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キャンペーンやSNSの
"ためになる"情報を
執筆しています。

【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2020/10/31-11/6

キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、
企画と制作でどこかタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。
WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか調べたいときに活用していただければ幸いです。
2020年11月第1週は7個!

【味のマルタイ】Happy Ba~th Day キャンペーン

【味のマルタイ】Happy Ba~th Day キャンペーン

キャンペーン概要

内容:

・フォームからの応募

フォームから必要事項とレシート画像を送付

・LINEからの応募

LINEにて友達追加後、レシートを送付

・郵便はがき

郵便にて必要事項とレシートを貼って送付

キャンペーン考察

発見ポイント:

【バズを狙わないバカパク】

キャンペーンとしてはレシートマストバイキャンペーンであるが、色々と突っ込みどころが多く、どれから手を付けていいのか分からない。

波田陽区さんをメインビジュアルにマルタイラーメン60周年を祝ったキャンペーン。山口県出身の波田陽区さんがなぜ博多ラーメンを、と思い調べてみると最終学歴 熊本学園大学とあるので九州つながりなのだろうか。しかし、二年前も出演しており、なにか繋がりがあるのだろうか。そして記念すべき60周年でバースデイでバスで風呂なのだろうが、インセンティブに、シャワーの持ち手がマルタイ棒ラーメンになるシャワーヘッドで麺色に輝くシャワーが出るようになるというもの。あとラーメン丼の風呂桶。

おもいっきりバカパクに寄せつつも、拡散系ではなくマストバイキャンペーンというのは珍しい。残念賞も波田陽区サイン色紙と生写真という残念っぷりでバカパクにきっちり寄せているのだからバズ方面のケアがもっとできていたら良いのだろう。キャンペーン応募とは関係なくともハッシュタグを設定しておくなど。ただ公式SNSアカウントがFacebookしかないため、拡散などは懐疑的なのだろうか。であるとただただおバカ企画がやりたかったといいうことなのだろうか。

スマートフォンでの特徴

レスポンシブ対応

【【味のマルタイ】Happy Ba~th Day キャンペーン】を考察する動画

 

  

「#クレラップではじめてのおにぎり」投稿キャンペーン

「#クレラップではじめてのおにぎり」投稿キャンペーン

キャンペーン概要

内容:

「#クレラップではじめてのおにぎり」のハッシュタグ をつけて、”はじめてのおにぎり”写真をTwitter・Instagramに投稿すると、クレハとおにぎり協会が投稿写真を選び、見事当選した10名様に、「おにぎりセット」をプレゼント。

キャンペーン考察

発見ポイント:

【子供はばえる】

写真投稿ユーザージェネレイテッドコンテンツキャンペーン。UGC系で、ユーザーが自ら動いてコンテンツを投稿してくれるよう促し、そのコンテンツがコンテンツを呼ぶようにストーリーを設計する必要があるもの。ユーザーが自ら動き出す必要があるというところがハードルになり、そこの一歩踏み出す勇気をどう作ってあげるかがポイントである。

そこでやはり強いのは子供だ。自分の子供は家庭内ではたくさん写真を撮って親などに送ったりするが、SNSにアップすることはめったにしないのではないだろうか。最近だと多いのはInstaのストーリーである。安全性の話もあり、Twitterなどで下手な画像をアップすると鬼嫁たちがこぞって首を狩りに来たりしそうなので躊躇する。しかし機会があれば見てほしかったりもする。というところをしげきさせつつ、子供のはじめての〇〇はやはり親も嬉しいものだから撮影するだろう。

またラップなどは正直買い替えとかもあまり考えず名が通ったブランドで薬局などで安く売っているやつを買い、選んでもらうために様々な細かい使うシーンを切り取る必要があり、クレラップを使っておにぎりを作るシーンを提案していくなかでのキャンペーンになっている。投稿写真に商品を入れる必要はないと明言されているので、ハッシュタグ「#クレラップではじめてのおにぎり」でおにぎりを作る際には「クレラップを使おう!」という刷り込みを地道にやっていく姿勢が美しい。

スマートフォンでの特徴

レスポンシブ対応

【「#クレラップではじめてのおにぎり」投稿キャンペーン】を考察する動画

ブルボン #ルマンド男子

ブルボン #ルマンド男子

キャンペーン概要

内容:

①「BOURBON(ブルボン)【公式】」Instagramアカウント(@bourbon_jp)をフォロー
②「BOURBON(ブルボン)【公式】」Instagramアカウントの対象ストーリーズ投稿からあなたが食べたい「ルマンド・ひとくちルマンド」のアレンジレシピを選んでアンケートに回答
③ 当選の方のみキャンペーン期間終了後「BOURBON(ブルボン)【公式】」Instagramアカウントからダイレクトメッセージが届く。

キャンペーン考察

発見ポイント:

【ストーリーズでキャンペーン】

Instagramストーリーズのストーリーズのスタンプボタンよりアンケートを表示させるボタンが有り、写真に対して二択のアンケートを取ることができる機能を利用した投票キャンペーン。投稿者は、①誰が、②どちらに投票したかを確認することができるので抽選も可能という仕組みである。ストーリーズだと24時間で消えてしまうため、同様の投稿を毎日行う必要がある。Instagramでは通常投稿においてキャンペーンでできることが少なく、いいね、もしくはコメントくらいしかないので、ストーリーズを工夫して使う形が有効である。特にストーリーズしか見ないという人も結構いるらしく有効活用していきたい。さらにIntagramにはReelsというTiktokの対抗馬のような15秒動画をアップする機能も追加されたため、そちらにいいねをするとキャンペーン参加みたいな手法も今後出てくるのではないだろうか。

スマートフォンでの特徴

レスポンシブ対応

【ブルボン #ルマンド男子】を考察する動画

#hadakaraは驚きの泡 キャンペーン

#hadakaraは驚きの泡 キャンペーン

キャンペーン概要

内容:

hadakara(ハダカラ)Twitter公式アカウントをフォローし、動画を最後までご覧の上、4つの選択肢から解答を選んでツイート。正解者の中から抽選で300名様にhadakara(ハダカラ) 泡ボディソープをプレゼント。

キャンペーン考察

発見ポイント:

【実演販売士をインフルエンサー】

実力ナンバーワン実演販売士レジェンド松下さんという方が説明する動画がメインとなっており、実演販売士はプレゼンが上手い人だと思っていたが、それもさることながら表情の使い方が大事だと思わせる内容になっている。ほぼ顔芸で動画が進行している。今このような人はライブコマースなどで引っ張りだこなのではないだろうか。レジェンド松下によるボディソープ実演ライブ配信などがあれば面白そうだが、この人が紹介する商品は信頼ができるというイメージが有るのだろう。キャンペーンとしてはその実演動画でアシスタントの子が行ったセリフをカンバセーショナルカードから四択で選ばせて後日抽選という、動画を見せることがメインになっている。

スマートフォンでの特徴

レスポンシブ対応

【#hadakaraは驚きの泡 キャンペーン】を考察する動画

元気ハツラツ!家族で運動会キャンペーン

元気ハツラツ!家族で運動会キャンペーン

キャンペーン概要

内容:

家族と一緒に運動会を楽しんでいるエピソードや動画・画像をつけて引用リツイートすると、オロナミンC 〈30本入り〉を抽選で1,000名様にプレゼント!

キャンペーン考察

発見ポイント:

【家族みんなで】

2020年運動会を中止する学校も多かったのではないだろうか。低(1・2年生)、中(3・4年生)、高(5・6年生)などと分けて、3部構成にしている学校もあったそうである。そんなまともに運動会ができない中、おうちでできる運動会を提案しているのが「元気ハツラツ!家族で運動会キャンペーン」。Twitterで公式アカウントフォローし、ハッシュタグ投稿ではなく引用リツイートで写真や動画をアップして投稿させている。大統領選挙の影響で引用リツイートがデフォルトになっており、最近引用リツイートでの投稿させるのが増えている。なんで家族で運動会なのかというストーリーも4コママンガでわかりやすく説明していたり、一緒に行う運動もアニメーションgifで子供にも理解できるように丁寧に説明している。洗濯物はやたたみ競争など家の手伝いをしながらなども親からすると一挙両得感があって素晴らしい。競技が3つしかないので「私の家族ではこんなお家運動会競技をやりました」、のようなユーザー提案があったら、もっとユーザーみんなで作り上げる感が出てUGCとしてファンが増えるのではないだろうか。しかし目標に向かって練習をするという運動会本来の目的が果たせない今の子供はかわいそうだ。

スマートフォンでの特徴

レスポンシブ対応

【元気ハツラツ!家族で運動会キャンペーン】を考察する動画

ぼくらのスタイルとジョージア ロースタリー ブラック Twitterキャンペーン

ぼくらのスタイルとジョージア ロースタリー ブラック Twitterキャンペーン

キャンペーン概要

内容:

期間中、ジョージア公式Twitterアカウントをフォローし、キャンペーンツイートの選択肢を選んでツイートした方の中から抽選で1,000名様に、ジョージア ロースタリー ブラック(280mlPET×2本)とオリジナルマグカップのセットをプレゼント。

キャンペーン考察

発見ポイント:

【ターゲットをピポット】

ジョージアといえば「世界は誰かの仕事でできている。」をコンセプトにエメラルドマウンテンでブルーカラーの人をターゲットにマーケティング活動をしており、少し前からオフィスなど働く人という広げたブランドイメージで商品開発しているイメージであった。それがこの商品は「カフェを持ち歩こう」というキャッチやデザインから見えるところとしてオフィスというよりストリートを意識している気がする。オフィスというのが機能を変えてリモートワークになってきているため、外で、おうちで仕事しながらコーヒーを飲もうといったメッセージが見える。インセンティブにもリモートワークで使えるしゃれたマグということなのだろう。家でコーヒーを飲む際によくあるマグカップで飲むのではなく、しゃれたカフェにありそうな金属マグで飲んだらお家仕事もテンション上がだろうという自分ごと化しやすいストーリーに仕上がっている。キャンペーンとしてはカンバセーショナルカードでハッシュタグ投稿させるというシンプルなもの。

スマートフォンでの特徴

レスポンシブ対応

【ぼくらのスタイルとジョージア ロースタリー ブラック Twitterキャンペーン】を考察する動画

シチューでおうちパーティー投票キャンペーン!

シチューでおうちパーティー投票キャンペーン!

キャンペーン概要

内容:

TwitterのS&B公式アカウントをフォロー&投票したいレシピを選んでツイート、もしくは応募フォームから投票したいレシピを選んで応募。
勝利レシピにご投票いただいた方の中から抽選で10名様にBRUNO コンパクトホットプレートを、抽選で500名様にその場で濃いシチューのクリームとラクレットチーズが当たる。

キャンペーン考察

発見ポイント:

【商品コラボ】

商品とのタイアップキャンペーン。このシチューは「ブルーノのコンパクトホットプレートで食べてね」というシーンを提案して双方の商品を知って貰う形になっている。企画側でブルーノとコラボしましょうという交渉を行い代わりにインセンティブ商品をいただく形が多い。Twitter投票キャンペーンとしてあまり見ないリアルタイムでの投票数が表示されている。WebhookからTwitter API連携させてデータベースにリアルタイムで取得して数字を出しているのだろう。リアルタイムだとある程度立ったら結果がわかってしまうからコンテストみたいになっていると表示させないことが多いが、今回のようなどちらが勝とうが構わないものであれば、一回投票した人は「あれどうなったかあなあ」と思って二度三度LPに来ることが期待されるのでギミックとしては良い。またTwitterアカウント持ってない人用フォームがあるのも、「アカウント作ればいいじゃん」と思われるがケアが必要なのだろう。

スマートフォンでの特徴

レスポンシブ対応

【シチューでおうちパーティー投票キャンペーン!】を考察する動画

この記事を書いた人

村上 烈

株式会社NONAME Produce代表取締役。2006年8月、早稲田大学在学中に同社を設立。デジタルキャンペーン黎明期から18年以上にわたり、第一線でデジタルディレクターとして活躍。 キャンペーンコミュニケーション設計・戦略を武器とし、SNSの各種プラットフォーム(X〈旧Twitter〉、Instagram、TikTokなど)と連動したキャンペーンの企画・制作を手掛ける。 2020年からはYouTubeにて、SNSキャンペーンの手法や最新トレンドを解説する動画を1000本以上投稿。APIを活用したウェブ技術とクリエイティブデザインを組み合わせた手法を強みとし、その独自の知識と経験を基に、現在では「WEBキャンペーンシステム Aha!」「Xキャンペーン支援ツール BirdCall」「Instagramキャンペーンシステム ImStar」などの自社サービスの設計・統括を行う。

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