"BassMusic"という言葉はジャンルじゃなくてクラスタ名だ、という話

音楽好きのみなさまこんにちは、リーチです。
今日は”ベースミュージック”という言葉について書いてみたいと思います。
”ベースミュージック”という言葉は2、3年前からパラパラ聞くようになりました。
(2、3年前というのは遅い、という人もいるし早い、という人もいるでしょう)
長いあいだこの言葉を、モヤモヤとした印象で使ったり、聞いていたりしました。
最初は「あぁ、また新しいジャンルの名前かしら…」と思っていたんですが、
なんだかちょっと言葉の肌触り、使い心地がちょっと違う、なんだか新しいな、と思ったのです。
このポストではそのあたりの新しさ、面白さについて紹介できればな、と思ってます。
さて、”ベースミュージック”のwiki的な意味は以下です。

ベース・ミュージック(Bass music)はクラブミュージックのジャンルの一つ。かつてはヒップホップのジャンルのひとつで、低音部を極端に強調したサウンドと速いBPMが特徴のマイアミ・ベース、アトランタ・ベースを指していたが、近年ではジャングル (音楽)やダブステップ、またシカゴやデトロイトで90年代に登場したゲットー・ベースも含まれている。

”ベースミュージック”という呼び方がなぜ新しいor変わっているか

wikiにある通り、おそらくこの言葉が生まれた当初は、マイアミベース、やアトランタベース周辺の音楽を呼ぶのに使われていたのでしょう。
しかしながらwikiの後半にもあるように、現在ではかなりの種類の音楽をベースミュージックとくくって呼んでいます。
例をあげるならば、dubstep,Trap,Juke,Moombahton、レゲエ、などの低音が強めに出てるダンスミュージック系の音楽をざっくりとBassMusicと呼んでいます。なおかつプレイヤーもリスナーもネットジェンが多くを占めるというのも特徴かもしれません。
しかしながらこれはとても珍しいケース、事象です。今迄の音楽にこういった音楽のまとめ方、呼び方はあまりなかったと思います。
なぜなら”BassMusicは彼らの親ではない”からです。

”ジャンル”とは名字だ

例えば最初にハウスミュージックが生まれ、その後シカゴハウスやディープハウスと生まれてきた音楽達を、包括してハウス、と呼ぶ行為はよくあります。
ハウスとシカゴハウスの間には親と子の関係があり、それら細分化していった音楽達をまとめてハウスと呼ぶことは、親の名前、つまり名字で呼ぶようなものだからです。
ヒップホップやロック、テクノも同じです。時代とともにどんどんとニーズや、地域によって細分化していき、ジャンルとして細かく分かれていきますが、結局いくら細分化していったとしても親の名前で区別されています。
例)「Grindcoreってどんなの?」「あーメタルだよ。つまりロックね」
しかしBassMusicと呼ばれる”クラスタ”は親が直線的に同じではありません。
もちろん家系図をたどれば共通の祖先はすぐ出てくるのですが、直近の親が同じとは限りません。
つまりBassMusicという言葉は親から子へと伝わる過程で分かれてゆく”ジャンル”を表す言葉ではなく、細分化された末の細かなジャンルの音楽を、今一度(おそらく”用途”で)まとめるのに使っている言葉なのでは、ないのかな? というのが僕の勝手なBassMusicに対するイメージです。

”BassMusic”とは細分化ではなく創発的にできたクラスタだ!

ジャンルが細分化して行く、という音楽のもともと持つ特性もとても面白いです。
が、あるひとまとまりの音楽達がなんとなくひとつにまとまり、BassMusicという文脈を作り(作られ?)、それを読み解いたり、作ったりという行為、はとてもおもしろいな、と思った次第です。こちらからは以上です。

□まとめ

BassMusic、ベースミュージックとはジャンルを表す言葉ではなく、むしろ真逆の、 細かくなり過ぎた音楽を別の切り口でまとめるための言葉。

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