【週刊】キャンペーンサイト/WEBプロモーション事例と考察2021/12/4-12/10 | 株式会社NONAME Produce(n2p)

n2p blog

キャンペーンやSNSの
"ためになる"情報を
執筆しています。

更新日:2024.11.07 (公開日:2022/01/25)

キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか調べたいときに活用していただければ幸いです。 2021年12月第2週は5個！

#DQモンスターズバトルキャンペーンページ – ドラゴンクエストウォーク | SQUARE ENIX

キャンペーン概要

内容：

ドラクエウォークのキャンペーン限定ゲーム「ドラクエモンスターズバトル」をクリアし結果画面をシェアすると応募完了となるキャンペーンです。

キャンペーン考察

発見ポイント：

ドラクエウォークというドラゴンクエストの世界観を、位置情報を通してAR的に楽しみながら敵を倒していく「位置ゲー」でおこなわれているキャンペーン。アプリとは関係なくブラウザで楽しめる育成ゲームが行われていて、それのクリア結果画面をシェアするとオリジナルトランプと花束がもらえる。インセンティブが年末年始に向けていて師走を感じます。

全17戦あって、負けるとTwitterで結果をシェアできて、シェアするとより強いキャラクターになって孵化するようになっているので、ゲームを何度かやらないと最後まで行けない仕様ですね。Twitterでシェアというより最後のページまで行ってシェアボタンを押すとレベルアップする感じでしょうか。Tweetまではしなくても大丈夫そうです。

ステージ17は若干長い気もしますが、懐かしいドラクエモンスターを見て楽しむことのできる、ゲームを活用した事例でした。

スマートフォンキャプチャ

#DQモンスターズバトルキャンペーンページ – ドラゴンクエストウォーク | SQUARE ENIX を考察する動画

AR Snow World　おうちのなかに、雪がふる | Meltykiss | 株式会社明治 – Meiji Co., Ltd.

キャンペーン概要

内容：

メルティーキッスの商品パッケージを使ってAR雪景色を撮影。Twitterに投稿すると応募完了のキャンペーンです。

キャンペーン考察

発見ポイント：

3年前は買った商品を撮影してInstagramに投稿すると応募完了になるマストバイのような写真投稿キャンペーンがたくさんありました。しかし、ただ投稿するだけだとUGCとして完成度が低く徐々に、「アレンジレシピだ」、「撮影方法に工夫を」、「被写体に工夫を」みたいな形で進化していきましたが、2021年はパッケージAR体験で写真撮影UGCがブームですね。それもこれもWEBARの標準化が進んでいるからでしょう。メルティーキッスも8thwallです。

国産のWEBARエンジンもありますが、一番最初にWEBARをメジャーにした8thwallが活躍してます。簡単なものだとコードを書く必要なく設計できますし、すべてクラウドで完結するので導入しやすいのでしょう。月１万円くらいで開発できるお手頃価格も魅力的ですが、商用ライセンスがありそれだと月20万円くらいかかるようです。ARを販売というわけでなく今回のようにプロモーションとして活用する場合でもライセンスは必要でしょうね。2ヶ月行うキャンペーンだと結構な値段がかかります。おそらくパッケージの印刷に手を加えなくてもいい、自社サーバーを同行する必要がないなどメリットのほうが大きいのでしょう。

AmazonでもARプラットフォームは提供していて、Amazon Sumerianというものですが、こちらも商用ライセンスだとお金がビュー数に応じてかかる形になってます。オープンソースのAR.jsもあるので、まだまだWEBARは進化していくのではないでしょうか。

スマートフォンキャプチャ

AR Snow World　おうちのなかに、雪がふる | Meltykiss | 株式会社明治 – Meiji Co., Ltd. を考察する動画

シェアピップ | ピップ（株）

キャンペーン概要

内容：

ピップエレキバンを感謝の気持やねぎらいの言葉を添えて送るためにオリジナルパッケージをダウンロードすることができる。またEXIT限定デザインでTwitterシェアするとプレゼントが当たるキャンペーンも実施中です。

キャンペーン考察

発見ポイント：

「ピップエレキバンを大切な人にプレゼント」するシーンを作るストーリーのデジタルプロモーションです。上司や家族にピップエレキバンを直接渡すときに年寄扱いにとられても困ってしまうので、うまいことプレゼントできるようにお膳立てをしている形ですね。

オリジナルパッケージはテンプレートをPDFでダウンロードして印刷し、切った張ったするというシンプルなもので、パッケージの裏にメッセージを添えることができます。それをシェアピップと名付けて浸透させていこうというものになってます。常設コンテンツとして、いろんなキャラクターやアスリートなどとコラボして追加したりできるのは良さそうです。

現在はお笑い芸人のEXITさんがパッケージを作っていて、そのパッケージ限定でTwitterに写真を投稿するとプレゼント、というキャンペーンを行っています。EXITが宣伝部長ということで、そこが好きな層の親にプレゼントしてほしいという流れなのでしょうか。しかし写真を撮ってアップしたいと考えるのはもらった側だと思うので、ハッシュタグが恋人はチャラサンタというEXIT好きならまだしも親世代がつけるハッシュタグとしては意味が通じないでしょうね。恋人はサンタクロースのオマージュにしてもなんで恋人というキーワードが出てくるのか不明ですからね。

自社商品を誰かにプレゼントさせるのは結構難しいので、底の手助けをしてあげて恥ずかしいという気持ちを少しでも無くすためのお膳立てはもちろん、シェアピップと名前付けて言ってしまうことが大事だと思います。

スマートフォンキャプチャ

シェアピップ | ピップ（株）を考察する動画

ストッパ×ドラゴン桜コラボマンガを読んでオリジナルイラストを当てよう｜ライオン株式会社

キャンペーン概要

内容：

コラボ漫画を読み、その内容のクイズに答えると応募完了のキャンペーンです。

キャンペーン考察

発見ポイント：

ストッパは受験シーズンに気合いを入れてプロモーションしますね。やはり取り返しのつかない受験やテストにおいて、「プレッシャーもあるし突発的にお腹が痛くなって何も考えられない状態になる不安」と戦うより「ストッパ持っておきなさい、安心ですよ」というストーリーを今回はドラゴン桜というマンガコラボで伝えています。去年は確か謎解きだった気がします。

とはいえ、マンガの内容は受験生向けというよりは受験生を抱える親御さん向けで、子供に同接していいかというのをドラゴン桜の桜木先生が教えるという内容になっています。当日のプレッシャーに耐えるため少しでも準備すること、という中に下痢止めストッパが出てきます。水なし一錠どこでも飲めるという強みをマンガに取り入れ、伝わりやすい様になっているわけですね。そしてその内容からクイズを出題でもちろん間違えても大丈夫になっています。フォームから応募して完了するというマンガで商品訴求をうまく行っているキャンペーンでした。

ターゲットによっては動画よりもマンガのほうが伝わりやすいことがあるので、IPという観点ではなくマンガ手法という観点を持っていると提案しやすいかもしれません。

スマートフォンキャプチャ

ストッパ×ドラゴン桜コラボマンガを読んでオリジナルイラストを当てよう｜ライオン株式会社を考察する動画

東急 R-1ホテル | 明治プロビオヨーグルトR-1｜株式会社明治 – Meiji Co., Ltd.

キャンペーン概要

内容：

R-１の公式アカウントを対象ツイートをリツイートすると応募完了です。

キャンペーン考察

発見ポイント：

皆様の体調管理を応援するR-1と東急ホテルのコラボ。12月1日がR-1の日ということで東急REIホテルを借り切ってコラボ部屋を作り、そこに泊まっていただこうというプロモーション。REIのEがハイフンにということでダジャレなんですが、現在ホテルがあまり活躍してないこともあり成立しているコラボなのではないでしょうか。

部屋は完全にR-1仕様になっていて赤を基軸にあなたの体調管理を応援しますと壁に書いてあり、でかいR-1のクッションが置いてあります。若干落ち着かない気もしなくはないのですが、R-1フリークには垂涎の部屋なのではないでしょうか。ゆっくり休みたいから泊まるというより話題になっているから泊まる可能性があります。今どきYoutubeなりInstagramなりアウトプットはあるので、奇抜な部屋が埋まる想定になるのでしょう。

体調管理のアメニティも充実していて、さらにTwitterでフォロー＆リツイートで300組600名様に宿泊券をプレゼントという大盤振る舞い。もちろん予約もできて渋谷で15000円程度川崎で10000円程度するものなので、下に揃えても300組のインセンティブ費用だけで300万円ですね。部屋の装飾とか含めると結構な費用になりそうです。

2022年はリアルな場所に行って映像を撮るのがトレンドになるという予測がどこかに書いてありました。ようやく体験型インセンティブを出せるようになっているので面白体験をさせつつSNSで話題を呼ぶような流れが戻ってくるといいですね。