【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2021/5/29-6/4 | 株式会社NONAME Produce(n2p)

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更新日:2024.11.07 (公開日:2021/06/28)

キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか調べたいときに活用していただければ幸いです。 2021年6月第1週は5個！

#森永暑さ対策クイズ Twitterキャンペーン│森永製菓株式会社

キャンペーン概要

内容:

森永暑さ対策クイズの「答え」と「#森永暑さ対策クイズ」をTwitterで投稿すると､森永オリジナルアイマスクと暑さ対策セットが当たるキャンペーンです。

キャンペーン考察

発見ポイント:

そろそろ夏が近いこともあり、熱中症対策のプロモーションが増えてきました。森永製菓さんも熱中症対策のお菓子を出しており、塩分入りタブレットであったりICEBOXも含んでいます。スキームとしてはTwitter完結のクイズキャンペーンですが、よくあるカンバセーショナルカードを使ったハッシュタグ投稿でのクイズではなく、引用リツイートで答えさせています。元々のカンバセーショナルカードは投稿時に残るので、ユーザーが参加した際にユーザーのタイムラインにカードの画像が残せます。そのため、画像でどのようなプロモーションが行われているか伝えられるのに対して、引用リツイートだと本文も含めて投稿されるので、さらにわかりやすいということです。

クイズのように本文に問題がある場合はなおさらわかりやすくなります。ただ、引用リツイートの場合、ハッシュタグをコピペする必要があったり、そもそも引用リツイートのやり方がわからない参加者がいます。そのため、参加のハードルが少し生じるというデメリットがあります。
さらに、「クイズに出題されている商品」を撮影し添付することで、少し豪華な賞品が当たるという、ハードル高めの設計が用意されています。

クイズの答えはそもそもLPに記載されているので、ゲーム感覚というよりは啓蒙していこうという姿勢が見えます。

スマートフォンキャプチャ

#森永暑さ対策クイズ Twitterキャンペーン│森永製菓株式会社　を考察する動画

Gakkenニューブロック作品コンテスト開催!!

キャンペーン概要

内容：

公式Instagramのアカウントをフォローし、ニューブロックを使った作品画像または動画を「#ニューブロック作品コンテスト2021」を付けて投稿すると応募完了です。

キャンペーン考察

発見ポイント：

去年までは写真をフォームから投稿する形でしたが、今年はGakkenニューブロックのロゴのリニューアルと、商品ラインナップの刷新が行われています。さらには、公式ホームページのリニューアルを記念し、「第11回 Gakkenニューブロック作品コンテスト」が、インスタグラムをプラットフォームに開催されています。
コンテスト形式のUGCキャンペーンで、写真投稿してもらうことで口コミを広めつつ、最優秀作品賞・ひらめきのタネ賞などを選定してくれるようです。年齢を書いてもらうのも特徴的で、階級別に選定してくれるのは親切な仕組みです。最優秀作品を見てみると非常に良くできていて、ハッシュタグみたいな形のキャンペーンでも、出来の良い作品が集まるのだなと感じました。

フォーム投稿からインスタグラムにプラットフォームを移したということは、SNSに公開するハードルを乗り越えたということでしょう。やはり、SNSにアップしてもらって投稿したほうが、拡散力もあり参加者が増えると踏んだのかもしれません。

スマートフォンキャプチャ

Gakkenニューブロック作品コンテスト開催!!　を考察する動画

桃太郎電鉄ダービー｜JRA

キャンペーン概要

内容：

桃太郎電鉄ダービーのゲームを進めることで、ダービーや競馬そのものの知識を高めることができます。また、Twitterでは対象ツイートをリツイートすると、オートリプライでサイコロの目が帰ってきます。その目とダービーの優勝馬が一致した方の中から抽選でプレゼントが当たります。

キャンペーン考察

発見ポイント：

少し前に、「ウマい棒ダービー」というキャンペーンもデジタルプロモーションラボで紹介しましたが、それと並行して走っている桃太郎電鉄シリーズとのコラボ企画、桃太郎電鉄ダービーです。とにかくゲームのクオリティが高く、桃太郎電鉄好きであれば、ついやってしまうこと間違いなしの出来に仕上がっています。ブラウザゲームのブラウザ依存はもちろん、端末依存やPCでどうするかなど制限が非常に多く、バグが出やすい中で開発するため工数が非常に多いです。Twitterキャンペーンも少し変わっていて、フォロ率オートリプライだがインスタントウィンにはせず、サイコロの目が返ってきて、それが優勝馬の馬番号と一致した人のみ抽選券が得られる仕組みになっています。参加した人は、ダービーの優勝馬が気になってしまうから見てくれるはず、という狙いがあるプロモーションになっています。

「競馬に対して興味を持ってもらう」という、大きい課題に対してIPコラボは非常に有効です。加えて、ゲームのクオリティをここまで仕上げていただけるとコラボ先も嬉しいはずです。

スマートフォンキャプチャ

桃太郎電鉄ダービー｜JRA　を考察する動画

“IKEA Renocations” quiz on Pinterest

キャンペーン概要

内容：

クイズに回答していくと、Pinterest上にある画像を活用して自分の好みに合わせたアイテムを提案してくれるキャンペーンです。

キャンペーン考察

発見ポイント：

海外のプロモーション事例です。IKEA USが行っている診断系のプロモーションで、jebbitというクイズコマースソリューションを活用して回答していきます。すると、Pintarest上にある写真で、ユーザーにオススメの商品をレコメンドしてくれます。画像はIKEAの公式アカウントが載せているもののみが出現しています。商品写真のデータベースとしてPinterestを活用していて、それと連携させてプロモーションにしているということです。
自社内データベースももちろんあると思いますが、SNS上にあったほうがインプレッションが高くなるのを見越しているのでしょう。加えて、Instagramにしてしまうと商品リンクができないなど制約多いので、Pinterestを採用していると思われます。

Pinterestは他SNSと違って人で繋がるものではなく、興味やコンテンツの内容・質を求めてフォローしていくものなので、商品やEコマースとの連携がしやすいのが特徴です。

また、Pinterestは世界で月間アクティブユーザー4億5千万人を突破し、国内でもすでに毎月の利用者数が870万を超えてきています。今後は国内プロモーションでも活用していく必要があるので、今からでも遅くなさそうです。

スマートフォンキャプチャ

“IKEA Renocations” quiz on Pinterest 　を考察する動画

【THERMOS】音ナタイムをご一緒に｜音ナBAR（オトナバー）

キャンペーン概要

内容：

スイッチしたい気分を入力すると、その気分に合わせたタンブラーとカクテルとプレイリストをレコメンドしてくれるキャンペーンです。

キャンペーン考察

発見ポイント：

サーモスで自分時間を美味しくはじめようということで、最近流行りの昭和風イラストとネオンで構成されたデザインです。スイッチメニューということで、「オフモード」、「アートモード」、「トリップモード」とスイッチしたい気分のボタンが並んでおります。レコメンドドリンクは、プロのバーテンダーが提供し、レコメンドミュージックは、JWAVEに出演するアーティストが、マッチするSpotifyのプレイリストを提供してくれます。SONARMUSICの協賛になったということなのでしょう。選択して進んでいくと、ドリンクとアーティストレコメンドのプレイリストを教えてくれます。それに加えて、このお酒に合うタンブラーの種類を教えてくれる、というサーモスのプロモーションになっています。カクテルを飲むコップではない、というイメージを変えていきたいというところが伺えます。

ブランドイメージを変化させたい場合、賞品が当たるとなるとイメージが損なわれる可能性も出てきます。そこで、音楽など洒落たシーンかつデジタルインセンティブで、長くサイトとして置ける形にしているのは非常に勉強になります。