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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2025/1/14-1/17

公開日:2025/02/14
キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか検討するときに活用していただければ幸いです。2025年1月第3週は5個!
カラダ・アタマ・ココロにお砂糖のチカラ | シュガーチャージ推進協議会

キャンペーン概要 | Xを活用したフォローアンドリポストキャンペーンや写真動画投稿など、いろんなキャンペーンを通じて啓蒙コンテンツに促す |
インセンティブ | キャンペーンによる |
使用SNS | X、Instagram |
キャンペーンのポイント
【砂糖の栄養補給を推進!】
日常生活やスポーツ、勉強などで消費したエネルギーを、砂糖を含む食品や飲料で補給する「シュガーチャージ」を提唱している「シュガーチャージ推進協議会」が行うデジタルプロモーション。筋肉アイドル・才木玲佳さんをアンバサダーに起用し、砂糖の正しい知識やエネルギー補給の重要性を楽しく学べるよう、さまざまなコンテンツを提供しています。
エネルギー補給に役立つタイミングや方法、日常生活やスポーツでの砂糖活用法など、知識を深める「シュガペディア」や、砂糖を使った簡単でおいしいレシピなどで、ただ太るという理由で糖質を嫌うのではなく、ちゃんと向き合わなくてはいけない栄養であることを伝えています。
【SNSを使った啓蒙キャンペーン!】
「シュガーチャージ」のプロモーションでは、年間を通してXアカウントを活用した様々なキャンペーンが行われています。
フォロー&リポストキャンペーンで「PARMチョコレート」の引換券が抽選で1,000名に当たるプレゼント企画や、「みんなのチャレンジ310」というUGCキャンペーンなどの認知拡大施策で、砂糖の適切な摂取を啓蒙するコンテンツへの動線としています。
「学ぶ」というよりも「楽しみながら自然と知識が身につく」体験を提供するうえで、押し付けにならないような工夫が随所に見られます。難しくしすぎず、様々なコンテンツを作ることでターゲットを広くとり、SNSで知ってもらうことができています。


【動画で解説!】カラダ・アタマ・ココロにお砂糖のチカラ | シュガーチャージ推進協議会
ジャンプの推し活キャンペーン | 集英社

キャンペーン概要 | 9作品から好きな作品を選び、ハッシュタグ「#ジャンプの推し活キャンペーン」を付けてTikTokに投稿 |
インセンティブ | えらべるPay5,000円分 抽選で100名 |
使用SNS | TikTok |
キャンペーンのポイント
【推しの作品を応援!】
「ジャンプの推し活キャンペーン」は次世代のジャンプ作品を応援することを目的とした、TikTokと週刊少年ジャンプが共同で実施するデジタルプロモーション。若手を育てたり、新しい推しを作ってもらいたいという思いが乗っています。
『カグラバチ』『鵺の陰陽師』『キルアオ』『あかね囃』『アオのハコ』『ウィッチウォッチ』『逃げ上手の若君』『サカモトデイズ』『僕とロボコ』の9作品から好きな作品を選び、「#ジャンプの推し活キャンペーン」を付けてTikTokに投稿するという内容になっています。
【キャラクターを使うとUGCが伸びる!】
投稿は、グッズ紹介や作品の魅力紹介、ファンアート、コスプレ、Vlogなど、自分のお気に入りや得意なスタイルと、かなり自由度の高いものになっています。
お題が難しいのに加え、TikTokなので動画投稿が必要となりハードルが高くなっていますが、TikTok公式とジャンプのコラボということで、結構な数のUGCが投稿されています。
ハードルを下げるために、コメントでの投票も有効にすると良さそうです。投稿数が減りそうですが、投稿してくれた方は当選確率アップなどとすれば公平にすることができます。
自分が踊ったりした動画を投稿させるUGCは、TikTokでもハードルがかなり高いですが、自撮りではないキャラクターを使った動画だと、投稿数が伸びているというのが昨今見受けられます。


【動画で解説!】ジャンプの推し活キャンペーン | 集英社
ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治

キャンペーン概要 | TikTokアプリを使用したARで対象商品を写すとアイドルグループが踊りだし、撮影した動画をTikTokにアップするUGCキャンペーン |
インセンティブ | なし |
使用SNS | TikTok |
キャンペーンのポイント
【FRUITS ZIPPERとコラボ!】
アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」とコラボした、明治のバレンタイン商戦向け企画として、対象商品にTikTokカメラをかざすとメンバーが登場するARコンテンツを提供しています。
2025年1月14日より、Sparkを活用してサードパーティが作成したARエフェクト・ツールおよびコンテンツの利用が、Facebook、Instagram、MessengerなどMetaサービスから一切利用できなくなりました。今後はWebARかTikTokでのARが増えていくでしょう。
従来バレンタインは女性が男性にチョコを贈るイベントでしたが、本企画では「推し活」とバレンタインを組み合わせて「推しチョコ」とし、形に捕らわれない自由な発想で「推し」と一緒にバレンタインを楽しむシーンを創出しています。
【推しメンバーがARで登場!】
ARカメラでは対象商品ごとに違うメンバーが登場するので、推し目的で商品を買わせることができます。推しが複数人いる場合は、商品を横断させることができ、普段食べない商品も手に取ってもらえます。
TikTokなど動画のUGCは、構成を考え動画を撮り、編集して全世界へ晒すというハードルが高いものですが、こちらはARを発動させてアイドルで映像を作るという形なので、投稿ハードルを低くすることができています。またSNSで「#推しチョコ」を投稿することで、同じ推しを応援しているファン同士の交流が生まれ、ファンダムの一体感を作り出しています。
バレンタインデーというカルチャーが時代錯誤にならないようにコントロールしているのが伝わってきます。若い世代もイベントはたくさんあったほうが楽しいので、盛り上げていきたいですね。


【動画で解説!】ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治
1チョコ for 1スマイル×シャニマス|森永製菓株式会社

キャンペーン概要 | レシートマストバイキャンペーンやXフォローリポストキャンペーンなどで環境活動を啓蒙 |
インセンティブ | Xのフォロー&リポストでアイドル複製サイン入りスマホ壁紙を全員にプレゼント |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【カカオの国を支援!】
カカオの国の未来を担う子供たちの教育環境の改善や、児童労働問題への取り組みを、商品の売上の一部を使って支援する活動「1チョコ for 1スマイル」と、人気ゲーム「アイドルマスター シャイニーカラーズ」とのコラボキャンペーン。5名のメンバーをアンバサダーに起用しています。
去年は「にじさんじ」のイケメン三人がアンバサダーをつとめていて、女性がターゲットになっていると感じましたが、アイマスだと男性ターゲットが多くなるのでしょうか。
バレンタインは女性が男性にチョコを贈る日という古い考えから、性別関係なくバレンタインを楽しめるシーンを作ろうとしているのでしょう。
【環境活動を啓蒙しながら購買にもつなげる!】
Xの公式アカウントをフォローして、スペシャル動画のリポストすると、その場でスマホ壁紙がもらえるURL型インスタントウィンを行っています。また、アンバサダーを務めるアイドル達の「カカオの国の子どもたちへのメッセージ」を引用リポストすることで、アイドルからの限定サンクスボイスを視聴することができます。
キャラクターオリジナルグッズが当たるレシートマストバイも行っていて、森永製菓は「チョコレートを食べる人も、カカオの国で学ぶ子どもたちも、みんなの笑顔を未来につなぎたい」という想いを伝えつつも購買につながる活動も行っているわけです。
バレンタインを盛り上げるというよりは、社会活動を盛り上げたいということで、男女問わず人気のあるアイドルマスターが選ばれたのだと思います。


【動画で解説!】1チョコ for 1スマイル×シャニマス|森永製菓株式会社
#ラブなポッキー|江崎グリコ株式会社

キャンペーン概要 | 商品を買うとアーティストによるプレイリストが聞ける。さらにプレイリストから感じた写真をSNSに投稿するとジャケ写にしてくれるキャンペーン |
インセンティブ | 投稿写真を公式プレイリストのジャケット写真に採用。直筆サイン入りポッキー 1箱 |
使用SNS | X、Instagram |
キャンペーンのポイント
【ジャケ写に採用されるかも!?】
アイナ・ジ・エンド、[Alexandros]、CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUINの、3組のアーティストが選曲したSpotifyのプレイリストを、キャンペーンデザインパッケージを購入することで聴くことが出来るというマストバイキャンペーン。
キャンペーンデザインパッケージは半年くらいかけて店頭に並び、なくなり次第終了となります。
また、プレイリストに合う写真を撮影し、ハッシュタグをつけてXかInstagramに投稿すると、公式プレイリストのジャケット写真に採用されるという企画を行っています。
こちらはキャンペーンサイトで聞くことができるショートバージョンからインスパイアされた内容を写真に取るというもので、商品を買わなくても参加可能。青春感もあり、ユーザーに音楽とポッキーを通じて特別な体験をさせてます。
【音楽×ポッキーで特別な体験に!】
音楽とポッキーを組み合わせることで、ポッキーを食べるシーンがより感情的・印象的な体験になります。それによりポッキーを「ただのお菓子」ではなく、「気持ちを伝える・楽しさを共有するツール」として位置づけています。

