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文字組みのキホン! 〜文字組みの意図について考える〜

文字組みのキホン、という事で今回はまず「文字組みの意図」について考えてみたいと思います。
その文字組みには、どんな狙いがあるのか?目的は何なのか?
表現したいイメージや目的によって変わってくる、文字組みの例をいくつか集めてみました!


①文字の太さで強調したいことを伝える

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ブランドの名前「PLANTICA」を強調するためにブランド名は太く、他のテキストを細めのウェイトに。
フォントはサンセリフで統一し、違和感のないすっきりとした清潔感のある印象。

②画面ギリギリまで使った文字の配置

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画面ギリギリまで使って配置された文字。「世界一大きな絵」という大掛かりなプロジェクトらしく、ダイナミックなインパクトを与える文字組。

③文字間、行間を広く取ってゆったりとした時間の流れを表現

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文字間や行間を広く取ることで、そこに流れるゆったりとした時間を表現しています。
「女性にやさしい街」をポイントにしているので、タイトルロゴもメインに平仮名のみを使用し柔らかな印象に。

④太い文字の特徴を最大限に活かす

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ゴシック体独特の太さのある文字を、大胆に配置することでマンガを作る世界で奮闘する人々の熱い想いを表現。文字一つひとつが重いブロックのような形に見え、「重版」という言葉がより重く感じられますね。

⑤ランダムに傾けた文字でリズム感を表現

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フラメンコをきっかけに成長していく少年たちの青春ストーリーらしく、踊るような文字の配置。
明朝体を崩した所々に見える文字の空間は、風が吹き抜けるような軽やかなポップさが感じられヴィジュアルとマッチしています。

⑥サイズの違う文字を組み合わせる

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サイズの違う文字たちを、少々詰め気味でランダムに配置。
ぎゅっとしたカタマリ感と文字のサイズの強弱が、メッセージ性のあるコピーをより強いものにしていますね。

⑦見切れを効果的に使う

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片脚を上げて歩いているようなモデルのヴィジュアルに沿って、文字も傾けて配置。
左右の文字を見切れて配置することでデザイン全体に動きの流れができ、「セールに行こう」というメッセージを歩いている動きとともにイメージする事ができます。

⑧意外な文字を強調してインパクトを出す

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文字の上に文字を重ねるという、タイポグラフィーっぽいデザイン。
スパっと切られたような角ばった文字の形が、トライアスロンというスポーティーなイメージにぴったり嵌まります。
また、トライアスロンの「ア」を強調するように、意外な文字をかなり大きめに配置することによってインパクトが増しているように見えますね。
初の全国流通盤の音源という事で、日本中をあっと言わせるような驚きを暗にイメージさせてくれます。