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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2024/11/4-11/8
公開日:2024/12/06
キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか検討するときに活用していただければ幸いです。2024年11月第2週は5個!
明治 エッセル スーパーカップ30周年特設サイト|株式会社 明治
キャンペーン概要 | いつもと違う食べ方をハッシュタグで投稿してもらうキャンペーンコンテンツなど盛りだくさん |
インセンティブ | 30コースから選べ合計3,000名に賞品が当たる |
使用SNS | X、Instagram、LINE |
キャンペーンのポイント
【盛りだくさんの30周記念キャンペーン!】
2024年9月に発売30周年を迎えた、ロングセラー商品「エッセルスーパーカップ」の周年キャンペーン。おめでたい生誕を祝して、様々なキャンペーンを行っています。
30周年限定パッケージで販売されていて、蓋のデザインは通常パッケージと、30周年にちなんだ30分の1の確率で登場するレアパッケージの2種類で展開しているそう。
「スーパカチャレンジキャンペーン」は、アレンジ方法をハッシュタグをつけてInstagramやXに投稿してもらう参加型のキャンペーンになっています。
もっと楽しくもっと美味しくするアイデアを紹介していて、子どもといっしょに家でできるシーンを提案しています。
【30周年はお祭り騒ぎ!】
「明治エッセルスーパーカップコレクション」はLINEレシートマストバイ形式で、インセンティブが30コースから選べるという豪華なもの。
マイレージ式になっており、一番豪華な賞品の純金プレートは、エッセルスーパーカップを30個食べて応募するもので、リピート施策になっています。
ほかにも、歴代の味総選挙で選ばれたストロベリーチョコ味の復刻販売や、「なめらかエッセルファクトリー」というイベントの実施など、盛り沢山です。30周年企画は2025年8月まで続きますので、この流れでさらにコンテンツが増えていくのでしょう。
周年キャンペーンとして歴史を全面に出して「懐かしい」というスタイルではなく、今食べてるターゲットに対して「お祭り騒ぎをする」スタイルなのは正しいと思います。
【動画で解説!】明治 エッセル スーパーカップ30周年特設サイト|株式会社 明治
#計算しつくされたアイス 写真&感想投稿キャンペーン | 株式会社 明治
キャンペーン概要 | 商品を購入しキャンペーン投稿に商品の写真と食べた感想とハッシュタグをつけて引用リポストする |
インセンティブ | えらべるPay1000円分とゴイゴイステッカーが抽選で100名に当たる |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【ダイアンのショート動画が面白い!】
既存商品紹介ページに埋め込まれた、Xでの引用リポストキャンペーンで、通常の販売ストーリーとはかなり違う内容になっています。
LPを軽く見ただけでは、何が「計算し尽くされたアイス」なのかブリッジはなく、現状のCMや出演者とのトンマナも違うので、商品紹介ページから知ると世界観が違うという印象です。
最近はXキャンペーンをやっているにも関わらず、LP側に告知がないものも多いので、SNS側の施策とブランド施策が離れるというのは通常なのかもしれません。
キャンペーンは、購入した写真と感想を引用リポストするというほぼマストバイ形式になっていて、お笑いコンビ ダイアンによるショート動画をベースにしています。
本CMとは全く別のアプローチで、X民ターゲットを刺しに行っていて、再生が回りやすく、InstagramやTikTokでも横転できるショート動画を活用して、Xでも静止画を混ぜ込んだ動画投稿で訴求をしています。
【出来上がったUGCがロイヤリティ高い!】
購入写真を入れるのが高いハードルですが、出来上がったUGCは、何も知らないユーザーが見る投稿としては、かなりロイヤリティの高いユーザーが感想を投稿している感じになっています。
引用リポストをした際に出る文字数等も考えて作られている気がします。
ダイアンの動画がタイムラインに流れたほうがインパクトは出そうですが、UGC感は減ってしまいます。広告っぽくなるのと、引用リポストは動画が勝手に再生されないので、ハードルが多少高くとも購入写真ベースにしているのでしょう。
【動画で解説!】#計算しつくされたアイス 写真&感想投稿キャンペーン | 株式会社 明治
遊びだしたらキリンがない!「じゃがりこ」×「モンスターストライク」期間限定コラボレーション|カルビー株式会社
キャンペーン概要 | オリジナルパッケージに印字されているQRコードからミニゲームに参加でき、結果をシェアすると応募完了 |
インセンティブ | 抽選でコラボ限定グッズが当たる |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【遊びだしたらキリンがない!】
じゃがりこのパッケージに描いてある、キリンのキャラクター「じゃがお」の「〇〇したらキリンがない」というキャッチコピーと、モンストの面白さを合わせたタイトルになっています。
すでに発売終了しているのですが、順番に1本ずつスティックを取っていき、はずれを引いて中のスティックが飛び出したら負けという、「じゃがりこ」にそっくりなアクションゲーム「じゃがりこショック」のキャッチコピーも「遊びだしたらキリンがない!」だったようです。
【4種類のミニゲーム!】
キャンペーンは、全26種のモンストキャラクターが描かれたオリジナルパッケージが販売されており、その蓋にQRコードが印字されていて、そこからミニゲームに参加できるというもの。
ミニゲームは全部で4つで、その結果をXにシェアすると、時期に応じたコラボインセンティブが当たる内容になっています。
モンスト側では「火属性 ★5じゃがりこオラゴン」などのゲーム内アイテムが配布されているようです。お互いのもっている顧客を送客しあえるというのがコラボキャンペーンのメリットですが、モンストにはIPとしての強みもあります。
【動画で解説!】遊びだしたらキリンがない!「じゃがりこ」×「モンスターストライク」期間限定コラボレーション|カルビー株式会社
VICKS×ちいかわ コラボキャンペーン|大正製薬株式会社
キャンペーン概要 | LINEによるレシート活用の購買キャンペーンと、Xフォローアンドリポストキャンペーン |
インセンティブ | レシート応募でちいかわオリジナル限定グッズが抽選で合計100名に当たる |
使用SNS | LINE、X |
キャンペーンのポイント
【ちいかわ漫画に登場!】
塗るタイプのかぜ薬「ヴイックス ヴェポラッブ」が、イラストレーターのナガノ氏がXに投稿している漫画作品「ちいかわ」に登場したことがきっかけになったコラボキャンペーン。
フォロワーは350万人、日本キャラクター大賞2022・2024グランプリ受賞と、大人から子どもまで幅広い人気のある「ちいかわ」を全面に押し出した、レシートマストバイ&Xキャンペーンとなっています。
トピックスでは、どのように漫画に登場したのか、メインビジュアルに描かれている「ヴェポ」がどういう事か、が分かるよう紹介されています。掲載されている広告を表示しているのは珍しいですが、「ちいかわ」だからと実際見に行く人がたくさんいるということなのでしょう。
【キャンペーン認知にX、購買にはレシート!】
人気のIPはストーリー推しのキャンペーンにする必要はなく、購買につなげるLINEでのレシートマストバイを、Xでのフォロー&リポストキャンペーンで、キャンペーン認知拡大するといった王道な仕組みをスムースに組み込むことができます。
ファン向けコンテンツにはなるので、インセンティブは「ちいかわ」ファンが欲しがるものになっています。
Xキャンペーンの「ちいかわ」インセンティブは、ヴイックス ヴェポラッブを買わないと映えない「ヴェポキャップ」にしていて、当たったらキャップの上に被せたくなるのでレシートマストバイにうまく流せます。
購買キャンペーンは、キャンペーンをやっていることをユーザーが知らないということが一番の課題なので、IPがあると店舗側もPOPなど貼りやすくなりますし、Xキャンペーンも広がりを見せやすいので強いです。
【動画で解説!】VICKS×ちいかわ コラボキャンペーン|大正製薬株式会社
賢者の食卓 ごほうびグルメアドベントカレンダーキャンペーン | 大塚製薬株式会社
キャンペーン概要 | XとLINE両方で一日一回参加できるインスタントウィンキャンペーン |
インセンティブ | 大切な人と楽しめるグルメが合計80名に当たる |
使用SNS | LINE、X |
キャンペーンのポイント
【クリスマスまでカウントダウン!】
アドベントカレンダーはクリスマスまでをカウントダウンするカレンダーで、子ども向けに1ヶ月間絵本がでてくるカレンダーなど色々売っていますが、そのご褒美グルメ版。
食物繊維の力で糖質や脂質の吸収を抑える「賢者の食卓」の強みを訴求しつつ、クリスマスのご飯を楽しみにするという内容になっています。
本キャンペーンのアドベントカレンダーは、期間に応じたXもしくはLINEのキャンペーンにてインスタントウィンが回せて、おいしそうな料理が当たるというもの。つまり、クリスマスに向けて2週間毎のインスタントウィンが4回走るというのを、アドベントカレンダーとくくっているわけです。
【XとLINE同時開催!】
XでもLINEでも、両方でインスタントウィンをやるのは珍しいと思います。
LINEではリピートしてもらうためのコミュニケーション、Xでは見込み顧客へのリレーションと、使い方が違うのでどちらも取り込んでおきたいというのがあるのでしょう。