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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2024/9/16-9/20
公開日:2024/10/18
キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか検討するときに活用していただければ幸いです。2024年9月第3週は4個!
ブラックサンダー30周年特設サイト|有楽製菓株式会社
キャンペーン概要 | 「社長に雷を落とす」交通広告や、40円分のエネルギーをくれるWebムービー「40円のアンハッピー」など30個の企画を用意 |
インセンティブ | LINEレシートマストバイのキャンペーンでは、えらべるPay700、100ポイントが合計10,000名に当たる |
使用SNS | LINE |
キャンペーンのポイント
【1年で30企画を展開!】
ブラックサンダーが発売30周年を記念して、周年期間の1年にわたって全30個の企画を展開しています。30の企画を楽雷(らくらい)と称した、イナズマ級に楽しいプロジェクトになっているとのこと。
30周年の節目と言いつつ、ブラックサンダーは毎年遊びゴコロのある企画を提供し続けています。
今回の1つ目の企画では「社長に雷を落としてください。」と記載された交通広告に、スマホでフラッシュを焚いて写真撮影すると、社長に雷が落ちる仕掛けが。思わず写真を取りたくなりますし、そのままSNSに投稿されそうな流れができています。
【その場で当たるレシートマストバイも!】
また、30周年バージョンのパッケージにはLINEマストバイキャンペーンが描かれていて、LINEからレシートを送信して、えらべるPayがその場で当たるレシートマストバイ型のインスタントウィンを行っています。
そのほか、Webムービーの公開や、ミスドやTBSラジオハライチのターンとのコラボ、御当地ブラックサンダーの限定発売などが実施されていますが、まだ企画は出揃っていません。
これからもコンテンツは公開されていくので、今後にも期待です。
一個の軸を作って、たくさんコンテンツを持ってくるという手法はブラックサンダーさんのいつものやり方ですが、さすが30周年、企画の数が違います。OOHとSNSを組み合わせたうまい事例でした。
【動画で解説!】ブラックサンダー30周年特設サイト|有楽製菓株式会社
DARS×にじさんじ|森永製菓株式会社
キャンペーン概要 | クイズコンテンツでの商品訴求や、レシートでの購買キャンペーン、Xでの拡散施策などもりだくさん |
インセンティブ | レシートキャンペーンへの応募でDARS専用フラットポーチ計4,000名が抽選で当たる |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【チョコ大好きVTuberとコラボ!】
森永製菓「DARS」と、VTuber「にじさんじ」所属ライバーの三枝明那、闇ノシュウとのコラボキャンペーン。闇ノシュウさんは以前から配信やSNSで「好きなチョコはDARS」と答え「DARS派」を公言しています。
キャンペーンサイトの構成はキービジュアル、ボディーコピー、そして商品訴求、そのあとにキャンペーン概要となるのですが、商品訴求にクイズコンテンツを利用しています。
この内容部分は、デザインやイラストなどフラットにしていて、どこのサイトでも流用できるようになっています。スクロールしないとボタンが押せない仕様も毎回作ると面倒なので、ここも含めて流用していそうです。
ハッシュタグ投稿キャンペーンではコラムにまつわるクイズが出題されていて、回答ボタンからハッシュタグ入りでXに投稿できるようになっています。クイズに正解した方へ三枝明那さん、闇ノシュウさんの手書きメッセージ入り「DARS派認定画像」をプレゼントすることで、キャラクターファンが参加するよう仕向けています。
【商品訴求ができる王道キャンペーン!】
DARSのキャンペーンは、LINEでのレシートキャンペーンに応募完了後、Wチャンスでもれなくオリジナルスマホ壁紙をプレゼント。さらにXでのフォロー&リポストキャンペーン、店頭での購買でクリアファイルをもれなくプレゼント、というのが定番の仕組みです。
そこに毎度キャラクターを変えてキャラクターインセンティブを用意して、キャラクターファン向けにプロモーションを行っています。
購買にレシートマストバイ、認知拡大にXでのフォローリポストキャンペーン、店頭誘引としてベタ付けマストバイというのが随分長くぶれていないので、上昇ということなのでしょう。何度も成功しているからこそ恒例の形式になっているので、王道と言えます。
【動画で解説!】DARS×にじさんじ|森永製菓株式会社
歴代最強豆乳決定戦|キッコーマンソイフーズ株式会社
キャンペーン概要 | 歴代に実在したキッコーマン豆乳の味に投票する総選挙投票の際、HP内から投稿画面を起動させ、Xに投稿すると応募完了。 |
インセンティブ | 現在発売されている豆乳商品200ml各1本(期間限定品・終売予定品を除く)が抽選で120名に当たる。 |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【歴代商品の一番を決める投票キャンペーン!】
2020年の夏に行っていた豆乳総選挙はシングルマッチの投票キャンペーンで、食べ方をバトルさせていたのですが、今回は歴代最強という誰もが夢を見たドリームマッチが実現。
引退済みの味のみで、一日一回何度でも投票できる内容で、推し豆乳を探すことができます。新しい味がでたら一応飲んでみるというエヴァンジェリストもいるだろうキッコーマンの豆乳ですが、「こんな味ほんとにあったの?」と驚くものが多いです。
こちらの投票キャンペーンはすでに終わっていて、9月18日からは現役バリバリの選手同士の決定戦が行われています。現役はどこでも見かける調整豆乳や、美味しい無調整豆乳などTOP選手がいますから、こちらはド派手な戦いが見れそうです。
【投票しやすくする工夫が随所に!】
今回のキャンペーンは、クリックするだけで投票できる手軽なものと、Xに投稿することで参加できるプレゼントキャンペーンと分かれています。投票の度にXに投稿しなくてよい仕組みになっています。
また、Xでは投票の仕方がわからないという人向け動画の投稿や、42種類という豊富さに、どれを選んでいいかわからない人向けのルーレットが用意されていて、投票のハードルを下げる工夫をしています。
Xで投票とするとハードルが高く、WEBだけで投票だと拡散性が下がるという2つのデメリットをくぐり抜け、老若男女から愛される商品だからこそ投票しやすくする工夫が随所に見られます。
【動画で解説!】歴代最強豆乳決定戦|キッコーマンソイフーズ株式会社
#噛んで集中ブーストバイツ|株式会社明治
キャンペーン概要 | 指定ハッシュタグをつけオリジナルエフェクトとanoの楽曲を活用してTikTokに動画投稿 |
インセンティブ | 入賞者30名にブーストバイツ エナジードリンク味フルーツエモーションのセットをプレゼント |
使用SNS | TikTok |
キャンペーンのポイント
【エフェクトを活用したTiktokUGCキャンペーン!】
明治のハードグミ「ブーストバイツ」のTikTokキャンペーンのドメインを見ると、Tiktok.comのドメイン以下にLPが走っており、公式としっかり組んだ形でのキャンペーンになっています。
内容はユーザーに「#噛んで集中ブーストバイツ」と「#明治プレゼントキャンペーン」をつけて投稿してもらうTikTokのUGCキャンペーンです。
しかし、動画を投稿させるUGCキャンペーンは、動画の構成を考えて、撮影し編集して、それを全世界に公開するという、かなりハードルが高いものなので投稿が集まらないという課題があります。
本キャンペーンはTikTok公式と組み、あのちゃんの新曲を活用して、オリジナルエフェクトも使えるという全部盛りで、参加数も期待が持てます。
以前、いきものがかりの楽曲を活用したTikTokキャンペーンで80投稿くらいと楽曲パワーだけでは足りないという案件があったので、今回エフェクトがどう出るのか注目しています。
【TikTokプラットフォームに乗っかる形は結果が出せそう!】
また、本キャンペーンへの参加はイベントに参加するような見せ方になっていて、「Sponcsored by ブーストバイツ」と音楽イベント感を出しています。
ハッシュタグを見ていくと、キャンペーン開始一週間で400件超えと、今まで見てきた中では一番多い気がします。やはりエフェクトが楽しそうということなのか、TikTok側でアルゴリズム的に表示されやすくなっているのでしょうか。
TikTokはプラットフォームに完全に乗っかる形だと結果が出せそうですが、エフェクト制作、インフルエンサー手配など含めて広告費としてTikTokに収める形になるため、よい金額感になりそうです。