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外がだめなら家で飲ませろ!消費者向けお酒業界キャンペーン デジタルプロモーションラボ

こんにちは!N2Pの村上烈です!


前回に引き続きお酒好きのわたくしはお酒業界のデジタルプロモーションをご紹介します。お酒業界では既存の“モノ消費”から、経験や体験から得られる価値に重点を置く“コト消費”へと進化している中でのコロナ禍で、外飲みしづらい状況に置かれている状態でどのようなプロモーションを行わなければならないのかを事例とともにご紹介いたします。


*本記事はYoutubeにて配信中の外がだめなら家で飲ませろ!消費者向けお酒業界キャンペーン デジタルプロモーションラボ2020/07/20の内容の書き起こし記事となります。


1.金麦|おうちで金麦花火大会


金麦おうちで金麦花火大会!全国の人気花火大会をご自宅で!「おうちで金麦花火特等席セット」プレゼントキャンペーンも実施。


どっかで打ち上げて生配信するのか!と思いきや過去の録画を買い付けてインセンティブとしているのですね。2020年花火大会は一つもやらないと思われるので、片手にビールを連想させるコンテンツとしては空いているから、そこを持ってきておうちで体験させるというコト消費なプロモーションになっております。キャンペーン自体は〇〇の夏、花火の夏!で〇〇を入れてもらうというオールドスクールな内容。この誰でもわかるクイズ形式ってどこが始めたんでしょう。花火見ながらビール、飲みたいですね。


最初にハイボール缶買ってきてとりあえずやってみると、なんじゃこりゃになるのですが、飲み始めるとぼんやり楽しめて、焼酎ハイボール四本目くらいからかなり楽しめそうです。


金麦 おうちで金麦花火大会

https://www.suntory.co.jp/beer/kinmugi/natsu2020/#609

2.BLACK|ルパンの挑戦状


ブラックニッカのサイトの中に逃げたルパン三世を見つけた人の中から抽選で1000名にAmazonギフト券1万円分をプレゼント。 


ヒゲのおじさんがラベルから姿を消したブラックニッカが店頭に並んでいたんです。「キング・オブ・ブレンダーズ」というらしいのですが、アサヒビールのサイトやらX(Twitter)アカウントからも消すという徹底ぶり。峰不二子を振り向かせるべく、大人の男が嗜むウイスキーについて聞くためにヒゲのおじさんを盗んだ、というルパン三世をサイト内で探し出すというキャンペーンです。


サイト内でゲームをやってゴールしたらインスタントウィンで当落がでるものなのですが…。まず認知として店頭でなんか違和感のあるラベルが違うニッカが並んでるというのがインパクトがあるし、そこからルパン三世っていう強いIPで惹きつけて、ゲームをやらせることでユーザーとのコミュニケーション時間を長く作っていて、且つゲーム内にブラックニッカの訴求をバシバシ入れて商品を知ってもらうという、かなり気合が入ったプロモーションですね。ちなみにルパンはそれぞれのキャラクターでギャラが違っていて、予算がないから今回ゴエモンさんカットで、なーんてこともあったりしますよ。


■BLACK ルパンの挑戦状

https://www.nikka.com/products/blended/blacknikka/blc1000c/index.psp.html

3.養命酒|エコバッグプレゼントキャンペーンZ


公式アカウントをフォローしてリツイートすると抽選でエコバッグプレゼント、さらにハッシュタグ投稿で当選確率アップ。


説明だけだと本当に普通のキャンペーンなんですけど、エコバッグが養命酒キャラクターのビンくんになっていて、それを開くとエコバッグになるってものなんですね。インセンティブでボケていると。養命酒さんは過去もインセンティブでバズらせに行く傾向が合って養命酒の抱き枕をつくってみたり、テルミンっていう触れない楽器をつくってみたり、自分が養命酒になれるっていう腹巻き作ってみたり、とインセンティブでボケてX(Twitter)でトレンド入りを狙うスタイルを取っています。ボキャブラマトリクスでいうとバカパクですね。バカでインパクトが有るっていう。


企画を考える際にはボキャブラマトリクスという、横軸インパクトとシブイ、縦軸知的とバカではめていくとまとまりやすいぞ!


養命酒|エコバッグプレゼントキャンペーンZ

https://yomeishu-app.jp/cp/ecobag/

4.「日本盛STAY HOMEプロジェクト」第二弾【おうち居酒屋!料理投稿キャンペーン】


架空の居酒屋「日本盛」をオープン。お店のイメージに合うような、お酒とマッチする料理画像を指定ハッシュタグ#おうち居酒屋 #居酒屋日本盛 をつけて投稿。


ユーザージェネレイテッドコンテンツUGCな写真投稿キャンペーン。家飲みと言ったところでやはりおつまみと一緒にお酒を飲むことが至福なわけで、居酒屋はそのお酒と相性のいい食材で料理を提供頂いてたというありがたさにまず気づくわけです。家飲みカルチャーが育った今、問題になるのはおつまみで、これをみんなで自作を楽しみながらinstagramにあげてお酒飲もうぜ!というプロモーションです。


ハッシュタグに日本盛と入っているので、日本盛の商品も入れて写真投稿します。インスタ勢が嫌う宣伝らしいのも少なめで、居酒屋というワードとインスタの相性はどうかな?と思って見てみると1000件近く投稿があり、意外と流行っています。#居酒屋日本盛 の写真見ながらいくらでも飲めますね。


「日本盛STAY HOMEプロジェクト」第二弾【おうち居酒屋!料理投稿キャンペーン】

http://www.nihonsakari.co.jp/izakayanihonsakari/

5.午前0時のいいちこ。


いいちこと一緒にいる0時。それは、きっといつもの日常にありそうでない時間。なんだか時間がふえたような感覚。


動画を使ったブランディングプロモーション。動画の内容としてはいろいろなものが分解されて整然と並べるものや、いろいろなものがまっぷたつに切断される動画が非常にシンプルにおいてあるだけ。ここまで聞いて、どういうこと?となると思います。しかしものは試し、仕事を終え風呂に浸かり迎えた午前ゼロ時、いいちこのロックをなみなみと注ぎ、BGMもないただただものが分解されていく動画を見ていると、時間がどろっと溶けていく…。


昔居酒屋でバイトしていたときに、いいちこありますか?って店に入ってすぐ聞いて、ないと帰ってしまうおじさんが結構いたのですが、いいちこには中毒性があるのでしょうか。


午前0時のいいちこ。

https://www.iichiko.co.jp/promotion/bc/index.html

まとめ

「花火を見ながら!」や「小料理屋で…」などの思い出とともにお酒を飲むシチュエーションを楽しんでもらう形、もしくは新しく「この時間に飲んでみよう!」や「オンライン飲み会をやってみよう」など、家飲みにおいてお酒を飲むシーンを作ってあげるプロモーションが非常に大事なのではないかと思います。酒飲みなんて酒が飲みたい言い訳を探して生きているのですから、良い言い訳を提供してあげると皆がハッピーに飲めるのではないでしょうか?


それでは、今回はこのへんで!また会いましょう!


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