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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2024/10/21-10/25
公開日:2024/11/22
キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか検討するときに活用していただければ幸いです。2024年10月第4週は5個!
ALLニッスイレシピにTRYキャンペーン │ 株式会社ニッスイ
キャンペーン概要 | 人気商品を使ったレシピからTRYしてみたいレシピにLINEで投票するキャンペーン |
インセンティブ | ALL BLACKSのオリジナルグッズ 計100名QUOカードPay 1,000円分 50名 |
使用SNS | LINE |
キャンペーンのポイント
【ラグビー要素がほしくなる!】
1988年より30年以上にわたり、ニュージーランド代表ラグビーチームALL BLACKSのスポンサーを務めているニッスイが、「おさかなのウインナー」「チーズかまぼこ」などALL BLACKS オリジナルパッケージデザインの発売を記念して、LINEによるレシピ投票キャンペーンを実施しています。
去年行われていた際は「食卓のスタメンNo.1決定戦!!」というテーマで、投票形式のトーナメント戦が行われていました。
第一弾の「グループステージ」は、3つのグループからそれぞれスタメン商品1品を選んで投票。第二弾の「ファイナルステージ」は、第一弾で選ばれた3商品の中から、スタメン商品1品を選んで投票するといったバトルもので、ALL BLACKS感があったのですが、今回は「ALLニッスイレシピにトライ」と、ラグビー要素がほぼ無いのが気になりました。
【どんなレシートキャンペーンも可能!】
LINEによるキャンペーンはLIFFを活用することによって、どんなレシートキャンペーンでも可能です。マーケティングツールを入れていると、チャットボットが使えなく、キャンペーンができないといった課題も解決できます。
【動画で解説!】ALLニッスイレシピにTRYキャンペーン │ 株式会社ニッスイ
そろえてもらおう!のんあるBINGOキャンペーン | サントリーホールディングス株式会社
キャンペーン概要 | ノンアルコール対象商品を購入しLINEにてバーコードを読み取ると、商品に応じたマスが開きビンゴを揃えると応募完了となるキャンペーン |
インセンティブ | 総計5,000名様にデジタルポイントが当たる |
使用SNS | LINE |
キャンペーンのポイント
【ノンアルを飲んでビンゴを揃える!】
本キャンペーンはビンゴ型、バーコード読み取りマストバイ型式となっています。LINEにログインして、商品のバーコードを読み込むと、それぞれのビンゴマスが開くというもの。
ビンゴは3×3になっていて、対象商品14種類ある中から、少なくとも9種類飲まないとフルビンゴはできなさそうです。商品が2つあるマスは、どちらか購入すればよい内容になっています。
また、マス内の商品はランダムではなく固定になっているようです。中央のマスを開くだけの、選べるpay100円分のコースがあるので、マスにあるレモンサワーノンアルが一番の推しということでしょう。
その後は、ビンゴが増えるごとにインセンティブがパワーアップしていき、フルビンゴで選べるpay10,000円までたどり着きます。
【バーコードの特性を活用!】
バーコードはそれぞれの商品毎に決まっているため、店頭で全商品のバーコードを盗撮される可能性など、ネガティブな点はありますが、ノンアルを色々飲んでもらいたいというリピート施策になっています。
バーコードはJSでそこまで難しくなく読み取ることが可能です。簡易マストバイとして活用したり、レシートマストバイでお店によっては商品名が出ない問題に対して、バーコードも撮ってもらうなどの活用方法があります。
【動画で解説!】そろえてもらおう!のんあるBINGOキャンペーン | サントリーホールディングス株式会社
SUNSTAR×pekoプラスのオーラルケアでいつまでもおいしくキャンペーン|サンスター株式会社
キャンペーン概要 | 購入した商品によって選べるコースが違うLINEレシートマストバイキャンペーン |
インセンティブ | ペコちゃんオリジナルグッズまたは選べるPayが抽選で400名に当たる |
使用SNS | LINE |
キャンペーンのポイント
【ペコちゃんと一緒にお口の健康を考える!】
2025年で75周年というベテラン、不二家のマスコットキャラクター「ペコちゃん」をメインに据えた、サンスターのコラボキャンペーン。「不二家のケーキ食べたら歯磨きしましょう」といったストーリーよりも、ペコちゃんの知名度を使ってストーリーを作っています。
ベテランキャラクターの起用で、老若男女をターゲットにしています。家族全員にお口の健康の見直しを図ってほしい、ひいてはペコちゃんと一緒に楽しみながらご自身のオーラルケアについて考えるきっかけにしてほしい。ということなのでしょう。
また、ペコちゃんオリジナル商品パッケージの販売もあり、数量限定でマグネットやステッカーがついてきます。
【ハガキからの脱却は難しい】
キャンペーンはLINEレシート型式で、購入した商品によって選べるコースが違うというのが特徴です。うがいで使いそうな商品ではマグカップ、歯ブラシではキャニスターと、商品の特徴にインセンティブを落とし込んでいます。
対象商品がサンスターオーラルケア製品全部となっていて、50種類くらいあるため、どの商品がどのコースなのか把握するのが難しそうです。
LINEとハガキでの応募が可能ですが、LINEでの応募者のみデジタル壁紙をもらえて「脱ハガキ応募」の様子が見られます。しかし、薬局での店頭認知にもなるハガキをぶら下げておく文化は、簡単には無くならないでしょう。
インセンティブを現金に寄せるとあまり良い印象ではなくなるし、ペコちゃんに寄せすぎるとペコちゃんファン以外に刺さらなくなるので、どちらも採用というのが良さそうです。
【動画で解説!】SUNSTAR×pekoプラスのオーラルケアでいつまでもおいしくキャンペーン|サンスター株式会社
#マイミスドレシピキャンペーン|株式会社ダスキン
キャンペーン概要 | X、Instagram、TikTokにてハッシュタグをつけて対象投稿にコメントで応募完了 |
インセンティブ | ミスタードーナツ ギフトチケット 500円分各SNSごと100名、合計300名に当たる |
使用SNS | X、Instagram、TikTok |
キャンペーンのポイント
【お気に入りアレンジをコメントするUGCキャンペーン!】
ミスタードーナッツによるアレンジレシピキャンペーンで、新しい食べ方をプレゼンしつつ、「#焼くド推し」「#温めド推し」「#凍らせド推し」「#マイレシピ推し」を投稿してもらうことで、UGCを増やしていこうという内容になっています。
オーブントースターで焼いたり、レンチンしたり、凍らせたり、とテイクアウトしたドーナツを色々な食べ方で楽しんでもらい、自分ならではのドーナツシーンを作ってほしいというストーリーです。
【どのSNSに注力すべきか見える!】
応募方法は、XやInstagramでのコメント投稿に加え、TikTokでのコメントも対象となるようです。最近TikTokの運用を始めたようで、力を入れていきたいことなのでしょう。
ハッシュタグをつけてコメントという文化が、InstagramやTikTokでは少ないので、ハッシュタグ投稿だと思ってしまう人も多いだろうと思ったのですが、そこに関しては注意書きがありました。
TikTokはキャンペーンで動画投稿させると、公式の広告メニューを活用する形になり予算がかかるのですが、コメントなら独自でできます。しかし、コメントを自動的に収集したりはできないので、抽選時には目視となります。
TikTokは現状だと定員割れしていますが、Instagramでは10倍ほどコメントがあります。Xはさほどということで、ミスドとの相性はInstagramが良いということがわかります。
どのSNSに注力していくか調査という意味でもいいのかもしれません。
【動画で解説!】#マイミスドレシピキャンペーン|株式会社ダスキン
おつかれっ酒| KURAND株式会社
キャンペーン概要 | X、Instagram、TikTokにてハッシュタグをつけておつかれエピソードを投稿すると応募完了。 |
インセンティブ | クラフトビール3本とオリジナルビール缶グラス1個のセットを抽選でプレゼント |
使用SNS | X、Instagram、TikTok |
キャンペーンのポイント
【「おつかれ」エピソードを投稿!】
オンライン酒屋「クランド」による、いつも頑張っている人をクラフトビールで応援するプロジェクト「おつかれっ酒(しゅ)」が提供されています。
「おつかれ」と言ってほしいエピソードや、応援する(エールを送る)というストーリーをSNSで募集しています。ベタと言えばベタですが、そこに3種のクラフトビールを新しく作っているのがインパクトになっています。
「ガンバイツェン」と「元気だせえーる」と「ドンマイピーエー」という、ファミコンゲームの回復アイテムのような名前のクラフトビールで、ホッと落ち着くデザイン。「おつかれっ酒」マスコットキャラクターの「れっしゅ君」も、ゆるふわでステキです。
【TikTokはテキスト投稿のみもできる】
そんなクラフトビール3種と、れっしゅ君のグラスが当たるキャンペーンは、「おつかれ」と言ってほしいエピソードをSNSに投稿するという、共感力もあり、王道で非常に書きやすい内容です。
Xでの投稿以外にも、InstagramやTikTokも投稿可能。基本フォローして「#おつかれっ酒」をつけて投稿するのですが、InstagramもTikTokも同じルールになっており、画像や動画の指定はないというのが新しいです。
Xがメインとなりそうですが、InstagramやTikTokアカウントしかないという人も対応したいということでしょう。Instagramを見ていくと、意外と前から使われているハッシュタグのようです。さすがにTikTokには投稿がなさそうです。
Instagramもハッシュタグ収集にはツール費がかかりますが、この量なら目視でいいということなのでしょうか。TikTokはテキスト投稿もできるので、参考などがあれば投稿しやすくなりそうです。