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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2021/12/11-12/17
更新日:2024.11.07 (公開日:2022/01/25)
キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか調べたいときに活用していただければ幸いです。 2021年12月第3週は5個!
LUMINE CHRISTMAS 2021 | GIFT OF VOICE
キャンペーン概要
内容:
ルミネクリスマスのスペシャルサイト上にある録音ボタンを押してしゃべりかけると、その声に沿ったクリスマスツリーが出来上がり、SNSにシェアすることができるキャンペーンです。
キャンペーン考察
発見ポイント:
声カルチャーがどんどん成長していく昨今、声を使ったデジタルプロモーションを行っています。クリスマスといえばプレゼントを送ったりケーキを買って帰ったりするものですが、ルミネとしては大切な人を考える時間を提供することでそういえばプレゼントでも買っておくか、という気持ちにつなげることができるというストーリーの元、声を送るという打ち出しにしています。
動画にしてしまうとハードルが上がってしまいメッセージカード生成だとありがちすぎるので、流行っているということもあり音声コンテンツにしています。 一昔前はiOSがブラウザから音声入力できなかったので声コンテンツは難しかったのですが、ブラウザのみで声を録音できるようになっていますね。
ボタンを押して5秒間だけしゃべると波形を撮ってそれをクリスマスツリーに見立てているんですね。さらにそれに装飾と音楽が入れられて、動画生成されてシェアできると。なかなか凝った作りになってます。
音声がブラウザで使えるのであれば、例えばあるキーワードを言わないとキャンペーンに参加できないなど音声を使った謎解き的なものも可能なのでかなり広がります。じゃあなんで音声なのか、というところを説得できれば提案が通りやすくなりそうです。
スマートフォンキャプチャ
LUMINE CHRISTMAS 2021 | GIFT OF VOICE を考察する動画
あごだしづけ1グランプリ | 久原醤油
キャンペーン概要
内容:
好きなあごだしづけメニューをX(Twitter)に投稿すると総勢100名様に、くばら詰め合わせセットが当たるキャンペーンです。
キャンペーン考察
発見ポイント:
久原のあごだしつゆという商品が、漬けるだけでうまい!というストーリーを伝えるべくTwitter投票キャンペーンを行なっています。普通の投票はあごだしで作ったレシピを投票とかになりがちですが「漬けるだけでうまい、何を漬けてみようかしら、じゃあ簡単だしやってみるか」となるようにできています。
うまそうな漬けただけのレシピも書いてないものが並んでいて投票するだけのシンプルなものなんだけれど、打ち出しが「簡単にできる」ということと「美味しい」ということを短く伝えていてとてもお上手です。
結果は東西で分けるのも特色としてあります。やはりあごだしは西のもののイメージがあるので、東に進出するためのマーケティング情報として分けたいのでしょう。
スマートフォンキャプチャ
あごだしづけ1グランプリ | を考察する動画
マツケンアリマ66 | JRA
キャンペーン概要
内容:
JRAが松平健さんとコラボした楽曲「マツケンサンバ66」を発表!また松平健さんの質問にうまく答えて一緒に「有馬記念」の観戦をめざす、「健さんとおうちでアリマ」をクリアしてオリジナルメッセージを受け取ろう!キャンペーンです。
キャンペーン考察
発見ポイント:
JRAが一番気合を入れてプロモーションするのがダービーと有馬記念なのですが、ダービーはうまい棒で意味不明な世界観をねじ込み話題をさらってました。有馬はマツケンサンバを打ち込んできましたね。キービジュアル見ただけで、バカでインパクトのあるバカパクに振り切っているのが伝わってきます。マツケンサンバは一番最初に世に出たのは1992年らしく、30年もコンテンツとして生き残っているようです。同時期に牛丼の松屋でもマツケンサンバを使っていて、2021年紅白歌合戦に特別枠で出場が決まっていたりとIPとして売出し中なんでしょうか 。
コンテンツを見ていくと動きまくりのマツケンを尻目にミュージックビデオがあり、内容はMAD動画ですね。ニコニコ動画時代を思い出す内容です。面白いのがVLOGもすべてマツケンTUBEというマツケン側のコンテンツになっています。通常ならクライアント側のコンテンツになりそうですが、マツケンTUBEを盛り上げるという契約なのでしょうか。
そしてもう一つ応募のアリマツ券チャレンジ。けんさんからアリマツ券を頂く必要がありそうです。スタートしてみると、単純なインスタントウィン的なものでランダムで券がもらえると。企画書上は全然インパクトのないフローなのに、マツケンパワーだけでキャンペーンコンテンツを成立させているのがすごいですね。この券をシェアして優勝馬と同じ色ならインセンティブと、やってみたなら有馬見てみるかとなるコンテンツにもなってます。さらにオープンなカンバセーションボタンを使ったクイズあり、とマツケンパワーをふんだんに使った有馬記念プロモーションでした。
公開直後から各所で話題沸騰でしたね。やはりバカパクをやる場合は振り切ったほうが絶対面白いものになるので、企画提案はめげずに強気で押し通したほうがいいものができます。
スマートフォンキャプチャ
マツケンアリマ66 | JRAを考察する動画
東京シティ競馬2021|年の瀬は東京大賞典でいいのだ!
キャンペーン概要
内容:
『天才バカボン』がコラボレーション!12月29日に開催される「東京大賞典」の魅力をバカボンたちが面白おかしく紹介。
キャンペーン考察
発見ポイント:
毎度のことながらJRAはIP使ったデジタルプロモーションがうまいですよね。12月は有馬記念にプロモーション予算取られがちになりそうですが、ダートの年末レースにもバカボンという老若男女なIPをぶつけて結構しっかりコンテンツ作ってます。動画をなしとして純粋なWEBコンテンツだけで言えば有馬より凝ってるのではないでしょうか。
まずは早押しクイズ導入の動画、そしてその中からクイズが出題される。他のキャラクターとに負けないように早押しで答えていくという内容になっていて、後半になると問題の途中で他の人が答えてしまい負けてしまったりする。とはいえ、ここの目的はクイズにより競馬の知識を増やしてもらうことなので誰が答えようが目的は達成できています。それを早押しという打ち出しを入れることで一個役を追加している感じですね。
そしておみくじFIG馬券。これはインスタントウィン的なランダムで画像が出てくるのですが、出てきた画像に色枠がついていて、この画像をシェアしてかつ実際のレースでその色枠が優勝すると抽選参加できるという、キャンペーンに参加したなら実際のレースを見てみたくなるスキームで、マツケンアリマでもアリマツ券として行われていました。
そしてもう一つがカンファレンスとしてテキストベースでしゃべってくれるもの。ただテキストで説明書かれるより、マンガの駒になっているとかキャラクターに解説させたほうが見る側は見やすいですよね。
競馬を知らない人に少しでも知ってもらうためにたくさんのプロモーションを行っている中で、マツケンアリマはバカパク、バカボンは渋知と使い分けていますね。ここまで短期間にIPキャンペーンを行うのはJRAくらいしか無いのかもしれませんが、キャラクターの知識を持って企画提案しましょう。
スマートフォンキャプチャ
東京シティ競馬2021|年の瀬は東京大賞典でいいのだ!を考察する動画
ユンケル総選挙2021|佐藤製薬株式会社
キャンペーン概要
内容:
「Myユンケルを見つける」で、あなたにピッタリのユンケルを見つけましょう!「ユンケル総選挙」に参加して、オリジナル景品をゲットできるキャンペーンです。
キャンペーン考察
発見ポイント:
投票キャンペーンということで推しのユンケルを投票するデジタルプロモーション。 インセンティブは完全さとちゃん押しで、「サトちゃんファンじゃないとちょっといらないかも」と思わせることで懸賞目的のユーザーを排除し、本当のファンのみが参加するように仕向けています。とはいえ、ユンケルを何気なく飲んでいてそこまで種類が多いと思っていない人もいるはずということでレコメンド診断がついてますね。ラインナップを見ると39種類あるので、これは診断が必要です。質問に答えると必要なユンケルを提案してくれて、さらに投票することができます。投票完了時にじゃんけんがあり、買ったら当選確率が2倍になるというキャンペーン。
SNSに投稿ではなくユーザーアンケートがついているタイプの投票で、認知拡大ではなくファンがどんな商品を求めているかのマーケティング目的としてのデジタルプロモーションになってます。
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ユンケル総選挙2021|佐藤製薬株式会社 を考察する動画
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