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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2024/8/12-8/16
公開日:2024/09/13
キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか検討するときに活用していただければ幸いです。2024年8月第2週は5個!
かどやの太白ごま油で解決!ラクする夏の作り置きキャンペーン | かどや製油株式会社
キャンペーン概要 | 動画を最後まで視聴した後LINE友達になりクイズとアンケートに答える |
インセンティブ | Nintendo Switch+かどやの太白ごま油 5名ラクラ・クッカープラス+フライパン+かどやの太白ごま油 5名オリジナルエプロン+かどやの太白ごま油 25名オリジナルホーロー容器+かどやの太白ごま油 25名Wチャンスでえらべるpay500円 500名 |
使用SNS | LINE、YouTube |
キャンペーンのポイント
【作り置きを推進!】
「作り置きには、かどやの太白ごま油」というシーンを創造すべく、夏の作り置きを推進するデジタルプロモーション。なぜ白ごま油が作り置きに適しているかというと、大豆油やキャノーラ油と比べて、揚げ物が冷めてもサクサクで美味しいからだそう。
キャンペーンは動画視聴+クイズという、商品訴求に寄せたキャンペーンスキームとなっています。動画を最後まで視聴したあと、LINEで友だちになりクイズに答えるといった内容です。
【商品訴求に最適!】
動機づけは、ニンテンドースイッチやティファールセットなどの豪華なインセンティブです。1日1回で何回でも応募できるため、毎日応募させることによって商品の強みを刷り込む方式です。
知ってさえくれれば購入してくれるという、自社の商品に対する自信を感じます。アンケートも大事にして商品改良につなげていくのでしょう。
【動画で解説!】かどやの太白ごま油で解決!ラクする夏の作り置きキャンペーン | かどや製油株式会社
HI-CHEWサマーキャンペーン|森永製菓株式会社
キャンペーン概要 | 自分の名前などを入力すると刷新されたロゴ風の画像が生成され、それをXでシェアすると応募完了 |
インセンティブ | 純金製ハイチュウ 1名オリジナルタオル 100名オリジナルうちわ 100名Amazonギフトカード1000円分 612名 |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【既存コンテンツ「ロゴメーカー」を再活用!】
2022年にアメリカで大ブレイクを果たした森永のハイチュウが、世界中で愛されるグローバルブランドを目指し、2024年2月にロゴを英語表記に変更しました。
その際、ロゴが変わることで認知されなくなる懸念から、リニューアルロゴの浸透施策として、好きな言葉をハイチュウロゴに変換できる「HI-CHEWロゴメーカー」を公開しました。今回のHI-CHEWサマーキャンペーンもこの「HI-CHEWロゴメーカー」を改めて使ったキャンペーンとなっています。
新しいロゴの認知・浸透のためにロゴメーカーという動きが上手いと以前も動画で取り上げましたが、半年たった後でもロゴメーカーコンテンツをこすり倒してます。
【オリジナルロゴ入り商品が当たる!】
今回の企画のなかの「純金ハイチュウプレゼントキャンペーン」では、ロゴメーカーで作成したオリジナルロゴをXにシェアすると応募完了。抽選で1名にオリジナルロゴが入った35g相当の純金が当たります。
「世界応援チュウキャンペーン」では、ハイチュウ2個購入したレシートと、希望のオリジナルロゴのアルファベットとカタカナを応募フォームに入力すると、そのロゴのうちわやタオルがもらえるというもの。自分の名前よりは推しの名前を入れたくなるインセンティブになっています。購買キャンペーンではありますが、世界進出したからこそできる打ち出しです。
1つのキャンペーンコンテンツを軸に、XやInstagramといったSNSやインセンティブを変えて活用していくという無駄のないキャンペーンになっています。ロゴの浸透も合わせてできて一石二鳥です。
【動画で解説!】HI-CHEWサマーキャンペーン|森永製菓株式会社
弱虫ペダルLIMIT BREAK×奄美の船旅 キャンペーン|奄美群島航空・航路運賃軽減協議会/鹿児島県旅客協会
キャンペーン概要 | フェリー船内や島内でのデジタルスタンプを集める観光プロモーション |
インセンティブ | 小野田坂道賞 折り畳み式自転車・コラボアイテム全種セット・声優山下大輝さん直筆サイン色紙 1名 A賞 一等客室ペア往復乗船券・奄美育ちの黒毛和牛詰合せセット 8名 他 |
使用SNS | なし |
キャンペーンのポイント
【コラボ観光プロモーション!】
週刊少年チャンピオンで2008年から連載中で、2024年8月現在90巻まで発売している自転車漫画「弱虫ペダル」と、鹿児島県南部にある奄美諸島のコラボ観光プロモーション。
奄美大島では「奄美大島チャレンジサイクリング」という240キロにわたるロードバイクレースをコロナ前は毎年開催していました。2020〜2022年とコロナで見送りをした後、音沙汰がなくなってしまったのですが、いまでも奄美大島には自転車ロードがあり、そこを巡る人たちがたくさんいるようです。
当プロモーションでは、ロードバイクとフェリーを組み合わせた人にも環境にも優しい旅を提案しています。
【自転車で巡るデジタルスタンプラリー!】
様々なキャンペーンを行っているなか、スタンプラリーはフェリー内と島でのデジタルスタンプを集めるというもの。つまりフェリーで行かない限り参加ができません。参加ハードルは高めですが、島内でのスタンプ集めはロードバイクの目的地としても良く、山の上でも行こうという気になります。
その他、LINEを活用したフェリー船内でのクイズキャンペーンや、弱虫ペダル好き向けのARフォトフレーム、主人公による船内放送、ターミナルにある弱虫ペダル特設コーナーなど、ファン向けコンテンツも抑えてます。
ロードバイクで島を走るというのは憧れますが、東京からではロードバイクを担ぎ、飛行機とフェリーに乗ると考えると億劫になりがち。IPで背中を後押しするのは大切です。
【動画で解説!】弱虫ペダルLIMIT BREAK×奄美の船旅 キャンペーン|奄美群島航空・航路運賃軽減協議会/鹿児島県旅客協会
宇宙猫メーカーキャンペーン実施中! | カルカン(kalkan)
キャンペーン概要 | LINE登録後7種類の宇宙猫フォトフレームを集めると、応募フォームから応募できる |
インセンティブ | カルカンパウチ1カ月分(32個)を抽選で222名にプレゼント |
使用SNS | LINE |
キャンペーンのポイント
【宇宙猫ブームに乗る!】
毎日食べることを考えた、猫用ウェットフードのプロモーションです。カリカリとは違い、完全栄養食のウェットフードの強みをアピールしています。
キャンペーンサイトでは、ブランドムービーなどを見ることができます。スクロールしていくと、カルカンデイリーミールラボ、ペットフードや猫の健康意識調査の辺りから、なぜか宇宙観がクリエイティブに出てきて、動画も宇宙と宗教観が強めに表現されていきます。その流れで「宇宙猫メーカーキャンペーン」と続きます。
猫好きには常にトレンドワードの「宇宙猫」は、宇宙空間の写真と猫の写真をコラージュした面白画像のことを指します。海外では2006年ごろに、日本では2014年ごろ広まりました。壮大で無機質な宇宙空間と、身近で愛らしい猫の組み合わせのシュールさが、長い間ファンを作りつづけています。
【フォトフレームを集めるマストバイキャンペーン!】
そんな宇宙猫を作ることができる「宇宙猫メーカー」は、LINEの友だち追加から商品のバーコードを読み込むとコンテンツが立ち上がる、購買キャンペーンの仕組みです。
曜日ごとに変わる背景が全7種類あり、全部集めると応募フォームから登録することで、カルカンパウチが1ヶ月分あたるWチャンスも行っています。
これまでも仕事猫や2023年に流行った猫ミームなど、インターネットミームになることが多い猫。なかでもこの「宇宙猫」は一番息が長いように感じます。権利関係等も無いのでどこの会社も使えるというのも便利です。
【動画で解説!】宇宙猫メーカーキャンペーン実施中! | カルカン(kalkan)
しまねサプリプロジェクト2024|島根出身のあの人にしまねを贈ろう!
キャンペーン概要 | LINEにて島根県外に行ってしまった友達にしまねサプリとメッセージを送ると県外の友達へしまねサプリBOXが送られる |
インセンティブ | しまねサプリBOX 6種 計200名分アンケート回答でデジタルギフト1000円分 |
使用SNS | LINE |
キャンペーンのポイント
【Uターンを推進!】
しまねが足りてない友達にしまねを贈ろうという「しまねサプリプロジェクト」は、島根県外に住んでいる、島根県民の友達に島根特産品を送ることで島根を思い出してもらい、あわよくば島根に帰ってきて欲しい。ということを伝えるというプロジェクトです。
県外に行ってしまった友人で、悩んでいたり辛いことがあったときに発動するとお互いWin-Winなツールになりそうです。久しぶりの郷土特産品は嬉しいでしょう。また、島根にUターンするというのはあくまで「いつか」という仮の話なので、気軽に参加できます。
【ターゲットが限定的!】
ターゲットは島根県に生まれ育ち、今も島根県にいる人。ストーリーも分かりやすく、かなりフォーカスされているデジタルプロモーションです。
LINEの友達に追加をして、県外の方に合意を取り、応募フォームより応募申し込みをした後、友人にもURLを送って登録してもらう流れ。友達紹介キャンペーンと同じスキームになります。
プレゼントは先着200名様に送られます。これが多いのか少ないのかわかりませんが、序盤なら確実に友人に島根特産品を送ることが可能です。