n2p blog
キャンペーンやSNSの
"ためになる"情報を
執筆しています。
【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2024/5/20-5/24
更新日:2024.11.07 (公開日:2024/06/14)
キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか検討するときに活用していただければ幸いです。2024年5月第3週は5個!
2024年サンリオキャラクター大賞 公式サイト
キャンペーン概要 | 自社会員ページより投票ができる。ゲームをクリアしさらに投票権をゲット |
インセンティブ | なし |
使用SNS | なし |
キャンペーンのポイント
【毎年恒例のキャラクター大賞!】
毎年恒例ポムポムプリンとシナモロールがしのぎを削るサンリオキャラクター大賞が39回目を迎え、今年は「サンちゅっ」というキーワードを主軸にストーリーを作っています。
去年は総得票数4,448万7,850票で昨年対比約168%とサンリオ史上最多の数値を叩き出しており、今年も期待が持てそうです。
去年の覇者はシナモロールで2001年から23回目の出場で、通算6回覇者になっています。2020年からは4連覇ということで、このまま5連覇を許してしまうのか、それとも4年連続準優勝のポムポムプリンが今年制覇するのでしょうか。
初回速報の1位は「ポチャッコ」。今年デビュー35周年の意地を見せ、波乱の幕開けとなっています。中間発表ではシナモロールがTOP戦線にいるものの、ポチャッコがそれを追っかけるという展開です。決勝はここ4年間シナモロールとポムポムプリンの黄金カードでしたが、そこにポチャッコが入ってくる3wayマッチになりそうです。
【ゲームクリアで投票権がさらにもらえる!】
投票には会員登録が必須。ログインしてからの投票になるため、基本はファンの方による投票といえます。1キャラクターにつき1日1回投票可能。毎日投票できるとはいえ、一度に大量の投票はできません。
しかし、ゲームに参加すると投票チケットを最大33枚もらうことができ、追加投票が可能。約40日×33投票分あるので、全力で注ぎ込むこともできます。
今大会は去年と同じく90選手がエントリー。決勝はサンリオフェス@東京ビッグサイトで行われ、豪華な発表となっています。
【動画で解説!】2024年サンリオキャラクター大賞 公式サイト
謎解きボイスドラマ「東京競馬場に眠る伝説を追え!」|JRAFUN
キャンペーン概要 | フルボイスビジュアルノベル謎解きをクリアしXにシェアすると応募完了。リアル謎解きも実施。 |
インセンティブ | JRA FUN公式Xをフォローして対象の投稿をリポストすると、抽選で各回30名様にEJOICAセレクトギフト1,000円分をプレゼント。 |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【3ヶ月の謎解き企画!】
リアル脱出ゲームを企画するSCRAP監修で、声優の梶裕貴さん・上坂すみれさんとコラボの「梶裕貴と上坂すみれの謎解き競馬」コンテンツが約3カ月に渡り段階的に物語が展開されています。
5月に公開されたエピソード1から7月22日の最終エピソード公開までエピソードクリアを保存する必要があるため、冒頭に「Cookieを有効にし同一端末でお楽しみください」「機種変更やキャッシュクリアでプレイデータが保持されない」とアナウンスがあります。
また、本企画ではSNS等で謎解き内容の投稿を禁止。謎解きの難易度も高そうです。すぐには終わらないボリュームと、声優さんの一部フルボイスパートもあり、このキャンペーンが面白そうというのが伝わってきます。
【東京競馬場がどういう場所なのか訴求!】
ゲームの内容はそれぞれのエピソードに謎があり、それを解決していくとお話が進んでいくビジュアルノベルになっています。本格謎解きをしながら、手がかりとして東京競馬場がどういう場所なのかを訴求しています。訴求がメインなのでヒントも用意されていて、ギブアップすることもできるような導線になっています。
そのほか、フォロー&リポストキャンペーンや謎解きの各エピソードクリア画面をシェアするX活用のキャンペーンも開催。認知拡大部分もちゃんと行っています。東京競馬場でのリアル謎解き競馬も開催していますが、残念ながら梶裕貴さん・上坂すみれさんが出演するわけではなさそうです。「まずは競馬場に足を運んでほしい」「競馬について知ってもらいたい」という目的がありそうです。
【動画で解説!】謎解きボイスドラマ「東京競馬場に眠る伝説を追え!」|JRAFUN
バンドリ!診断
キャンペーン概要 | Pバンドリに登場する7バンドからオススメのバンドを診断。診断結果をXポストで応募完了 |
インセンティブ | QUOカードPay 1,000円分 200名 |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【毎日挑戦で当選確率UP!】
バンドリがパチンコ化されることを記念して、パチンコバンドリに登場する7グループの紹介を兼ねて診断コンテンツを提供しています。
診断キャンペーンは、いくつかの質問に答えていくとおすすめのバンドを診断し、診断結果をXにポストすることで応募完了となるシンプルなスキームです。毎日診断することで当選確率がアップするのがほかとは違うところですが、診断コンテンツを毎日参加するというケースはあまり見かけません。
このスキームだとXのカスタムストーリーを使った形の方が費用も抑えられそうですし、ユーザーも導線がシンプルになるので迷わなさそうです。
【X内LPもおすすめ!】
X内LPを活用した診断コンテンツやクイズコンテンツでは、画像をタップするとX内LPに飛び、その中で診断やクイズの回答し、結果からシェアする形があります。LPがシンプルなほうがX外へ行っていないように見せられますし、LP作成費も抑えられます。ユーザー的にもXのアプリ一本で最後まで行けるのでおすすめです。
もちろんキャラクターをもっと見せるためにLPをちゃんと作り込んで診断コンテンツを置くというのも正解です。価格を抑えたいなどがあれば、X内LPでも提案していいと思います。
【動画で解説!】バンドリ!診断
湖池屋プライドポテト 日本の神業 3大キャンペーン丨株式会社湖池屋
キャンペーン概要 | Xによる引用リポストキャンペーン、クイズキャンペーン、総選挙系投票キャンペーンと3つ行われる |
インセンティブ | 湖池屋プライドポテト 日本の神業シリーズ |
使用SNS | X |
キャンペーンのポイント
【投票&クイズ&リポスト!】
世界が驚く “日本産食材の魅力” を支える匠の技と情熱の結晶である “日本の神業” をふんだんに盛り込んだ「湖池屋プライドポテト 日本の神業」シリーズの販売を記念した3大キャンペーンが開催中。日本の神業シリーズは5月から8月にかけて「手摘みオリーブ味」や「九州焼のり醤油」、「くまもとあか牛」など様々な地域の味が発売されていきます。
キャンペーンは第一弾としてXでのフォローアンド引用リポストキャンペーン、第二弾としてクイズキャンペーンを行っています。
クイズでは「これぞ神業! 日本の魅力発見キャンペーン」と称して、LPから回答していくスタイル。不正解でもヒントという形で回答を見せてくれ、何度でも参加可能です。新しい味が出るたびにクイズを出していて、LPへの導線としてリピート効果もありそうです。
【3つのキャンペーンを活用!】
第三弾は現時点では公開前ですが、毎年湖池屋で行われているパッケージデザインを投票で決定する総選挙「プライドポテト 日本の神業 金沢 デザイン総選挙」が開催される予定です。
金沢だけ味もパッケージも非公開ということで、期日になったらいくつかパッケージと味が公開されて、それに投票するという形なのでしょう。
引用リポストで認知拡大し、クイズでそれぞれ商品の強みを理解してもらい、投票キャンペーンで自分が選んだパッケージになるという自分ごと化を促進しています。キャンペーンの仕組みによる課題解決をそれぞれハメることによって全方位の課題を解決していっています。
【動画で解説!】湖池屋プライドポテト 日本の神業 3大キャンペーン丨株式会社湖池屋
こまめどりプロジェクト しゃぶ葉
キャンペーン概要 | 利用客がきれいに食べ終わったテーブルの写真を撮影し、会計時にスタッフに提示するとクーポンが貰える |
インセンティブ | ドリンクバー110円券 |
使用SNS | なし |
キャンペーンのポイント
【きれいに完食でクーポン獲得!】
食べ放題でおなじみ「しゃぶ葉」が、4月からフードロス削減を目指した「こまめどりプロジェクト」をスタートしています。食べ放題で利用客がついつい注文しすぎて食事を残してしまうケースを防ぐために、きれいに食べ終わったテーブルの写真を撮影し、会計時にスタッフに提示するとドリンクバークーポンが貰えるというもの。
食べ残しが多かった場合、追加料金などのペナルティを課すパターンが多い中「きれいに食べていただいてありがとうございます」の形にしていてユーザーとのコミュニケーションが巧妙です。
【SNSなどでコミュニケーションを増やせる!】
見栄えのいい写真にはならなくても、写真を撮るということと、そこに正義があるということでSNSに上げるモチベーションになり、その写真を使わなくともUGCが生まれやすい取り組みです。
現状キャンペーンなどは行ってないですが、UGC投稿してくれたら更にクーポンをプレゼントするようなキャンペーンや、フードロスを啓蒙するようなクイズキャンペーンなどと組み合わせてブランド価値をあげる取り組みなど、いろいろな施策につなげられます。
アナログな手法ですが、ネガティブをポジティブに変換してお客様に提供することで正義を生み出し、SNSなどでコミュニケーションを増やせるという流れが完璧です。