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意外と奥深い!ゲームの動画プロモーションのあれこれ
更新日:2024.11.05 (公開日:2019/10/18)
ゲーム市場の動画プロモーションの重要性
近年e-sportsやスマートフォンの普及によってゲームはどんどん身近な存在になってきています。市場の拡大とともにゲームの数も増えていき競争が激化する中、どんなに面白いゲームを作ってもユーザーに面白そう!と感じてもらえなければ興味を持ってもらうことすらできません。
以下は2012年のいくつかのトップゲームの動画の再生回数と売上の相関性を表したものです。これによるとローンチ前の動画の再生回数と売上には0.99と強い相関性があることがわかります。
このようにゲームのプロモーション動画を発表しその再生回数を分析することで、ゲームマーケターはプロモーション戦略を最適化していくことができます。
またゲームのローンチ後はコミュニティベースの動画が視聴される傾向にあります。以下のグラフはローンチ前後の企業側が用意した動画とコミュニティの作った動画の視聴数の割合です。
このため企業はローンチ前の動画をいかに作り込み、周知させるかが重要になってくると考えられます(もちろんコミュニティが作り上げる動画も重要になってくるので、これに関してはいかに”映える”ゲームを作るかというところにつながるのでしょう)。
本記事ではゲームのプロモーション動画を見ていくことで、効果的なキャンペーンにするにはどのような動画を作っていくのが良いのかを考えていきましょう。
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視聴デバイスを意識する
一言に動画と言っても内容によって見られるデバイスは大きく変わっていきます。以下のグラフは2012年において、動画のタイプごとにどのデバイスでみられがちか、を表したものになっています。
これを見るとアナウンスやローンチなど企業側が提供するコンテンツは圧倒的に PCで見られているものの、レビューやチュートリアルなどユーザーメイドのコンテンツに関してはスマフォが大きく再生回数を伸ばしている事がわかります。これはあくまで2012年時点のものなので数字としては今はもっとスマートフォンの勢力が強くなっていそうではありますが、この差は意識していく価値があると思います。
以下のグラフはユーザーと開発者に対して「どのハードウェアが一番興味深いか」を調査したものです。
この調査において、2019年においてもPCが不動の一位を保っているというのは見逃せない事実です。これは多くのユーザーがPCにてゲームをしているということを表しており、PCからの動画への閲覧数は未だに強力なものであると考えて良いでしょう。
サービスによる違い
またサービスによってもプロモーション動画の制作は変わりそうです。
例えばYouTubeには動画のアップロード時間の制限はありませんが、X(Twitter)には2分という制限があります。またYouTubeは音がある状態で見られることが多いですが、X(Twitter)は流れてきた動画を無音で再生されることも多いです。この様に同じ動画でも投稿されるサイトによって見られ方が違うということも注意しながら動画を用意していく必要があります。
X(Twitter)社はX(Twitter)における動画は短いほうが評価がされやすいと公表しており、2017年時点では6秒以下の動画を作ることを推奨しています。
また2015年の時点でツイッターユーザの8割がモバイル端末からのアクセスという調査結果が出ています。 このことからスマートフォン向けゲームのプロモーションはX(Twitter)にて行うのが非常に効果的といえます。
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動画コンテンツの具体例
ここまでは動画プロモーションをやる上での前提をお話してきましたが、ここからは動画のコンテンツの内容を話していきましょう。
ストーリの前提を伝える
ゲームは「非日常」から始まる事が多いです。その非日常な状態に入り込むにはゲームの前提条件をきちんと理解できているとよりよいでしょう。
ゲームのティザー映像はそのようなゲームに没入するための導入としての役割があります。ゲームの世界観を正しく魅力的に伝えられれば、そのゲームへの理解度は深まり興味を持ってくれることでしょう。
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実際のゲームの映像”以外”を使い、興味を引く
実際のゲームの映像”以外”の動画をティザー映像として用意して興味を引くというのもプロモーションとして非常に有効な手段です。たとえば日本一ソフトウェアが開発したホラーゲーム「夜廻」のティザーは実写の恐怖映像を「Nippon Ichi Software New Title」というタイトルで公開しました。ゲームのタイトルすら伝えずにゲームの雰囲気を伝える実写映像をだすのは、ゲーム本編の映像がかえって気になるように仕向けるものとなっており非常に良い作りであると思います。
また大ヒットしたゲーム「P.T.」はゲームをプレイし恐怖している人の映像を公開することで、「このゲームがいかに怖いか」のみを伝えるインパクトあるプロモーションをしました。これは映画等のプロモーションでもよく見るものでありましたが、良いリアクションが取れそうな作品であれば非常に効果的かもしれません。
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キャラクターの紹介
もしキャラクターの魅力が際立っているゲームであれば、キャラクターの魅力を全面に押し出した動画キャンペーンなどが有効でしょう。特にスマフォ向けゲームにおいてはガチャを重視しているものも多く、キャラクターの魅力を知ってもらうことは非常に重要になります。
またキャラクターが多いコンテンツでは声優さんも多く関わっており、声優さん自身が広告塔になってくれるという点も忘れてはなりません。彼らの名前をPVにクレジットするということは、声優ファンの人たちにもリーチできるのでコレを活かさない手はないでしょう。
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VR映像
もしFPSコンテンツを作っているなら360°の映像をYouTubeで公開するのも良いでしょう。このようなタイプの映像はPCのみでも周囲を見渡せますし、安価で買えるスマートフォンを用いたVRゴーグル等でも楽しめるものとなっており、「一味違う体験」を動画を通じて提供し、そこから購買につなげることができます。
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有名人にプレイしてもらう
YouTubeにおいてはゲーム実況者によるゲーム実況は高い人気を誇るコンテンツになります。ゲームの内容ももちろんですが、実況者の性格やリアクションなど彼ら自身が人気を呼ぶコンテンツとも言えます。そんな彼らにローンチ前のゲームをプレイしてもらうというのはとても良い手段であると考えられます。
人気ゲーム実況者であるMarkiplierがホラーゲームFive Nights at Freddy’sをプレイしたことは、彼の知名度とゲームの知名度を向上させるのに大きく貢献しました。そのような中で本ゲーム制作者のScott CawthonはMarkiplierに発売前のゲームをプレゼントしました。これをMarkiplierがプレイして動画を投稿したことによってこのゲームの面白い点がユーザーに非常にわかりやすく伝わり、次々と続編の作品をヒットさせていきました。
本記事の序盤で「ローンチ前は企業の動画、ローンチ後はユーザーメイドの動画が見られる傾向にある」と書きましたが、現在は特定のユーザーに発売前のゲームをプレイしてもらうというのは「実際のゲームの雰囲気」「ゲームのプレイ感(操作方法)」などを知ってもらえ、適切な実況者を選べばゲームのリーチ層にアプローチできるという良い手段であると考えられます。
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まとめ
以上一部ですが実例を交えつつゲームの動画プロモーションをまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
一言にゲームの動画プロモーションといってもゲームの種類やターゲットによって手法が変わってくるので今後も面白そうなアイディアを見つけ次第本ブログにて更新していこうと思いますのでよろしくお願いいたします。