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【おもしろ海外プロモーション】ファストフードチェーンのユニークなキャンペーン事例5選

【おもしろ海外プロモーション】ファストフードチェーンのユニークなキャンペーン事例5選

海外には日本ではみたことのないようなプロモーションのアイディアがたくさんあります。今回はその中でもファストフードチェーンのキャンペーンや広告を5つ集めました。ぜひ企画の参考にしてみて下さい!

事例① Burger King カビの生えたバーガーをCMに使用

20220/2/19~

https://www.youtube.com/watch?v=oSDC4C3_16Y&t=3s

アメリカのBurger King が人工着色料、人工香料、防腐剤を使用していない看板バーガーWhopperを新発売。

人工添加物を使っていないことをアピールするために34日かけてハンバーガーにカビが生える様子を広告にしました。普通は人々の食欲をそそるため、食べ物を美味しそうに映しますが、今回は”本物の食べ物の美しさは醜くなることだ”という謳い文句のもと、人工添加物を使っていないハンバーガーの”美しさ”をCMにしたようです。

  

この衝撃的なCMは多くの人の注目を浴び、CM公開から24時間でSNSにおけるBurger Kingのメンションが2倍ほど増えたそうです。しかし、ハンバーガーにカビが生えるという気持ち悪さもあり、このCMに対して肯定的な反応と否定的な反応は大体半々インパクトのある広告を出す時はある程度の批判が来ることを想定しておきましょう!

事例② Jack in the Box 音楽配信サービスSpotify上のクイズ回答で無料タコスをゲット

2020/8/19~2020/10/31

https://jackinthebox.withspotify.com/happy

Jack in the Boxもアメリカの有名なファストフードチェーン店ですが、そんなチェーン店が音楽配信サービスのSpotifyとコラボ。”Two truths and one lie”という2つの真実と1つの嘘の中から1つの嘘を当てるというクイズ形式のゲームをSpotify上で行い、結果に関わらず3問答え終わるとクーポンがもらえます。クイズは一般的な食べ物やJack in the Boxに関するものだそうです。

クーポンは商品を購入する際タコス2個が無料になるものでゲーム終了画面に表示されているボタンを押してゲット。ゲーム終了画面にはクーポンの他にチェーン店が作成したSpotifyのプレイリストやCM、ウェブサイトに飛べるようになっています。

Spotify上の30秒の広告からタップでこのゲームに参加することができ、2億人弱いるSpotifyの無料プランユーザーに届いたのではないでしょうか。SNSだけでなく、このような音楽配信サービス上の広告でもたくさんの人に見てもらえるということですね。

事例③ IHOP ベーコンが焼ける音をClubhouseで配信

2021/4/3

https://www.businesswire.com/news/home/20210413005282/en/IHOP®-Unveils-New-Steakhouse-Premium-Bacon

IHOPはアメリカの朝食メニューに特化したレストランチェーン。Bacon Obsession menuの一環として普段の5倍分厚いSteakhouse Premium Baconを使った新メニューを発表しました。その新しいベーコンのプロモーションのため、招待制音声SNSアプリのClubhouseでベーコンが焼ける音を配信。

最近話題のASMR(聴覚や視覚への刺激によって感じる心地良い感覚)の要素も取り入れ、音だけのライブ配信という新たなマーケティング方法を試しているようです。SNSにおけるプロモーションが一般的となった今、比較的新しいSNSであるClubhouse に挑戦し、他のプロモーションと一線を画すことができたのではないでしょうか。

事例④ KFC Canada 創業者の声をAlexaで再現

2020/2/5~

https://www.amazon.ca/dp/B084DJL3K2

KFC CanadaはAmazon Polly(テキスト読み上げサービス)を使って創業者のカーネル・サンダースさんの声を蘇らせ、Amazonが開発した音声サービスAlexaで使えるようにしたそうです。ユーザーはカーネル・サンダースとAlexaの普通の会話ではなく、チキンに関するジョークやカーネルに関するトリビアクイズなどの”Chicken Talk”をすることができます。KFCの持ち帰りとデリバリーの注文ができる機能もあり、オーダーの追跡、再注文もできるそうです。

このように音でブランドを思い出させる手法はソニック・ブランディングと呼ばれます。KFC Canadaはソニック・ブランディングをAlexaという新しいプラットホームで使い、新たなプロモーションの方法を編み出したと言えるでしょう。

事例⑤ Burger King Spain バスケシュミレーションゲームで難しいショットを決めた人に無料クーポンゲット

2021/3/25~2021/4/4

スペインの Burger King がPlayStationのゲーム、NBA 2K21において難しいシュートを決めたプレイヤーに必ず無料クーポンが当たるキャンペーンを実施。

Playstation4 かPlaystation5のNBA 2K21において”BK_TheMenuCourt”という特別なアリーナで難しいシュートを決め、Twitterで公式アカウントの@burgerking_esと@NBA2KEspanaをメンションし、#BKMenuCourtをタグ付けした人にもれなく無料クーポンがプレゼントされます。難しいショットだとフライドポテトや飲み物などのサイドメニューも付いていて、プレイヤーが何度も挑戦したくなるような仕掛けになっています。

https://themenucourt.es

このキャンペーンは以前から増えており、またコロナ禍でさらに増えた、家でゲームをしている人たちがターゲット。最近はゲーム内の広告は多いですが、実際にゲームをプレイするキャンペーンは珍しいのではないでしょうか。わざわざ無料クーポンのためにゲームを買った人は少ないかもしれませんが、確実に無料クーポンをもらえるので、Burger Kingに行かない人で元々ゲームをプレイしている人たちはBurger King に行くきっかけになったでしょう。

またTwitterでシェアすることも必須条件なのでより多くの人にこのキャンペーンの存在を広められたはずです。ターゲット層を具体的に絞ることで効果的なキャンペーンの実施に繋げることができた例ですね!

まとめ

今回は海外のファストフードチェーンのユニークなキャンペーンを5つ取り上げましたが、どれも新たな挑戦をしているものばかりでした。ぜひ新たな企画を考える際の参考にしてみて下さい!