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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2024/12/9-12/13
公開日:2025/01/20
キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか検討するときに活用していただければ幸いです。2024年12月第2週は5個!
Santa CAM2024 | 日本コカ·コーラ株式会社
キャンペーン概要 | 空を見上げてドローンショーを楽しめるSanta CAMの体験ができる |
インセンティブ | コカ·コーラ1本、またはオリジナル壁紙のどちらかが当選する |
使用SNS | なし |
キャンペーンのポイント
【コカ・コーラが作ったサンタのイメージ】
クリスマスシーズンの風物詩、コカ・コーラによるブランドプロモーション。今年はARを活用したSantaCAMが公開されました。
「赤い衣装と白ひげ」というサンタクロースのイメージは、1931年コカ・コーラ社とアメリカ人画家が広告化して作りあげたと言われています。それ以前にも赤いコートを着たサンタクロースの絵は存在していたそうですが、この広告をきっかけにサンタクロースのイメージが広まっていったそうです。
【サンタからの素敵なプレゼント!】
SantaCAMは、カメラを向けるとARで夜空にサンタやドローンショーが浮かび上がるというもの。体験するとコーラ1本、またはオリジナル壁紙のどちらかが当たります。
サイト内の「みんなの#SantaCAM」コーナーでは、全国で撮られたSantaCAMの写真が見られるとありますが、どうやって場所を特定しているのかは不明です。
ARはまだまだ拡張可能性があり、プロモーションに活用できる幅があります。キャラクターをカメラで通して写す以外に何ができるの?という方も多いと思うので、このデジタルプロモーションラボでARと検索していただくか、ぜひ弊社へご相談ください。
【動画で解説!】Santa CAM2024 | 日本コカ·コーラ株式会社
企業が届けるアドベントカレンダー プレゼントキャンペーン
キャンペーン概要 | Xにてフォロー&リポストし、ハッシュタグをつけてリプライすると応募完了。企業ごとにインセンティブを持ち寄り毎日企業ごとのハッシュタグをリプライしてもらうキャンペーン |
インセンティブ | ゲーミングヘッドセット&ゲーミングマウス など企業ごとに異なる |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【16社が参加!】
2023年までは「#クリスマスボックス」という、Xの広告枠でオートリプライ形式のインスタントウィンと駅内広告などを組み合わせた3000万円ほどする企画でしたが、2024年は「#企業が届けるアドベントカレンダー」に変わっているようです。
アドベントカレンダーとあるように、クリスマスまでカウントダウンをしながら、毎日何かしらのプレゼントが当たります。フォローとリポストをして、ハッシュタグをつけてリプライをすると応募が完了できます。
オートリプライ形式ではあるのですが、その場で当たるのではなく、毎日24時に当選リプライをするようです。当選数が少ないため、早めに当たりが出ることで参加者数が減ってしまうのを防ぐためでしょう。このスキームで16社のアカウントが同時に実施しています。
また、それぞれのアカウントが毎日分のインセンティブを出し合っていて、ドスパラインセンティブの日はどこの会社も「#ドスパラ」をつけて投稿させています。ポストには各アカウントのリンクも設置されており、互いに送客しあえるところも強みになっています。
【クリスマスシーズンのX広告枠】
どこかのSNSマーケ会社がハッシュタグで括っているのかと思いましたが、バッチの無いアカウントがあり、オートリプライの条件を満たしていないため、公式が絡まない限り難しそうです。
ハッシュタグが「#クリスマスボックス」から変更になったのは、広告枠ではないアカウントの、便乗した野良キャンペーンが増えすぎたのが原因かと思います。
今年も野良っぽいものもいますが、ローソンやJALなど大手もハッシュタグをつけているので、どっちも売っているのでしょうか。
【動画で解説!】企業が届けるアドベントカレンダー プレゼントキャンペーン
Rail to PRO-WRESTLING|推し旅公式サイト|東海旅客鉄道株式会社
キャンペーン概要 | 東海道新幹線に乗っている間だけ見れるコンテンツを提供 |
インセンティブ | オリジナルスマホ壁紙や新幹線チャイム風入場曲が当たる |
使用SNS | なし |
キャンペーンのポイント
【新日本プロレスとのコラボキャンペーン!】
JR東海による「推し旅」は、走行中の東海道新幹線車内でしか楽しめないコンテンツを提供するというもの。昨今はその形を洗練させ、仕組みをシンプルにして、どんどんコラボしようという流れを作っています。
スキームとして乗客が見込めることが数字に出ているのでしょう、たくさんのIPとコラボしています。
今回は新日本プロレスとのコラボで、プロレスファンの筆者がキャンペーンスキームとともに、ファン心理も見ていこうと思います。
【ターゲットはコアなプロレスファン!】
マイページにログインすると、速度を測る画面に遷移し、ある一定の速度かつ場所が東海道新幹線の路線内だとコンテンツが見られます。
以前は展示などのイベントも絡めていましたが、現在は乗車中に体験できるコンテンツ提供に絞っています。
「棚橋社長からの挑戦状」では、クイズ50問に全問正解すると、入場曲の新幹線チャイム風音源をプレゼントといった内容で、コンテンツもインセンティブもコアファン向けになっています。50問正解はハードルが高くなりますが、プロレスファン的にはクイズに答えて、新幹線チャイム風の入場曲も一応聞いてみたいと思いました。
そのほか、謎解きコンテンツや選手のトークプログラムなど、ある程度パッケージ化されたコンテンツにIPを乗せて仕上げていて、既存の型の横展開がうまくできています。
各コンテンツをコアファン向けにすると量がものをいうので、ジャンル問わず色々なIPとコラボをしているのも素晴らしいです。
【動画で解説!】Rail to PRO-WRESTLING|推し旅公式サイト|東海旅客鉄道株式会社
キリン 華よい コンビニ無料引き換えクーポンが当たる!キャンペーン|キリンビール株式会社
キャンペーン概要 | LINEで友だち登録をし、動画を完全視聴したら一日一回インスタントウィンを回せるキャンペーン |
インセンティブ | コンビニ無料引換クーポン |
使用SNS | LINE |
キャンペーンのポイント
【CMを見て応募!】
コンビニ無料引換クーポンがその場で当たる、LINEを活用した「華よい」のキャンペーン。シンプルなインスタントウィンなので、LINEアカウントさえあればすぐに導入できます。ユーザーの参加ハードルも低く、友だち追加もされるので非常に便利です。
今すぐ参加するを押すと、LIFF(LINE内Webブラウザー)の入口が表示され、友達登録を完了するとブラウザに戻ります。動画を完全視聴しない限りインスタントウィンには参加できないので、動画再生をKPIとする際にも効果的です。
この形はXでも実施可能で、カスタムストーリーというXアプリ内ブラウザを活用することによって、動画を完全に見終わらない限り当落画面に遷移できないということを可能にしています。
【LINEでできるシンプルなキャンペーン!】
今回のキャンペーンではさらにシンプルな応募方法も用意されています。
アンケートに答えると当選確率が2倍とあるものの、画面遷移もなく、タップするだけで応募完了。当選者にはキャンペーン終了後、トーク画面にトークが飛んでくるというシンプルさです。友だち追加だけを求めるならば、こんなパターンも有りですね。
インスタントウィンは誰でも参加できるところと、その場で結果がわかるならやってみたいと思わせて、敷居が低くなるのが良い点です。友だち追加や動画再生と、今後のLINEコミュニケーション活性化させたい場合は最適解です。
【動画で解説!】キリン 華よい コンビニ無料引き換えクーポンが当たる!キャンペーン|キリンビール株式会社
オリジナルDARSメーカー|森永製菓株式会社
キャンペーン概要 | パッケージメーカーで作成された画像をダウンロードし、Xにハッシュタグをつけて投稿すると応募完了 |
インセンティブ | 120箱分の大きさのブランケットが抽選で12名に当たる |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【オリジナルパッケージを作れる!】
2024年9月に公開された「オリジナルDARSメーカー」は、自分の名前や大切な人の名前を自由に英字で入力するとDARSのロゴ風に変換され、30文字以内のメッセージを入れた、オリジナルのDARS画像を合成してくれるというもの。
画像をプリンターで印刷して、DARSに貼れば世界にひとつだけのオリジナルDARSを作ることができます。さらに10文字以内で「オリジナルDARSを贈る相手の名前」の入力も可能で、贈り物としても最適なコンテンツになっています。
【コンテンツをキャンペーンとして再利用!】
12月12日のDARSの日に合わせ、Xでは「オリジナルDARSメーカー」を活用したキャンペーンが実施されました。
「オリジナルDARSメーカー」で作成した画像を「#12月12日はダースの日」を付けて投稿すると応募完了となり、抽選で120箱分の大きさのブランケットが当たるというもの。このブランケットの大きさの表現を、カルーセルで見せているのは素晴らしいです。
12時台に投稿すると当選確率2倍や、インセンティブのブランケットも120箱分の大きさで当選者数も12名と、DARSにちなんだ「12」押しの企画になっています。
出来上がった画像をダウンロードし、ハッシュタグを拾いに行って投稿すると言う流れなので、ダウンロード画面にバナーとハッシュタグコピーくらいあると嬉しいですね。
パッケージメーカーなどの画像合成キャンペーンはついやりたくなります。コンテンツとしてはダウンロードさせるパターンにしておけば残しやすいですが、サーバーに画像が溜まっていく仕組みだと、どんどんお金がかかってしまうので注意が必要です。