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体験をプレゼント!コト消費でお酒を売るC向けキャンペーン デジタルプロモーションラボ

こんにちは!N2Pの村上烈です!


2020年流行ったものとして家飲みというものがあります。ソーシャルディスタンスのおかげですっかり飲食店でテイクアウトして家で缶ビールをぷしゅり、友達とZOOMつなげてあーだこーだ喋っているうちに寝落ち、というのが日常的になりましたね。お酒業界からすると店舗販売は大打撃を受けた分、それをC向けプロモーションにかじを切っているはず、ということで今回はお酒業界のデジタルプロモーションについて探っていきたいと思います。


*本記事はYoutubeにて配信中の体験をプレゼント!コト消費でお酒を売るC向けキャンペーン デジタルプロモーションラボ 2020/07/13の内容の書き起こし記事となります。


1.スマホで人気の大衆酒場に行ける AR大衆酒場巡り


タカラは「焼酎ハイボール」にカメラをかざすと人気の大衆酒場を体験できるARを実施しました。


専用アプリを使って、焼酎ハイボールの缶をカメラで移すと、大衆酒場へ入るムービーと360度見回せる店内が出てきて大衆酒場の雰囲気を味わえるAR体験。ソーシャルディスタンスを考えると大衆酒場って狭いとこにたくさん入ることで全体安くするみたいな場所なので安安とは行けない場所になっているのを家で味わえるという形。店長をタップすると焼き鳥などを焼いている映像が流れて、目の前に出してくれます。それを見ながら焼酎ハイボール飲んでねというプロモーションです。


最初にハイボール缶買ってきてとりあえずやってみると、なんじゃこりゃになるのですが、飲み始めるとぼんやり楽しめて、焼酎ハイボール四本目くらいからかなり楽しめそうです。


スマホで人気の大衆酒場に行ける AR大衆酒場巡り

https://shochu-hiball.jp/ap/pr/

2.人気アーティストSIRUP オリジナルコラボ曲が楽しめる 【コンビニ限定】サッポロ生ビール黒ラベル『★星と、ともに。DISCOVER STAR BEATS』キャンペーン開始


ゆったりと世界の星空を楽しみながら遊べるスマホゲームにチャレンジして、クリアするごとにもらえるポイントを使い「黒ラベルオリジナルワイヤレスイヤホン」などの賞品に応募できるキャンペーンです。


シリアルマストバイキャンペーン。缶ビールにシールが付いていてそこに書かれているシリアルを入力すると応募ができるところに、人気アーティストSIRUP(シラップ)の楽曲提供とそれに付随したゲームをつけることで、ゆっくりしたい夜にビールと星空と良い感じの音楽を…という体験をさせています。シリアルマストバイはインスタントウィンで簡単な演出があってその場でわかるみたいなものが多いので、こういったシチュエーションを想定するとより奥深いキャンペーンが成り立ちますね。インセンティブでスタンプ風画像があり、他でも見かけたのですが、画像をDLして選択して送るのって結構手間ですよね。giphy(slackやmessengerで送れるアニメgifサービス)みたいに、コマンドで送れるような形にできないのでしょうか。


■人気アーティストSIRUP オリジナルコラボ曲が楽しめる 【コンビニ限定】サッポロ生ビール黒ラベル『★星と、ともに。DISCOVER STAR BEATS』キャンペーン開始

https://tscp.c-kurolabel.jp/

3.ZIMA×FUJI ROCK Festival2020コラボレーションキャンペーン


]ZIMAを飲んで野外フェスに欠かせない人気アウトドアグッズを当てよう!


キャンペーンの仕組みとしては、LINE友達登録をしてレシートを送るとOCRかけて自動認識でキャンペーン応募完了となるレシートキャンペーンなのですが、今年頭から企画が動いており、FUJIROCKが中止になったものの、すでに開発やコラボ先もありキャンペーンを中止するわけにはいかないので、そのままの企画でエイヤッとローンチした感じがして非常にわびしいです。


裏話としてはレシートOCRキャンペーンシステムは色んな所が出しているのですが、逆さで送ってきたり若干ボケてたりしてなんだかんだ認識率は6-7割くらいなので、最終的には大抵の場合目視するんですね。そこの工数、提案に入れておきましょう。


ZIMA×FUJI ROCK Festival2020コラボレーションキャンペーン

https://zima.jp/frf2020/linecp/

4.サントリー金麦とハウス食品コラボ #あいあいカレーやってみた!投稿キャンペーン


1つのカレーを具材やトッピングを変えて、1皿で2つの味を楽しむカレー、あいあいカレーを金麦と一緒に撮影するSNS写真投稿キャンペーンです。


サントリーとハウス食品どちらもフォローして写真投稿してもらうユーザージェネレイテッドコンテンツキャンペーン。2つ以上のアカウントにまたがるキャンペーンも増えてきましたね。若干参加ハードルは上がりつつもタッグはタッグで見応えありますし、例えば金麦だけでカレーと金麦一緒に撮ってねといっても、どして?となるので、タッグのほうが説得力が出ます。弊社でもX(Twitter)インスタントウィンで両方フォローしてないとオートリプライが飛ばないという仕組み、相談来ますもんね。アカウント移行キャンペーンとか便利ですね。


サントリー金麦とハウス食品コラボ #あいあいカレーやってみた!投稿キャンペーン

https://mobile.suntory.co.jp/cpn/beer/kinmugi/20200622/

5.中央線沿線のビール醸造所からZoomで生中継! JR中央ラインモールがオンライン飲み会を開催


株式会社JR中央ラインモールは、JR中央線沿線にあるブルワリーのアンドビール、イサナブルーイングとタイアップし、「新型コロナに負けるな!」特別企画第2弾としてビール醸造所から生配信しました。


『中央線ビールChセット』を購入することでzoom IDをゲットできるというマストバイで、インセンティブがオンライン飲み会ということですね。アサヒビールも「いいかも!オンライン飲み ASAHI SUPER DRY VIRTUAL BAR」という1000人規模でzoom飲みをやっていて、ただ家飲みじゃなくて、ビールを飲む体験を広げるという意味でプロモーションとして有効だと思います。ビールバーなどテイクアウトしてくれた方は21時からお店のzoomに入れる権利などをプレゼントしたら良いのではないでしょうか。


中央線沿線のビール醸造所からZoomで生中継! JR中央ラインモールがオンライン飲み会を開催

https://tetsudo-ch.com/10455749.html

まとめ

お酒業界はモノからコトへとシフトしていて、既存の“モノ消費”から、経験や体験から得られる価値に重点を置く“コト消費”への移行が進んでいるキャンペーンが多く見られてますね。ベースのキャンペーンの仕組み、例えばシリアルマストバイだったりというのは変わらないのですが、そこにどういうユーザー体験を設計するのかというところが大事になっています。なので提案する方はキャンペーンの仕組みをまず勉強して、そこにどうストーリーを乗っけるかというのを考えたほうが効率がいいと思いますよ!


それでは、今回はこのへんで!また会いましょう!


【関連】

◆Youtubeでの動画解説も合わせてご覧ください

チャンネル登録はこちら↓

https://www.youtube.com/channel/UCESTxPTU_nefsKC8FzjtNPg


◆Podcastで音声のみの配信もしております

この記事を書いた人

村上 烈

株式会社NONAME Produce代表取締役。2006年8月、早稲田大学在学中に同社を設立。デジタルキャンペーン黎明期から18年以上にわたり、第一線でデジタルディレクターとして活躍。 キャンペーンコミュニケーション設計・戦略を武器とし、SNSの各種プラットフォーム(X〈旧Twitter〉、Instagram、TikTokなど)と連動したキャンペーンの企画・制作を手掛ける。 2020年からはYouTubeにて、SNSキャンペーンの手法や最新トレンドを解説する動画を1000本以上投稿。APIを活用したウェブ技術とクリエイティブデザインを組み合わせた手法を強みとし、その独自の知識と経験を基に、現在では「WEBキャンペーンシステム Aha!」「Xキャンペーン支援ツール BirdCall」「Instagramキャンペーンシステム ImStar」などの自社サービスの設計・統括を行う。

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