n2p blog
キャンペーンやSNSの
"ためになる"情報を
執筆しています。
【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2024/9/30-10/4
公開日:2024/11/01
キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか検討するときに活用していただければ幸いです。2024年9月第5週は5個!
〆おにぎり&おつまみおにぎりグランプリ|おコメ食べて笑おうプロジェクト
キャンペーン概要 | 各エリアのおにぎりから推しメニューを探してXで投稿する投票キャンペーン。フォローリポストキャンペーンでの認知拡大も |
インセンティブ | 合計100名に美味しいお米をプレゼント |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【427種類のおにぎり!】
株式会社ぐるなびが行っている「おコメ食べて笑おうプロジェクト」の中で、JA全農とのコラボ企画「〆おにぎり&おつまみおにぎりグランプリ」を公開しています。
シンプルかつ誰でも知っている「おにぎり」を、「〆おにぎり・おつまみおにぎり」という新しいジャンルにして、新鮮味を出しています。
投票キャンペーンは〆おにぎり部門、おつまみおにぎり部門、エリア部門に分かれていて、
それぞれの部門ごとに47都道府県エリア部門があるため、その数なんと427種類と大規模での開催になっています。
【銘柄米が当たるキャンペーンも!】
現在のランキングはリアルタイムで見ることが可能です。ここまでの「神7おにぎり」として上位7種が紹介されるのですが、現時点で1位は5万票と、このキャンペーンが盛り上がっていることを感じます。
これだけ数が多いと、一度ランキングに入ったおにぎりのインプレッションが高めになり、投票されやすくなりそうです。投票は、いいねボタンを押すだけで投票完了となり、最終的には各部門の頂点が決まります。
また、認知拡大のため投票後に公式Xにてフォロー&リポストすると銘柄米が計100名様に当たるプレゼントキャンペーンを行っています。
【動画で解説!】〆おにぎり&おつまみおにぎりグランプリ|おコメ食べて笑おうプロジェクト
パリパキチャンスキャンペーン|森永製菓株式会社
キャンペーン概要 | パリパリバーもしくはパキシエルを購入するとオンラインアイス棒くじに挑戦できる |
インセンティブ | QUOカードPay500円分 500名 |
使用SNS | なし |
キャンペーンのポイント
【マストバイ×即時抽選キャンペーン!】
森永製菓によるオンラインアイス棒くじ「パリパキチャンス」のすぐに当たりが分かるインスタントウィン型のキャンペーンです。
アイス棒くじとありますが、食べたあとの棒を活用してインスタントウィンをするのではなく、レシートマストバイの形になっています。
応募用特設サイトにマイページを作って、パリパリバーもしくはパキシエル購入のレシートをアップするようです。
【インスタントウィンも簡単にできる】
昨今はOCRの精度も高まり、総付のキャンペーンやインスタントウィンもかなり簡単にできるようになっています。XやInstagramのDMをつかった手法など新しい形も増えてきているので、お悩みの際は弊社になんでもご相談ください。
【動画で解説!】パリパキチャンスキャンペーン|森永製菓株式会社
ゴミ弁当コンテスト | PUBLICIS GROUPE JAPAN
キャンペーン概要 | ゴミ拾いをし自分なりのゴミ弁当を作って写真に取り応募するコンテスト |
インセンティブ | グランプリ 徳島・上勝町「ゼロ・ウェイストアクションホテル」親子3名宿泊券 ほか |
使用SNS |
キャンペーンのポイント
【ゴミ弁当というパワーワード!】
ピュブリシス・グループというフランスのパリに拠点を置き、世界100カ国以上で事業を展開する広告代理店グループの日本法人が行う、ゴミ問題についてクリエイティブに考える「ゴミライ」というSDGsプロジェクトにて、「ゴミ弁当コンテスト」というパワーワードの入ったコンテンツを提供しています。
人は1年でお弁当1食分のマイクロプラスチックを食べているという事実があるらしく、それを逆手に取ってゴミ弁当という企画にしたそうです。
【ユニークな体験型コンテストキャンペーン!】
「ゴミ弁当コンテスト」は、まず近隣のゴミを拾うところからスタートします。そのゴミを使い、ゴミ弁当を作り上げ、写真に取り、専用フォームにアップしてもらうというもの。
近隣に意外とゴミが落ちているということを啓蒙しつつ、その塵によって起きる健康問題を、自分ごと化して欲しいという内容です。ゴミ弁当の作り方は動画やPDFで解説していて、初心者でもすんなりゴミ弁当作りにコミットできます。
コンテストは発酵マイスターの榎本美沙さんと、マシンガンズのゴミ清掃員こと滝沢さんの審査のもと行われ、受賞者には豪華景品とともに公式Instagramで公開されます。
ゴミを拾うという体験をどのようにしたら行ってもらえるか、それによってゴミと向き合うかというのを、「ゴミ弁当」というインパクトのあるワードで人を引き寄せ、実行してもらう事ができています。
【動画で解説!】ゴミ弁当コンテスト | PUBLICIS GROUPE JAPAN
100%ごま想いキャンペーン|かどや製油株式会社
キャンペーン概要 | 対象商品を購入し、LINEやはがきから応募できるレシートキャンペーンやオリジナルグッズが当たるフォローリポストキャンペーン |
インセンティブ | オリジナルスピーカー100名小豆島名産品詰合せBOX100名オリジナルデザインQUOカード500円分300名 |
使用SNS | LINE、X |
キャンペーンのポイント
【出身地が一緒のコラボ!】
漫画雑誌ゲッサンで連載していた「からかい上手の高木さん」と、かどやのごま油のコラボキャンペーン。「からかい上手の高木さん」は、2024年実写化するなど盛り上がっていますが、こちらはアニメとのコラボです。アニメは2022年から動きがないですが、四期でもはじまるのでしょうか。
このコラボの関係地は小豆島で、「わたしたち、小豆島育ち」と書いてあるように、作者の山本先生の故郷であり、漫画の舞台であるということと、加登屋製油所を1858年に創業した地であるそうです。
また、タイトルの「100%ごま想い」は、主人公が好きな少女マンガ「100%片想い」からとっていて、原作をしっかりリスペクトしています。作品のストーリーと合っている商品ではないですが、出身が一緒というのは軸としてかなり硬いです。
【オリジナルグッズが当たる!】
キャンペーンは、LINEもしくはハガキによるレシートマストバイ。ごま油一本買ってレシート送ると、「からかい上手の高木さん」オリジナルグッズが当たります。
さらにキャンペーン認知拡大施策として、Xでのフォローリポストキャンペーンも行っていて、こちらもオリジナルグッズが当たります。
購買につなげるレシートマストバイと、認知拡大につなげるXフォローリポストキャンペーンの組み合わせは王道です。ここにブランドストーリーを乗せるのか、IPでのストーリーを作るのか、インフルエンサーを持ってくるのかあたりが企画の売りどころです。
【動画で解説!】100%ごま想いキャンペーン|かどや製油株式会社
苺のハーゲンハート診断|ハーゲンダッツ ジャパン株式会社
キャンペーン概要 | 苺でできたハートを専用フレームで撮影し診断画像をXに投稿すると応募完了 |
インセンティブ | 「ハーゲンダッツオリジナルのハート型充電器“HeartBuds(Charger)”」1,000名 |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【世界観がたっぷりと伝わってくる!】
ハーゲンダッツストロベリーに時々現れる、ハート型の苺の果肉を「苺のハーゲンハート」と名付け、それを探そうというストーリーのデジタルプロモーション。
この建付けと「スプーンですくえば、出会えるかも、完璧でも嬉しい。ちょっとかけているのも愛しい。」というボディーコピーでストーリーが上手です。
また、デザインが可愛くも高級感を残していて、世界観がたっぷりと伝わってくるのも素晴らしいです。
【苺のハーゲンハートを見つけよう!】
「苺のハーゲンハート診断」は「苺のハーゲンハート」を見つけ、形に近いガイドを選んで専用サイトのフレームに合わせて撮影すると、「苺のハーゲンハート率」を診断できるという内容です。精度が非常に高く、適当に撮った写真はアイスではないと弾かれます。
キャンペーンへは診断結果の画面を長押しでダウンロードしてXシェアすると応募完了となります。インセンティブもガーリーなハート型充電器が1000名様に当たるので、ハーゲンダッツ好きの参加モチベーションは高そうです。
ストーリーが美しいのと、撮影した際にアイスかどうかの判別や、フレーム合成など技術的にも高いのがハーゲンダッツのブランドを支えているのだなと感心しました。