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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2025/1/27-1/31

公開日:2025/02/28
キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか検討するときに活用していただければ幸いです。2025年1月第5週は4個!
鹿児島4市推市活キャンペーン | 鹿児島県四地区観光連絡協議会

キャンペーン概要 | 鹿児島県内の観光地や特産品をテーマにした写真をInstagramに投稿するコンテスト形式のキャンペーン |
インセンティブ | 最優秀賞(1作品):指宿温泉ホテル翔月ペア宿泊券各エリア賞(4作品):鹿児島黒牛/霧島産かごしま黒豚/知覧茶/指宿産本枯節 |
使用SNS |
キャンペーンのポイント
【地元の人が伝えるフォトキャン!】
地域の新たな魅力を発信することを目的とした、鹿児島市、霧島市、南九州市、指宿市の4市が主催するキャンペーン。「市」を「推す」と書いて「推市(おし)活」として、地元の方に「これまで注目されてこなかった観光地や特産品」などの写真をInstagramへ投稿してもらう内容になっています。
観光系写真投稿のキャンペーンは観光客に写真投稿してもらう流れが多いので、似たりよったりな写真になりがちですが、こちらは鹿児島に住んでいる方に市の良さを発見・発表してもらうというのが良いところ。
地元民ならではの、おすすめ観光スポットや食べ物は気になるところで、観光に来る方はもちろん、住んでいる方同士の情報交換のコミュニティにもなります。
【地域活性化UGC!】
キャンペーン参加には、Instagramをフォローして、「#かごしま4市推市活」と、撮影した市「#○○市」をつけて投稿する方法と、Instagramアカウントを持っていない方向けにフォームでの応募も可能になっています。コンテスト形式になっているので、ハードルが高いInstagramへの投稿のほうが有利になりそうです。
観光系ユーザー生成コンテンツUGCキャンペーンにて、地元の魅力を地元の人が伝えつつ、インセンティブが地元の名産品のプレゼンテーションになっています。「鹿児島=桜島」的な一面的なイメージを超えた多様な魅力を伝えられてます。


【動画で解説!】鹿児島4市推市活キャンペーン | 鹿児島県四地区観光連絡協議会
はぴウェル応援団キャンペーン | 株式会社NTT Digital

キャンペーン概要 | ウェルネステーマごとのミッションをクリアしてNFTで形成されたデジタル報酬がもらえるキャンペーン |
インセンティブ | 応援団企業のアイテムを詰め合わせた「チーム入会記念ウェルネスBOX」600名はぴウェルカード(NFT) |
使用SNS | なし |
キャンペーンのポイント
【サンリオキャラと健康を目指す!】
NTTデジタルによるブロックチェーンを活用した円滑な企業連携の可能性を探求する共創プロジェクト「web3 Jam」にて、「健康的な生活習慣、ウェルネスの促進」を目的に、22社の企業と、サンリオの「はぴだんぶい」がコラボしたキャンペーン。
キャンペーン参加には、まず「健康こつこつチーム」や「アウトドアわいわいチーム」などの6つのチームから選び、チーム入会編というイージーモードで各チームに関連した簡単なミッションに挑戦します。達成すると「チームミッションクリアスタンプ」を獲得でき、全6種全てのスタンプを集めるとNFTで作成された「チームはぴウェルカード」がもらえます。
また、ハードモードの実践活動編では、より本格的なミッションに挑戦し、達成するとNFTでの「応援団企業メダル」を獲得することができます。
【NFTで若年層やITリテラシーの高いユーザーにアピール!】
さらに抽選で「実践活動達成ウェルネスギフト」が当たるインセンティブが用意されていて、参加モチベーションを上げています。
サンリオの人気キャラクター「はぴだんぶい」で、キャラクターファンの参加意欲を高めつつ、日常生活における健康的な習慣の重要性を、楽しみながら学んでもらい、さらにweb3を身近に感じるよう工夫されています。
サンリオキャラクターの魅力を活かしながら、NFTという要素を取り入れることで、若年層やITリテラシーの高いユーザーにもアピールしつつ、健康促進という社会的意義のある、言ってしまえば硬いテーマを伝わりやすくしています。
※「はぴたんぶい」は、ポチャッコ、タキシードサム、けろけろけろっぴ、バッドばつ丸、ハンギョドン、あひるのペックルの6キャラクターで結成されたユニットです


【動画で解説!】はぴウェル応援団キャンペーン | 株式会社NTT Digital
オスカエル宣言キャンペーン | 株式会社創味食品

キャンペーン概要 | Xをフォローしキャンペーン投稿を引用リツイートで、名前を入れた「〇〇、オスカエル」というメッセージを投稿するキャンペーン |
インセンティブ | 特賞:フランス旅行ペア1組ベルばら賞:オリジナルデザインQUOカード 1000円分×100名様お酢かえる賞:だしまろ酢×100名様 |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【オスカルではなく”オスカエル”!】
創味食品株式会社が提供する「だしの効いたまろやかなお酢」、通称「だしまろ酢」と「ベルサイユのばら」のコラボキャンペーン。ベルばらのオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェをもじり、いつものお酢から「だしまろ酢」に変えてほしいという願いを込めて「オスカエル宣言」という駄洒落になっています。
サイトテキスト内にも「さぁ、あなたも普段酢革命だ!」というダジャレがあったり、キャンペーン投稿を引用リツイートし、応募者の名前やニックネームをいれて「(名前)、オスカエル」というメッセージを投稿させると応募完了になるなど、随所になんだか不思議でくすっとなってしまう話題性を入れています。
投稿を見ていくと、ハードルが低いため参加しやすいというのが見て取れますが、なんだかよくわからない投稿にも見えるという欠点もありそうです。
【ベルばらは主婦層に効果が期待できる!】
ベルばらは、直撃世代の1950〜1970年代生まれあたりと、宝塚歌劇やアニメからの影響を受けた1970〜1980年代生まれと幅広く、主婦層に向けてのプロモーションには絶大な効果が期待できます。さらに1990〜2000年代生まれはレトロブームや「ベルばらキッチン」など派生したパロディを通じて間接的に作品を知っているそうです。
ベルばらを通すことによって普段サイトに載せているレシピなども高貴に見えますし、ただのお酢とは違う、そして簡単であることが不思議と訴求されています。
インセンティブにはベルばらの聖地 フランス旅行ペアチケットが当たるなど豪華で、バカパクの中にも本気で 「だしまろ酢」を通じて、普段の料理が本格的になることをユーザーに体験してもらいたいという意図を感じます。


【動画で解説!】オスカエル宣言キャンペーン | 株式会社創味食品
生雪見だいふくはどれ?クイズキャンペーン | 株式会社ロッテ

キャンペーン概要 | ハムスターと雪見だいふくの画像が並べられていて、どれが雪見だいふくなのか当てるクイズをして結果をXにシェアするキャンペーン |
インセンティブ | 抽選で100名様に「ロッテのお菓子」詰合せセットをプレゼント |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【ハムスターで商品特徴を表現!】
「生雪見だいふく」という、アイスの代わりにふわふわのミルククリームを薄いおもちで包んだ生菓子の新商品記念キャンペーン。
WEBサイトの商品情報セクションでは、「生雪見だいふく」の特徴や開発秘話が紹介され、特に新開発の薄いおもちでふわふわのミルククリームを包み込んだ点が強調されています。
キャンペーンでは、「雪見だいふく or ハムスター どれが雪見だいふくクイズ」が実施されていて、ユーザーは公式Xアカウントをフォローし、クイズに参加、正解後にシェア投稿することで、ロッテのお菓子が当たります。
ハムスターのかわいさや「もふもふ感」で、商品の特徴である「できたてのようなやわらかさ」や「新開発のおもちの食感」をユーザーに伝えたいことが分かります。
【どれが生雪見だいふく!?】
クイズは、信号機などを見つける不正アクセス対策の画像クイズ風デザインとなっていて、思わずやってみたくなります。
結果はXにシェアする流れになっていて、OGP画像にてハムスターと生雪見だいふくを見せることにより、参加した人の投稿で見た人にインパクトを与えています。
クイズ形式にすることで、ユーザーはゲーム感覚で参加でき、さらにシェア投稿を促すことで、SNS上での拡散効果も狙えるという寸法です。


【動画で解説!】生雪見だいふくはどれ?クイズキャンペーン | 株式会社ロッテ
ショコラシガールプロモーションページ | 株式会社ヨックモック

キャンペーン概要 | 冬季限定商品のリニューアルを記念し、特設サイトにて、人気漫画家3名による描き下ろしのオリジナルストーリーを公開 |
インセンティブ | なし |
使用SNS | なし |
キャンペーンのポイント
【人気漫画家とコラボ!】
冬季限定商品「ショコラ シガール」が10年ぶりに新フレーバーを追加し、「リッチビター」と「リッチミルク」の2種類の味になったことを記念したデジタルプロモーション。
人気漫画家3名による描き下ろしの「飾らないキモチと、ごいっしょに。」をテーマに、家族や大切な人との絆を描いたオリジナルストーリーが公開されました。
バレンタイン商戦に漫画を通じて「自分にとって大切な人と心から繋がる機会」として、ショコラシガールをプレゼントする様々なシーンを提案しています。
【バレンタイン×漫画】
恋愛をテーマにした作品を得意とするイラストレーター・漫画家ますだみくさん、新人コミック大賞入選の作家で、ライフスタイルを描く作品を連載中のマキヒロチさん、台湾で保育士として働いた後、独立したイラストレーターならのさん、と漫画家さんはフォロワーも多く、インフルエンサーとしての需要もあるため、そこからの流入も期待できます。
まんがによる、感情的なつながりや、ストーリー性を重視したコンテンツを通じて、ユーザーの参加意欲を高め、感謝や愛情を表現する手段としてショコラシガールを選ぶシーンを訴求してます。

