他国とは違うプロモーションが必要!中国のSNS事情

ビジネスの国際化が加速している現代において、世界に目を向けたプロモーションが必須になってきています。その中でも世界最大の人口を有する中国は無視できないです。急激な経済成長によって増大した購買力やインバウンド需要など存在感は増すばかり。ぜひとも良好な関係を築きたいですよね。

しかし、中国をターゲットとする宣伝は注意が必要。他の国とは少々勝手が違うのです。ここでは自力でも始められるSNSプロモーションに関して、中国にアプローチする際のポイントをご紹介していきます。

中国マーケットの特性を理解して、効果的な施策を練りましょう。

中国ネットの現状

2019年、中国の人口は約14億人に達すると言われています。DATAREPORTALの調査によると、SNSを利用する中国人は10億人おり、人口の約71%がSNSを利用していると言われています。

この数字からも分かるように中国は世界有数の「SNS大国」でもあるという訳ですが、その内情は少し特殊なのです。

中国当局による規制、金盾
中国では政府当局によるインターネット規制が敷かれています。「金盾」(グレート・ファイアウォール)という大規模情報規制システムによって不適切な内容が中国国民の目に入らないように、アクセス制限がなされています。


主な監視対象は

・中国当局に対して不都合な発言

・中国が過去に起こした事件に関する記述(天安門事件など)

・海外SNSサイト

・海外動画サイト

・アダルトサイト

などと言われています。

中国がこのように大規模な情報規制を行う目的としては以下の2つがあると考えられます。

1 体制の維持

情報規制の大きな目的として、中国政府への反乱因子を取り除くことが挙げられます。共産主義を掲げる中国政府としては、様々な意見が飛び交うネットの世界に容易にアクセスできる環境で、危険な考えを持つ人が現れないか不安です。そのため、政府に対して批判的な内容を遮断して、内乱を防ごうと考えています。

2 国内IT市場の活性化

2つ目の目的として、中国国内のIT企業の力を高めるというものがあります。もし規制がないと、googleやFacebookといった外資系企業がシェアを独占してしまうでしょう。現在の日本がよい例ですね。こうなると、サービスの利用を介して国内の情報が海外に流れてしまうことも危惧されます。

一方、国内企業によるサービスが普及すれば、国内IT市場が活性化し、情報に関しても国家の管理下に置けます。実際に中国に進出していたgoogleは厳しい情報規制に反対して2010年に中国市場から撤退しました。

その後、検索エンジンとして勢力を伸ばした中国の企業「百度」は中国内で圧倒的な地位を築き、世界的に見てもgoogleに次ぐIT企業に成長しました。

海外のSNSサービスはアクセスできない

そのため、FacebookやTwitterといった私達が当たり前に使うSNSが使用できないのです。これらのサービスで中国向けのプロモーションをしたところで、サービスそのものへのアクセスができないため効果がありません。

では、中国の人はSNSを使っていないのかというと、そういうわけでもありません。自国内で開発されたサービスが浸透しているのです。続いては、そんな中国国内で利用されてるSNSをご紹介していきます。

中国のSNSについて

【Weibo 微博】

まず、ご紹介するSNSは新浪公司が提供するWeibo(微博)です。こちらはTwitter同様に140文字で様々なことを発信するソーシャルメディア。

17歳〜30歳にかけても若者に利用者が多く、様々な流行の発信源でもあります。「いいね」機能や投稿をシェアする文化があるため、まさに中国版Twitter・Facebookと言えるでしょう。


https://www.weibo.com/u/6883966016?is_hot=1

Weiboでは木村拓哉さんやAKB48など現地でも支持を集めていいる日本の著名人も活動しています。また、日系企業や地方自治体なども参入しており日本目線でも非常に盛り上がっていると言えるサービスです。

【WeChat 微信】

続いてご紹介するWeChatは日本版LINEとも評されるメッセンジャーツール。アクティブユーザーは2018年現在で9億37万人おり、中国のネットユーザーのほぼ全員が利用している国民的サービスです。

WeChatはメッセージのやりとりだけでなく、ビジネスシーンでの利用やキャッシュレス決済での活用など幅広い利用法があります。まさに、生活に根付くSNSとして中国人の快適な暮らしをアシストするWeChat。サービスが多岐に渡るためプロモーションでの活用も期待できそうです。

【iQiyi 爱奇艺】

中国ではYouTubeも規制対象となるため、動画サイトも国内サービスが取って代わっています。iQiyiは中国トップのアクセス数を誇る動画サイトで月3億5000万人のユーザーが利用しています。

日本のテレビ局も進出していて、気軽に日本のテレビ番組が視聴できるサービスとしても人気を集めています。

中国におけるSNSプロモーションのポイント

中国のネット事情や支持されているSNSについて理解が深まりましたか?最後にいざ中国の顧客に向けてプロモーションするとなった際に、注意するべきポイントをいくつかご紹介していきます。

ポイント① 口コミが命!

中国市場は日本以上に口コミが重要視される文化です。日本と比べて偽物や粗悪品が多く流通しているため、様々な情報を元に信用できる商品か見定める必要があるのです。また、中国当局の規制管理下に置かれているマスメディアが、信憑性に欠けているという考え方から口コミ文化が発達したとも言われています。

若者はSNSや動画サイトを通じれレビューを確認した上で、購入することが当たり前となっています。

口コミが大事ということは、評判になると宣伝に力を入れなくても、ユーザーが他の人にオススメする形で宣伝してくれます。一方で一度マイナスの評価をされてしまうと、同じように伝わってしまうため、イメージの回復が難しくなってしまうでしょう。

ポイント② 正しい中国語を使おう!

海外へ向けた宣伝をする時、大きく立ちはだかるのが言葉の壁。正しい言葉を使えないと正しい情報を伝えられなかったり、細かい表現の違いがマーケティングに支障を与えることもあります。せっかくのプロモーションも言葉で失敗してしまったらもったいないですよね。

自社でWeiboWeChatなどのSNSを運用する場合、担当者の中国語スキルが重要視されます。異国のSNS支持を獲得するためにも、中国語のスキルと文化への理解がある担当者を選任しましょう。


ポイント③ 動画を活用しよう!

日本でもYouTubeやNetflixなど様々な動画サービスが、人々の暮らしを豊かにしています。ただ、中国ではそれ以上にネット動画がブームになっているのです。中国のネットーユーザーの73.9%が動画を視聴しており、大多数の支持を得ていることがわかります。

「2018年中国インターネット視聴発展研究報告」によると、オンライン動画の市場規模は前年比31.2%増の1,249億5,000万元になると言われており、今後も右肩上がりで成長していくと予想されています。

そんな動画を利用して商品や観光地のアピールをする日本企業も増えています。iQiyiやYouTubeのような楽しみ方ができる動画共有サイトYouku(优酷)はもちろん、SNSであるWeiboでもアカウントを利用して動画配信ができます。そのため、SNSとうまく連動させながらプロモーションができるのです。


ポイント④ 中国の人気インフルエンサーにPRしてもらおう!
自分達の企業アカウントを作って宣伝をするのも一つの方法ですが、ゼロからのスタートとなるので長期間の運用が不可欠です。短期で結果がほしい方は現地で人気を集めているインフルエンサーに協力してもらうのも一つの手。

中国でインフルエンサーやユーチューバーにあたる人達をKOLや網紅と呼びます。SNSのフォロワー数は多い人だと3000万人もいるため、その影響力の大きさが伺えます。

ここでのポイントは自社の商品やサービスと親和性の高いインフルエンサーを起用することです。日本の著名人と同じように、各々に独自のカラーがあります。そして、支持するファンにもそれぞれ特徴があるのです。ただ人気が高いインフルエンサーを選ぶのではなく、これらの特徴をとらえた上で、うまくマッチする人とタッグを組みましょう。

まとめ

今回は中国におけるSNSプロモーションのポイントをお話してきました。国内とは異なる戦略が必要であることがわかりましたね。普段使い慣れないSNSを使って異なる価値観を持つターゲットにアプローチするのは、自分達だけでは難しいかもしれません。

そんな時は、中国向けのプロモーションを得意としている企業や専門家に依頼してみてもいいかもしれません。自分達の技術と到達すべきゴールを考慮した上で最適なアプローチをしてみてください。




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2019-12-16T15:26:38+09:00