の UGC ユーザージェネレイテッドコンテンツキャンペーンになっています。TwitterやInstagram をフォローしてハッシュタグを付けて投稿する以外にWeb のエントリーフォームからも応募可能です。若い人向けの商品なのに Web フォームもあるというのは珍しいという印象を受けました。
特定の場所で使用されていた商品はその場所が縮小すると当然売上が傾いてしまいます。その際に事前から違う市場に出れるプロモーションを提案しておくといつか華が咲くかと思います。
【アイデイ商事株式会社】コカレロカクテルコンテスト を考察する動画
【明治】時短すぎる牛乳レシピ キャンペーン|明治おいしい牛乳
キャンペーン概要
内容:
Twitter公式アカウントをフォロー&対象の投稿をリツイートしてくれた方の中から抽選でアマゾンギフト券をプレゼントするキャンペーンです。
キャンペーン考察
発見ポイント:
明治のおいしい牛乳の時短レシピキャンペーンです。おうち時間が長い今だからこそ簡単な時短レシピを日々に取り入れたいと思いますよね。計量いらずな時短レシピをお笑い芸人の和牛さんが楽しいコントで紹介しています。「牛」乳と和「牛」という牛繋がりから和牛さんが選ばれたようです。コント名がここで生きています。和牛というコンビ名をつけたからこそおいしい牛乳の CM が入ってくるわけです。和牛さんは、そもそも実力がある方達なので当然といえば当然なのですが、名前が効いています。
時短レシピという打ち出しで、和牛さんがコント仕立てで行なっている動画がメインです。 キャンペーンの仕組み自体は、公式アカウントをフォローしてリツイートするだけのためこの動画をいかに拡散させるかがカギです。KPI は動画の再生数であることが伺えます。少し珍しいのが各キャンペーンの投稿を全てリツイートすると当選確率が2倍になるということです。インスタントウィンでなく後日抽選ならではの仕組みが入ってます。
おうちで子供と楽しくできるアレンジレシピはかなりの量が出ているため、そこに何を載せていくかが重要になります。となると芸能人やIPももちろんですが、簡単、時短、軽量いらずなど工夫が必要です。
【明治】時短すぎる牛乳レシピ キャンペーン|明治おいしい牛乳 を考察する動画
【ロート製薬】猫耳目薬総選挙キャンペーン| ロート製薬
キャンペーン概要
内容:
あなたのかわいい猫ちゃんのベストショットを1枚撮影し、Twitter、Instagramで指定のハッシュタグを付けて応募します。
ロート製薬特別委員会にて審査を行い応募の中からファイナリスト8匹を選出! 目薬キャップの猫モデルになる3匹を決めるためにTwitter上で投票を実施 するというキャンペーンです。
キャンペーン考察
発見ポイント:
「あなたの可愛い猫ちゃんが目薬キャップになるかも」ということでまずはペットの猫の写真を撮影して Twitter もしくは Instagram でハッシュタグを付けて投稿します。後日特別委員会が八匹を選出し、さらにそこから3匹を投票キャンペーンで絞っていくという内容です。インセンティブとしてその3匹の猫ちゃんの猫耳キャップの目薬がもらえます。 各種 SNS で審査や結果発表を行なっていくため、フォローして#猫耳目薬デビューを付けて投稿するだけというシンプルなものです。
このキャンペーンはロート製薬が単に猫用の目薬を作ったものではありませんでした。昨年2020年2月22日の「#猫の日」にロート製薬公式Twitterにてコンタクト用目薬として若年層を中心に支持が高い「ロート Cキューブ」に猫耳キャップをつけた試作品の画像を投稿、これがかなりの反響を呼び商品化に結びついたそうです。
ペットなどテレビで数字が出るようなものは SNS でもバズりやすいわけです。そのためペットを打ち出しに活用した拡散するキャンペーンというのを画策しているのかと思います。 やはりSNSで猫や犬などを眺めてると気分が癒えますからね。 お客様の声をダイレクトに聞くことで新しい商品が生み出されていき、それに付随してキャンペーンを行っていくというSNSの正しい使い方を見せられた気がします。