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【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2022/12/22-12/28

週間キャンペーン記事no378

キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか調べたいときに活用していただければ幸いです。 2022年12月4週は4個!

サッポロビール箱根駅伝応援サイト | サッポロビール

サッポロビール箱根駅伝応援サイト | サッポロビール
キャンペーン概要箱根駅伝99回大会のCMテーマでもある「想いの継承」を軸にキーワードを入力するとサッポロ生ビール黒ラベルが当たる
インセンティブサッポロ生ビール黒ラベル
使用 SNSWEB

キャンペーンのポイント

———箱根駅伝が今年99回目というプレ100回記念なわけで、来年はもっと盛り上がるんだろうなというところと、その長い歴史の中で37回支えてきたサッポロ生ビール黒ラベルの応援サイトです。

———年始特別バージョンのCMがベースとなり箱根駅伝にかかわる人たちの「想いの継承」に焦点を当てた世界的なダンサーとして活躍する田中 泯(みん)さんと、女優の生田 絵梨花さん、音楽はヨルシカと年始のみ放送されるという短い期間にも関わらず豪華なキャスティングで、箱根駅伝にかける思いというのが伝わります。 アーカイブには過去のWEBコンテンツが見れたり、広告ギャラリーにはCMや新聞広告が見れたりして充実しています。

箱根駅伝缶なんかも出ているのですね。好きな方はこのビールを飲みながら箱根駅伝を見ているのでしょう。

———また、キャンペーンとしては毎日変わるキーワードを会員サイトのフォームに入力するというもの。「思いの継承」エピソードを読み終えたあとに記載しているキーワードを入力するというもので、会員登録マストなので、会員増加を狙っているにしてはインセンティブが黒ラベル合計100名と弱めなので、目的はエピソードを読んでほしいというところが強いのかもしれませんね。

毎年ある箱根駅伝応援キャンペーン。2024年は100回目ということでたくさんの企業が協賛を行い、応援サイトが立ち上がるということで次の年を見据えて学んでおきましょう。

サッポロビール箱根駅伝応援サイト | サッポロビール

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サッポロビール箱根駅伝応援サイト | サッポロビール

【動画で解説!】サッポロビール箱根駅伝応援サイト | サッポロビール

ポチッと、あけおめ!LINEあけおめスタンプ2023

キャンペーン概要おみくじ付きのLINEスタンプが購入できる。TikTokへの投稿やTwitterでのクイズ、診断キャンペーンも。
インセンティブおみくじ/LINEポイント1,000円/amazonギフト券3,000円
使用SNSLINE,Twitter,TikTok

キャンペーンのポイント

———毎年恒例あけおめスタンプでおみくじがひけるというもの。自分でおみくじをひらくこともできるし、友だちに送ったりできるスタンプが買えて、中からはインスタントウィンみたいに何かが当たるとかではなく大吉から凶がランダムで出てくる形。

正月から課金アイテムという感じがしますが、おめでたいときだからいいのでしょう。 面白い部分としてTikTokやTwitterも活用していて、Tiktokではスタンプの顔マネを投稿するように促してます。

盛り上がっているよ!ということで見てみると…2個のみ。まあインセンティブも無いのでユーザーもやるモチベーションはないよなということで一応もしかしたらで入れてみたのでしょうか。2023年も動画投稿させる系キャンペーンは厳しいのかもしれませんね。

———Twitterではクイズキャンペーンを行って、カンバセーションボタンからハッシュタグ投稿で認知拡大を行っています。と同時にCMを見せるという動画再生回数もKPIになっていそうですね。

カンバセーションボタンのいいところはカンバセーションボタンからユーザーが投稿した場合、その動画も同時にタイムラインにも出るので動画が見やすいです。引用リツイートだと動画が引っ張ってこれないので、動画や画像で意味をもたせたい場合はカンバセーションボタン一択ですね。

またフォローアンドリツイートするとあなたっぽいスタンプがオートリプライで返ってくるという、ランダム送信でしょうけど診断を行っています。診断結果をシェアすると後日抽選という、診断コンテンツにはありがちな流れですが、全てTwitterだけで完結しているのは珍しいですね。

LINEはクローズになりがちなのでTwitterやTikTokといった別プラットフォームを活用して認知拡大を行っています。その他LINEキャンペーンでもTwitterでシェアしたら当選確率2倍にするなどで認知拡大も取りに行きたいという相談も多くもらうようになってきました。LINEとその他SNS連携のご相談、お待ちしております。

【動画で解説!】ポチッと、あけおめ!LINEあけおめスタンプ2023

年末年始のテレ東はお年玉もスゴイ!総額1000万円当たるぞ!キャンペーン:テレビ東京

年末年始のテレ東はお年玉もスゴイ!総額1000万円当たるぞ!キャンペーン:テレビ東京
キャンペーン概要対象番組を2時間見ると応募券が一枚ゲットでき、放送とは別に制作裏話を生配信され、その配信中にも応募のチャンスが有る
インセンティブQUOカード10万円分
使用SNSWEB or ハガキ

キャンペーンのポイント

———年末年始は視聴者も多くなる時期ということでどこのテレビ局も気合が入っていて、番組内容はもちろんのことデジタルプロモーションも欠かせなくなってます。番組を知ってもらうには色々なやり方があると思うんですけど、マスト視聴の方法が気になったのでチェック。

キャンペーン期間中対象番組を視聴しているとメモリがたまりdボタンで確認できると。今どきはテレビ側で視聴時間を記録、そして応募券からパスワード発行までできるんですね。パスワードはフォームもしくはハガキで送るということで老若男女対応させてます。テレビ番組以外にもYoutubeでの生配信でのキーワード発表があり、そちらでも参加できます。

———テレ東では同時期にすごい難しいドラマ王というクイズキャンペーンも行っており、こちらはドラマへのTver導線を目的としたキャンペーンで年末年始のコンテンツ需要を見たキャンペーンとなってます。

安心してください、カンニングできますよ、ということでクイズに答えて結果をツイートするとインセンティブという内容で、ドラマをちゃんと見てないと絶対に答えられないような四択になっています。カンニングするとそのドラマのTverへリンクされており、ドラマ視聴を促しています。正解でも不正解でもクイズは進行するのですが、結果発表時にも回答を確認するという流れでTverリンクという徹底した視聴導線ができています。

テレビにせよゲームにせよコンテンツ業界は年末年始、ユーザーの時間を奪い合うためコンテンツ力を高めながらもプロモーション合戦になっています。1000万円プレゼントなどはビッグマッチにしか使えませんが、クイズコンテンツなどはうまいこと常設できる導線ですね。

年末年始のテレ東はお年玉もスゴイ!総額1000万円当たるぞ!キャンペーン:テレビ東京

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年末年始のテレ東はお年玉もスゴイ!総額1000万円当たるぞ!キャンペーン:テレビ東京

【動画で解説!】年末年始のテレ東はお年玉もスゴイ!総額1000万円当たるぞ!キャンペーン:テレビ東京

年末年始チルジャンボ|総勢366名様で総額200万円相当山分け!!

キャンペーン概要LINEにて購入したレシートを送るとためたポイントに応じた豪華賞品に応募できる
インセンティブプロジェクター/箱根宿泊券/LINEポイント/オリジナルグッズ
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

———年末年始のジャンボといえば年末ジャンボ宝くじ、ということでそれをオマージュしたチルジャンボ。「年末ジャンボ宝くじ」は、1等賞金が7億円なので到底追いつかないジャンボ感ですが正月のキャンペーンというのがわかりやすく伝えられていると思います。年末年始というところもあり、キャンペーン期間は1月末までと2ヶ月でその間にレシートでポイントを貯めるマイレージ式レシートマストバイキャンペーン。

———購入本数25本コースと5本コースと1本コースがあり、こういったマストバイキャンペーンでは取引金額が5,000円未満ではその金額の20倍、5,000円以上の場合では金額に関わらず上限価格が10万円となりますので、25本コースはすべて10万円相当となっています。チルアウトは大体200円程度ですので、5本なら5×200円×20倍で20000円相当になるわけですね。

宝くじの還元率は50%以下と決められているのですが、マストバイキャンペーンのKPIも還元率から参加数を出すのもいいかもしれないですね。例えばキャンペーン制作費とインセンティブ費、事務局費を足して500万円ならば参加数×商品利益で1000万円目指すみたいな感じはありかと思います。

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【動画で解説!】年末年始チルジャンボ|総勢366名様で総額200万円相当山分け!!

N2Pの実績

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キャンペーンの企画、システム開発、サイトのクリエイティブ制作からサーバー設計まで一貫して行うことができます。また、SNSの企画、運用、広告などSNSに関する全てのお仕事もお引き受けできます。詳しくはこちらのリンク、もしくは下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

村上 烈

株式会社NONAME Produce代表取締役。2006年8月、早稲田大学在学中に同社を設立。デジタルキャンペーン黎明期から18年以上にわたり、第一線でデジタルディレクターとして活躍。 キャンペーンコミュニケーション設計・戦略を武器とし、SNSの各種プラットフォーム(X〈旧Twitter〉、Instagram、TikTokなど)と連動したキャンペーンの企画・制作を手掛ける。 2020年からはYouTubeにて、SNSキャンペーンの手法や最新トレンドを解説する動画を1000本以上投稿。APIを活用したウェブ技術とクリエイティブデザインを組み合わせた手法を強みとし、その独自の知識と経験を基に、現在では「WEBキャンペーンシステム Aha!」「Xキャンペーン支援ツール BirdCall」「Instagramキャンペーンシステム ImStar」などの自社サービスの設計・統括を行う。

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